204話 ルナと皇帝陛下夫妻
「シュウ。シキ。そなたらは満点だ。余らの妹を頼む」
「頼むのじゃ」
「「はい」」
…って、待って。反射的に「はい」って言ったけど、何でこんな状況になったの?
試練場のすぐ裏手にこんな仕事場があること自体予想外だけど…、それ以上に、ナヒュグ様とジャンリャ様の机には揃って大量の書類が山積みなのがもっと意味が分からん。しかも、この部屋に入るなり颯爽と座って仕事を始めて、その上で「ルナを頼む」って言うって…。カオスすぎるでしょう?
せめてさっきの言葉を試練場で言ってくださっていれば、もう少しましだったと思うんですけど。
「用紙出来ました!」
「これの審査をお願い致します!」
…追加の書類が入ってきた。比喩のようだけれども、比喩じゃない。書類が動いているようにしか見えない。おそらく、運び手さんが手だけではなく、尻尾や羽といった人間にない部位を駆使して書類を運んでいるから、全身が隠れちゃっているんだろう。
「そこに頼む」
「「承知しました」」
メキャッ!
明らかに書類が立てて良い音じゃない。…これだけ書類があれば中身が気になる。頼んでも見せてくれなさそうだし…。
「手伝いましょうか?」
「頼む」
見たいがためのカモフラージュなのに即答された。
「二人にも関係のある事じゃからな」
この分なら普通に頼んでも見せてくれたっぽい。ジャンリャ様がわざわざそう言ってくれたってことは、見せてくれる気があったってことだろうし。
ま、「手伝う」って言っちゃったし、言った分にはやろう。無駄に豪華な机と無駄に座り心地のいい椅子を一つずつ貸してもらって、四季と座る。グイっとジャンリャ様が書類を押しやってくると、書類が重いからか机も少し引きずられて移動した。
うわぁ…。
「決裁は二人には頼めん。よって、計算部分だけ任せる」
「計算だけでも多すぎて馬鹿にならんのじゃ」
「「了解です」」
貰った書類をさらに半分にして四季に託す。さて、やるか。まず、この書類のタイトルは…。
『第1師団備品確認書 47/8192』ね。
「第一師団はジンデ兄との国境担当師団じゃ」
確かに俺らに関係ありそうですね。なら、
「これは人魔大戦への備えですか?」
「それとも、統一準備ですか?」
これは聞いておかないといけないだろう。
「どちらかと言われれば後者だ」
「備えにここまでの移動は不要じゃからな」
統一…ね。「ルナが見つかって、統一した後でルナが見つかって再び内乱」って可能性が消えたからか。
となれば、確かに関係しかない。早く書類の決裁を済ませてもらった方が俺らのためになる。なにしろ、人間VS魔族の大戦が始まる前に統一できれば、級友たちの安全も確保できるのだから。
頭に魔力を回して、回転を速める。検算で計算ミスとか笑えない。早く、確実に。四則演算しかないから、電卓か表計算ソフトがあれば楽なんだけど。…打ち間違えさえしなければ。
「あそびゃ!」
ルナが部屋に飛び込んできた。今にも飛びかかってきそうだけど、書類を倒されると笑えない。ルナが動くよりも素早く机を通り抜けてルナの前へ。
「かーたま!」
四季の方に行くのね。なら、俺は見終わった書類を四季の分含めて返却しよう。半分にしたときからわかってたけど重い。『身体強化』がないと動かすのすらキツイ。
「とーたま!」
四季に抱っこされながらもこっちに手を伸ばしてくるルナ。わがままなやつめ、四季だけでは足りないのね。
少し雑に頭を「こんにゃろう」って感じでわしゃわしゃ撫でる。
「にゃー!」
雑なのに上機嫌。なるほど、さっき一緒に入れなかったから、構って欲しいのね。だったら、ここだったら邪魔しかならない。退出させてもらおう。少し心苦しくはあるけれど、「手伝う」って言ったのに、邪魔するよりはマシだろう。
「ここで構わんよ」
「じゃな、その程度で気が散ったりせんよ」
目を見る限り…、本気か。この二人もなんだかんだでルナと接する時間を長くしたいんだろうか?
2人掛けのソファに四季と並んで座る。ルナがこてっと俺の方に倒れてきて、俺と四季の上で寝っ転がる。そして、俺と目が合うとルナは本当に嬉しそうにニパっと笑うと、
「ん!」
と一言言った後に、その場でグルグル回りだした。
何でそうなったのかわかんないけど、精神的にちっさい子ってこんな感じだよね…。とりあえず、落ちちゃうと可愛そうだから、邪魔にならないように支えて…、支えて…、無理臭くない? くるくる回ってるのにどうやればいいのか…。とりあえず、深くソファに座りなおして、少しでも落ちにくくしてあげるか…。
「にゅー!」
嬉しそうな度合いと回転速度が上がった…。もういいや、落ちそうになったら回転を止めてでも助けよう。……ここまで回ってると酔わないか心配になってきた。
「父さま!母さま!大丈夫なの!?」
「傷かい?」
「それなら大丈夫ですよ。」
四季が即『回復』をかけてくれたからね。傷跡どころか痛みすらない。
だけどミズキは心配なのか、抉られた箇所を何度もぺたぺたと触って調べてくる。
ルナは空気を読んだのかピタッと動きを止めて不思議そうにミズキを見てる。かと思ったら、俺らの視線が向いたのに気づいたのか、嬉しそうに身じろぎする。本当にルナの外見と中身の年齢は一致してないなぁ…。
ミズキが俺らの傷跡をぺたぺた、ぺしぺし。その後、ぐりぐり…。心配してくれるのは嬉しいけれど、長くない? …あの程度でここまで心配されるのはなんか不思議な気分。
…って普通に考えたら肉を抉られるような怪我って結構重傷だった。感覚が麻痺しちゃってる。…こっち来てから一年も経ってないのに3回は気絶してるし、それで感覚バクったか?
「ミズキ。父さんも母さんも大丈夫って言ってるんだから、大丈夫でしょ?」
「で、でも…。口だけなら何とでも言えるのよ?帰って来るって言ったのに、帰ってこなかったし…」
「ミズキ。心配ありがとう。でも、本当に大丈夫だよ」
「ですね。あの程度無茶に入りませんよ」
あれを無茶とか言っていたら今までの戦いで無茶じゃないものがなくなっちゃう。
「それに、あれを受けたのはわざとだからね?」
驚愕顔でこっちを見てくるミズキ。ルナもミズキのマネをしたいのかこっちをガン見してくる。
「何で?何で受けたのよ?」
「あの場ではそうした方が良かったのですよ」
「主に政治的な都合で」
「姉さまたちの言う通りじゃない…」
何故ミズキが落ちこむ…あ。そっか。アイリ達、お姉ちゃんズが察せていたのに、アタシは察せなかった…そんな感じだろうか。
なんて声をかけたらいいのだろう。俺らが「まだ未熟だから仕方ないよ」とか言っても、「今、じゃないと駄目」って反論されるのが目に見えてるし…。難しい。
「これに慣れなきゃならないのね…」
あれぇ? 想像と違う…。何でそうなるの?
「…ミズキ。慣れたんじゃないよ」
「おとーさんとおかーさんはやるときは無茶するよー」
「やめてくれって言ってもな」
「ですから、これはただの諦めなのです」
ここぞとばかりに文句を言ってくるね。子供達。でも、やめないよ。俺が無茶して被害を減らせるなら、いつだってやる。
「そ、そう…。で、でも、アタシは諦めないわ!少なくとも不必要な時は言うわ!だって、また後悔したくはないもの!…で、政治的判断って何よ?」
!? 切り替えが早い。そのせいで落差えっぐいことになってるよ。ミズキ…。
「何なのよ?」
えーと、どうしよう。ここで説明していていいのかな?
「シュウ。シキ。もはや今更じゃないかい?普通に考えて邪魔になってるよ」
ですね。シールさん。…いつからいたのかわかりませんが。
「アイリちゃんらと同じくらいの時期からいるよ。美味しい餌を見逃すなんて、僕じゃないね」
さいですか。兎も角、皇帝陛下夫妻に伺いを立てないと…。
「ここで話しても?」
「構わぬ。」
「じゃの。私らは妹…、ルナが楽しそうに過ごしている様子を見られればそれでいいのじゃ。」
「加えて、余らに質問があるなら遠慮なく申すがよい。何なら、手と目の動きを阻害せぬなら何をしてくれても構わぬ。」
「それ以外であれば、基本的に私らの仕事の邪魔にはならぬの」
貰いたかった許可以上の許可くれた…。なら、お二人に感謝しながら、ほどほどに遠慮しつつ話そう。
「えっと、ミズキ。政治的理由だったよね?」
「そうよ。説明してちょうだい」
「私達が弱すぎるように見えても、皇帝陛下夫妻が弱すぎるように見えても駄目…」
「これに尽きるね」
「余らも同じく」
考えていたんですね。
…補足はありがたいのですけど、聞く前に心を読んで言って下さらなくともよいのですよ?
「それって、父さまや母さまが弱すぎるように見えると、ルナ姉さまを託せるかどうかって疑念を持たれるってこと?」
「大枠はそれでいいよ」
「もうちょっとだけ詳しく言うなら、疑念を持たれるだけでなく、実際にルナちゃんを狙って襲撃してくる馬鹿が出ないとも限らない…と言う事もあますよ」
この国は皇帝陛下夫妻の同類が多そうだから、あんまり問題にならなさそうだけれど、他国はダメだろう。確実に襲撃される。
そうなったら最初に来た奴を見せしめ代わりに可能な限り残虐に始末しなきゃならなくなる。
「後者は単純に、皇帝陛下夫妻が弱すぎると、下が不安を抱くから…、で良いよね?」
「うん。それでいいよ」
「とはいえコウキ君。この国ならば、しなくとも大丈夫だったとは思いますよ」
「でも、母さま。別の国に侮られちゃうんじゃないの?」
ミズキ。正解。多分侮るね。
…とはいえ、この二人を侮ってしまうようなやつはロクに情報収集も出来ない無能な国王擬き…ってことを自ら宣言するようなもの。そんなのは纏めて処分すればいい。処分しちゃえば侮った国の民も「何だ、文句を言ったやつの方が弱いじゃん」って目を覚ますはず。
ただ、この手法は面倒くさい。無能大収穫祭が出来るのは良いことだけど、戦争しないといけない。それなら、統一記念パーティとか開いて集まったやつをまとめて吊るすほうが楽。
有能な人は統一記念の恩赦とかで許せばいい。ついでに土地も取り上げられて一石二鳥。…あれ? こんな流れどっかで見たな。『ストックホルムの血浴』かな?
「でも、父さま。母さま。そもそも、あの戦いを見て「弱い」って思える奴なんかいると思えないんだけど?」
「だよね。僕もそう思った」
コウキが同意すれば、残る子らも、シールさんさえもコクっと頷いた。
…褒めてもらえても実感がない。ただひたすらに避けて攻撃して…を繰り返していただけだもの。
「あれ?ねぇ。今までの話から考えると、4人全員政治的配慮を考えたってことになるけど…。じゃあ、いつまでが試練だったのよ?」
「余らとしては途中までとしか言いようがないな」
だろう? と目で合図してくる皇帝陛下。それはそうですが…、
「皇帝陛下。ミズキに悪戯するのは止めてあげてください」
「今の私か習君に対する口調だったので、ミズキが見てて可哀そうなくらい動揺しちゃってますよ」
「ハハ。すまぬな。書類が多すぎてついやってしまった」
この人、意外とお茶目?
「心配する必要はないぞ。ミズキ。何しろ其方らは勇者であるシュウ様とシキ様のお子。私らに対する口調程度で罪になるわけないじゃろうに」
「それでも、アタシにも心の準備というモノが…!」
微笑ましいものを見るようにお二人が笑う。目線は完全に書類に向いていない。だのに手は動いてるんだよな…。
「話を戻すぞ。試練は途中まで。これは確かだ。ジャンリャと共に攻め立てたのはよいが…、」
「一向に当たらんかったしの。初期は政治的配慮など考えておらぬかったからの、全力じゃった」
「俺らもですね」
俺の横で四季がコクっと頷いて肯定する。
「では「いつ」という問いに答えよう。既に先から出ているがな」
「答えは「謎」じゃの。強いて言うなら決着がつかなくなってきて少しだれてきた辺りかの?」
「だと思いますよ」
あんだけやってれば考え出す余裕もある。
…何で全員、思い思いに変な顔してるの? てか、いつの間にかルナがスースーと寝息を立ててる。全然気づかなかった。時折、俺のお腹の方に頭を押しやってスリスリしてきていたのは寝相だったのね…。
「ねぇ。アレでダレてたの?」
ん? そうだよ。4人で揃って頷く。
「アレで?」
また頷く。そうすると、|ルナを除く三女以下の子ら《ガロウ、レイコ、ミズキ、コウキ》が天を見やった。ここ、室内だよ?
「…お父さん。お母さん。妹達もそれは知ってる」
だよねー。
「やはり無理やり結論付けるなら「誰もわからない」だな」
「じゃの。政治的感性があるかどうか。その試練も出来て一石二鳥じゃったの」
「「「「!?」」」」
天を見やってた子らがギョッとした目で皇后陛下を見てる。
「そのような目で見るでない。後日、その件に関して何らかの試練をするより良いじゃろうに」
「もし、父さまと母様が悟れていなければどうするおつもりだったので?」
「当然、置いて行ってもらうまで」
でしょうね。政治的配慮がいる…と気づけても、あの場面であの場にあった適切な行動をとれないのであれば、この人たちなら、俺らを罠にはめてルナを連れて行かせないようにするなんて余裕だろう。
「そのように心配そうな顔をするでない。二人はルナの親として満点じゃ」
「余らも安心して託せる。そもそも、罠に嵌めれる気がせんしな」
まず嵌めようとしないでいただけますかね…。
「余らの攻撃を受けることで余らが弱くないことを示し、余らを真っ二つにする青線を描くことで、二人の強さと、余裕を示した」
「文句のつけようがないの」
逃げやがった。気にならないと言っていても、俺らのジト目は気になるのだろうか?
「ルナ!遊ぼう!」
「私も!」
「あ。寝てるので」
「無理です」
二人が撃沈した。ルナが寝てることに気づかなかったのか? それとも、本格的にジト目に耐えられなくなったか…。たぶん後者かな。折角寝ているのに、起こされちゃったらルナがかわいそうだし、ジト目を止めるか。
「ガロウ君、レイコちゃん。そんな怪訝そうな顔をしてどうしました?」
「ん?あ。えっとな」
「ものすごく言いにくいのですが…」
そうなの? なら別に言わなくてもいいけど…。
「いや、言うぜ。父ちゃん、母ちゃん。折角、「いい」って皇帝陛下たちが行って下さってんだから」
「ですね、私達が疑問に感じたのは、今のお二人と初対面の時のルナとの接し方です」
「全力全進だったアレか?」
ナヒュグ様の言葉に皆の顔が「何で」と言わんばかりにぐにゃっと歪む。
「冗談だ。余らがルナへの好意を隠さず見せている事が不思議なのであろう?」
コクっとガロウとレイコが頷く。
「簡単な事よ。言い方は悪いが、ルナが完璧にシュウ殿とシキ殿の傘下に入った」
「そして、シュウ殿とシキ殿は信用が出来る。そう言う事じゃよ」
ガロウとレイコが考えだした。…徐々に首の角度が斜めになってしまってるけれど。これは大丈夫…ではないか。ギブアップっぽい。顔に「よくわからん」って書いてある。
「肩肘を張る必要が無くなった。こういえばわかりやすいか?」
「私らがルナを探していた理由、その大部分が「ルナの政敵化を防ぐため」というのを加えるともっと良いじゃろうな」
その二つが加わっても、まだわかりにくいんですけどね…。
「ルナが敵にならないことが確定したから、」
「素直に感情を出せる…、好きだって言えるってことですか?」
「だな。万一、今以上に情を持ってしまえば、」
「敵対されたときに多少なりとも辛いからの」
「多少なりとも」ってつけちゃうあたりがこの人ららしい。
ただ、「敵にならない」は正確には「(今のところ)敵にならない」ってことを覚えているんだろうか? 俺らが二人に反旗を翻せば、ルナも翻すのは間違いないはずだけど。
「誰が二人に敵対するか」
「勇者様に敵対し、敵に公称皇帝もいる。そのような状況、こっちが一瞬でひっくり返されかねんの」
「ちなみに、皇帝陛下夫妻には僕が、シュウとシキに野心はないって伝えてあるよ」
…あぁ。どおりで。公称皇帝という鬼札を託すのに、野心測定とかないと思った。
「え、断言しちゃっていいの?」
「いいでしょ。二人だし」
シールさんの答えが雑。困ったようにミズキとコウキが皇帝陛下夫妻を見るけど、お二人も黙って頷いた。
「え、えぇ…」
「野心あるなら帰還魔法探さないでしょ」
「「あ」」
シールさんの言葉が全て。帰るなら国は置いていかなきゃいけない。だから、国なんてとっても無駄。
「そして、政敵化は、誰であれ基本、ルナを娶って子供を為すってことだな」
むしろ「それしかない」ですね。血統のないものが血統を手に入れる手段なんて。…一応、養子に入るとかないこともないけど、直系の血族に比べれば弱い。
「そーいえばー、ルナが死んじゃってるかもー?なんてー、考えたりしなかったのー?」
「全く」
「考えたことがなかったの」
ナヒュグ陛下は俺らが何かを言う前にそっと王冠を外して、手で抱きかかえ…。
「これがあったからな」
と得意げに笑う。やはり、それがシャイツァーでしたか…。ジャンリャ様のマントを使っても、王冠だけは腰のあたりに小さく、キーホルダーみたいにありましたからね…。
「…効果は?差し支えなければ聞かせて欲しい」
差し支えしかないでしょ。
「構わぬぞ。既にシールには言ってあるしな」
差し支えないんかい。てか、シールさん、何を聞いてるんですかね…。どう考えても極秘。いや、有名すぎて調べればすぐにわかる…そんなパターン? アークラインのカーチェ様みたいに。
「シュウ。シキ。残念ながらそれは違うよ。皇帝陛下が話してくれたんだ」
「信用が必要だからな。魔人領域がごたついている間に、人間と獣人が手を組んで侵攻してくるなぞ最悪だ」
シールさんに心読まれた…。
「…ナヒュグ陛下のシャイツァーは信用を担保する効果ってこと?」
「そうだったよ。アイリちゃん。リャアンとは別方向でヤバい」
「なにしろ、陛下のシャイツァーの恩恵は国民全員が受けておるからの。そして、それを臣民はそれとなく理解しておる」
「そして、余のそれはおそらくシュウ殿やシキ殿が疑問に思ったであろうことの解答でもある」
? 俺らの疑問に思ったかもしれないことの答え…?
俺らと皇帝陛下夫妻。このグループに共通するのはルナしかいない。となると…、アレか。