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白黒神の勇者召喚陣  作者: 三価種
6章 エルフ領域
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アイリの登場人物紹介 6章編

 …章末恒例と化したわたしによる登場人物紹介だよ。例の如く謎時空で、ネタバレやメタ発言があるから注意してね。



 …それに、いつものように本編のわたし達が知らないことも書いてあるけれど…、その時は知らないって言うね。ただ、言い忘れたらごめんね。



 …紹介基準は一応、会話したかどうかだよ。…例外もあるけど。…いつも言ってるけど抜けがあったらごめんね。

 この章はカレンの世界樹救援要請の受信に端を発しているよ。魔人領域からクアン連峰を突っ切り、エルフ領域に突入。そのまま世界樹に直行し、内部へ侵入したよ。このとき、わたしとセンの組と、それ以外の家族(お父さん達)の組に分かれたよ。



 …お父さん達の組はカレンに案内されつつ世界樹を登り、若芽のあるある異界へ。そこでリャールを叩いて異変を解決。この時に、カレンのシャイツァーに名前がついたよ、



 …わたしとセンは世界樹根元に何故か居たわたしと割と因縁のある…、というか因縁しかなかった『エルモンツィ』と戦闘。これを撃破。この時に、わたしのシャイツァーの伏せ字が取れたよ。



 …戦闘終了後、お父さんがやっとお母さんにプロポーズ。そして、湖に落下。…二人に外傷はなかったけれど、指輪と剣、紙を失った。



 …それを回収し湖に戻ると子供が増えたよ。名前はコウキとミズキ。…詳しくは後でね。



 …その後、世界樹に呼ばれて、世界樹の根の最も下にある異界に行くと『帰還魔法』があったよ。それから、急いで(珍しく徹夜して)図書館で情報を回収、エルフ領域を出たよ。



 …後、わたし達は知る由もないけれど、それとほぼ同じ時間に人間と魔族の戦端が開かれたよ。



 …この章はこんな感じかな。もっと簡単にまとめると…、何になるんだろうね?色々要素はあるけど、大きいのは…、



1.カレンとわたしの因縁決着

2.新しい二人の子供の加入

3.帰還魔法の発見


 の3つになると思うよ。



 …章まとめはこれくらいにして、次は国。



『エルフ領域』


 …国って言ったのに項目名はこれだ(国名じゃない)よ。…聞いてないからね、名前。



 …クアン連峰、カスボカラス断崖、それと海に囲まれた大陸南部一帯の森のあるところがエルフ領域だね。国境を作るならクアン連峰の峰とか、カスボカラス断崖になるはずだよ。



 …国って言ったけど、わたし達が到着した当初はエルフが世界樹周辺に集まってるだけだよ。…これは世界樹に異常が発生していたせいだよ。異変解決後は街を作っていたけれど…、エルフ以外の人は来るのかな?



 …ここの中心は世界樹で、付近に複合泉(コゼッテファネン)もしくは樹宝湖(トゥメジェッレー)という湖があるよ。これが二人の子供を作った下手人…、もとい下手湖だよ。これがカスボカラス断崖を流れ落ちれば、ファヴェラ大河川になるみたいだね。



 …国はこれくらいでいいよね。次はエルフについて纏めておくね。



 …エルフはエルフ領域に住む人々で、耳が普通の人よりちょっと長い。だけど、そんな違いを鼻で笑うくらいの大きな違いがあるよ。…しかも二つ。



 …一つ目は、エルフ(ハイエルフも)は世界樹に「生る」こと。…番がいなくても世界樹さえ無事なら増える。…ハイエルフは無理だけど、普通のエルフなら生殖でも増える。



 …二つ目は、エルフは「転生」すること。…死んでも死んでもそのたびに魂は世界樹に戻って来て、またエルフとして生るよ。…魂が耐え切れなくなって消え去るまで、エルフは転生をするよ。



 …これらがおっきな違いだね。…種としてのお仕事は世界樹の管理らしいよ。



 …ハイエルフの方が権限は大きそうだよね。「ハイ」だし。…でも、具体的に何をしてるかはわかんない。



 後は…、エルフは世界樹ともどもラーヴェ神に作られたってことと、エルフ領域にいるエルフ達の名前は数字ってことくらいかな?



 …これくらいでいいよね。紹介本編に移るよ。



『ズィーゼ』


 …白銀の鱗で覆われたしなやかで逞しい体躯を持つ、威風堂々たる龍だよ。…形としては蛇型。お父さんとお母さんの国の人からすると「東洋の」龍って言うとわかりやすいらしいね。



 …人物って言ってるのに初手から人じゃないけど、気にしちゃダメ。(そもそもこの章で出てくる主要人物の半分くらいは人外だよ)



 …わたし達を上位者と呼び、丁寧で少し古風な話し方をするよ、一人称も「此方」だしね。

「ズィーゼ」って名前は「此方」をアークラインの言語に訳したらそんな発音になるみたいだよ。



 「名無し」では困るから、ルナの勘違いをズィーゼ本人が採用したよ。



 …この龍は「チヌリトリカの封印の一翼を担っている」…らしいよ。自己申告ではあるけれどね。本龍は記憶に埋め込まれた的なことを言っていたけれど、それを確認したことはないみたい。



 …『神龍の息吹(ゴティロブラム)』とかいう謎の技が使えるよ。口をカパッと開けて向けるだけで、敵は死ぬよ。



 …大量の魔物をそれで薙ぎ払っていたからかなり強い龍であるのは間違いないんだけど…。どうなんだろうね? 後、センを同胞(はらから)と呼ぶよ。



 …登場はほぼ180話だけだよ。



『テェルプ』


 …エルフ領域であった最初のエルフ。数字は12(テェルプ)だよ。



 …エルフ領域でのわたし達の案内役って言っても過言ではない人。…そして、他のエルフの反応見ている限り、たぶんエルフ領域でも結構偉い人だよ。…色々指示を出していたみたいだしね、



 …丁寧で色々気の利く人。…間違いなく有能だね。



 …登場(181話)から戦闘で死ぬまで(187話)は男性だったけど、転生して(192話)からは女性になったよ。エルフ達の死生観が人間からみて異質なことわたし達に身をもって思い知らせてくれたよ。



 登場話は181話~187話まで。と、転生してからの192話及び199話だよ。結構飛び飛びだね。



『ドリーゼクフィ』

 365番。世界樹に突撃するわたし達に声をかけてきたエルフ。テェルプと短い会話後、わたし達の道を拓くようにエルフ達に指示を出してくれたよ。


 登場は182話。



『エルフ達』


 …乗っ取られかけていた世界樹の攻撃につき合わさせられていた人たち。わたし達が来る前まではずっと、成長しきる前に世界樹から落ちて爆ぜ、成長しきってからは世界樹に特攻&転生を繰り返していたよ。



 …わたしたちが着いてからは成長しきる前のエルフ達は変わらなかったけれど、成長出来たエルフ達は世界樹への道を作って、わたしとセンがエルモンツィと戦うときに補助してくれたよ。



 …エルフだからか自分の命の軽さが異常だったけど。「身を挺して盾に」という時でさえ、「決死の覚悟」ではなく淡々と身を挺していたからね。



 登場は182話と189話と193話と199話かな? …当たり前だけど、本文に出て来なくても裏で動いてるよ。



『世界樹』


 …エルフ領域にそびえたつ世界一高く、ラーヴェ神に作られた瘴気の浄化を担っていて、帰還魔法を保持していてかつ、アークラインに存在する全てのエルフ、ハイエルフの血統の頂点に立つ樹だよ。…この世界の中枢部と言っても過言ではないね。



 …そのくせにリャールに乗っ取られかけていたよ。…何やってんのさ。



 …この樹はカレンがハイエルフであるからか、カレンの心を読んで、念を送ることで会話できるらしいよ。秘密の会話だね。



 …お父さんとお母さんも勇者だからか、言葉を伝えることは出来るみたい。お父さんたちが口に出しさえすれば、二人と世界樹は相互に会話できるね。…事情を知らないと変な人に見えるだろうね。



 …一人称は「樹」らしく、性格はちょっと軽いらしいよ。…これを聞いたとき少しだけ「カレンの実親らしい」って思ったのは内緒だよ。



 …あ。そうだ。世界樹はわたし達に脅されてかなりびくびくしていたように見えたかもしれないけれど…、その方が普通だからね?



 …普通、死は怖い。世界樹ならそれに加えて世界もダメになっちゃうはずだし。…ついでに脅してるのがわたし達だしね。



 …とはいえ、それを差し引いても過剰反応に見えるかもしれないけれど、この章では生死に拘泥しないエルフの存在があるから余計にそう見えるんだと思うよ。



 …世界樹の防衛機構について触れておくね。



 …世界樹外部の防衛装置はエルフ達と、根や葉だよ。エルフ達を育ててそれを敵対者にぶつけ、根や枝葉を敵対者に振るうことで無力化するよ。突入前、わたし達にあんまり根や枝葉が飛んでこなかったのは、世界樹が頑張って抵抗していたからだろうね。



 …世界樹内部でもエルフは活動できるよ。…本編でテェルプは「内部にエルフはいない」って言ってたけど、それは単に世界樹に入れていないだけだよ。



 …そもそも入り口の防御が鉄壁だからね。…もし入れてていても、他の防衛機構に撃破されちゃってただろうしね…。



 …話を続けるよ。内部の防衛機構、その一つが「木兵」だよ。文字通り木の顔がのぺっとした兵隊。ある程度大量生産できるみたいで、人間でいう白血球みたいなものみたい。



 …強さはそこまででもないらしいね。でも、コアとかないから無力化するには動けない程度に破壊するしかないみたい。



 …一番いいのは燃やすことらしいけど…、世界樹内部だからそれは禁じ手だね。自分も死ぬからね。…世界樹への延焼はたぶん気にしなくてもいいよ。どうせ消火手段持ってるだろうから。



 …渾身の「やめてぇ!?」という絶叫が響き渡るだろうし、世界樹もいくばくか消耗しちゃうだろうけどね。



 …他の防衛機構は内部構造をめちゃくちゃにすることなんだって。重要区画に行かせないように道を塞いだり、穴を作って叩き落したりだね。



 …お父さん達の時は世界樹が味方してくれていて、乗っ取り犯であるリャールが敵だった。だからそこまで抵抗なくスルスルと行けたらしいけれど…、もし、完全に乗っ取られていれば…、考えたくないくらいには面倒くさかっただろうね。



 …そんな世界樹の重要区画は世界樹最上部の異界にある「若芽」と最下端の異界にある「根の成長点」らしいよ。両方とも世界樹がこれからも上下に大きくなり続けるために必要みたい。…何故かこれらが無くなると死ぬみたい。



 …登場話はまともに台詞が出てくるのは187話~だけど、183話~186話も出てる…と言えなくもないかな。



『リャール=カーなんとか』


 …本編では基本的に『リャール』って呼ばれてる世界樹乗っ取りの実行犯。世界樹の若芽にとりついた紫色の人型の姿をしていたらしくて、おそらく魔力とか怨念とかの非実体物の集合体が本体。そして、その本体は別次元にある。



 …と、倒しにくい要素がギュッと詰まった敵。倒すには本体を別次元から引きずり出す必要があるよ。



 …通常なら攻撃が通らないから気でも緩んでいたのか、何故か情報をポロポロとくれたらしいよ。自分が2000年前くらいの人間だってこととか、名前とかね。この稿冒頭の「カー」の後の「なんとか」は本人が気づいちゃったから言い切らなかった部分になるみたい。



 …わたしは「カーなんとか」は『カーツェル』か『カーツェルン』だとみてるけど…。どっちにしろ人族では偉い人だよ。前者は王。後者は王子や姫のみが許される名前だからね。



 …一部、ポンコツだけど、状況把握能力とかはそこそこあったらしいね。…『輸爪』が踏ん張り効かないって看破したらしいしね。



 …攻撃方法は乗っ取った世界樹の権限を使ったツルや枝葉での攻撃や、彼女が本来持つ風魔法だったらしいよ。乗っ取った権限は戦いの最中に拡張や収縮をしたらしいから、常に一定ではないよ。



 …お父さん達曰く性格は「よくわからん」らしいよ。…まぁ、そうだよね。…だって、ルナを前線に押し出すお父さん達を叱責する一方で、世界樹を乗っ取って世界を破滅させようとしていた。…と矛盾しているんだもの。



 …二人は一応、要素を抽出すれば「自己満足の復讐のために突っ走るファザコン&マザコンの元気娘」って言ってたけど…。…生来の性格とは変わってるんじゃない? 的なことは言ってたね。



 …結局、「よくわからん」ってことだね。あ。でも「極度のマザコン&ファザコン」は絶対あってるってさ。



 …最期はお母さんとお父さんが全力で書いた『アフェスティグ』をカレン達がペタっと貼って、大量に魔力を込めて発動。その魔法を0距離で受けて消えたみたい。



…『アフェスティグ』はこっちの言葉で恩赦とか、赦免とかの「特別に許す」みたいな意味の言葉。…この言葉をお父さん達から貰って心が折れたみたいだったらしいけど…、それはたぶん「折れてもいいよ」って言われた気がしたからなんじゃないかな?



 …登場話は186話~188話と話数だけ見ればちょっと少な目。でも、エルフ領域全体に50年前くらいから、通過したエルフを問答無用で記憶喪失にする結界を張って、外部との接触を断っているから、少なくとも50年以上前、最長で2000年くらいの超長期的な計画だったみたいだね。



『エルモンツィ』


 …500年前くらいのチヌカで、赤い目と黒い髪でわたしに似た顔のつくりをした、わたしに大きくなったら「可愛い」じゃなくて「綺麗」って呼ばれたいなって思わせた元凶。



 …って、主内容はこっちじゃないね。わたしの本心を吐露しているだけじゃ紹介にならないや。



 …エルモンツィは500年くらい前に、人間領域で鎌を振るい殺戮の限りを尽くして討伐されたチヌカで、わたしの外見──黒髪赤目──が人間領域において忌避される原因を作ったよ。



 …他にもまだ経歴? みたいなものはあるけれど、後回し…具体的には次の項に回すね。たぶんそっちの方がわかりやすいから。



 …というわけで、戦闘方法について説明するよ。



 …こいつは主に複数の鎌を扱って戦闘するよ。複数といっても、二とか三とかそんな可愛い量じゃなくて「無数の」とか「おびただしい量の」とかそんな枕詞が鎌って言葉の前につくよ。



 …手に持つ二つの鎌でもって敵を圧倒的膂力で叩き潰し、周囲に滞空させた異常な量の鎌──浮遊鎌──で周囲を薙ぎ払う。それがこいつの戦闘法の根幹。



 …浮遊鎌は放っておけば勝手に増える。だから減らそうと思えば、刃を砕くしかないよ。…一応、浮遊鎌と本体との間の繋がりを断てばこいつが操作できなくなるけど、鎌や手で触れられるとまた元に戻っちゃうから一時しのぎにしかなんないよ。



 …さらに、エルモンツィの体から切り離された体の一部は動くよ。手や足だけじゃなくて肉片とかまでもね。…放っておくと足を掴まれたり、踏みつけてバランスを崩したりして危ないから、ちゃんと焼くなり浄化するなりしてね。



 …その上、斬られちゃうと傷口が黒くなるよ。本編のわたしは推測しか出来てなかったけれど…、この黒は放っておくと体(たいていは死体)の傷口からほどけて鎌になるみたい。



 …これの対策は「そもそも斬られない」か「瘴気(呪い)に対する耐性を持つ」か「斬られたらすぐに浄化する」か「魂が穢される前に転生する」のどれかだよ。



 …最初のは普通に厳しいよ。…最後のはエルフしかできない…んだけど、実は次の項に説明を投げちゃうけど、完全じゃないよ。…そして、2つ目はわたしとセンがやったけど、普通の人には厳しい。…だから、一般的には3番目の方法を取るしかないんだけど…、人が多すぎると後手に回っちゃうのは明らかだね。



…これらの能力から、エルモンツィは放っておいても、斬っても、斬られても、対策をしなければ際限なく手数が増える。そんな面倒なチヌカだよ。



…世界樹のところにいた目的は「世界樹を守るため」らしいよ。理由は知らないけど。



 …完全な登場話は189話~192話までだよ。…名前だけならこの章以外でもちょこちょこ出てるよ。3話とか、157話とか。



 …ついでに言えば、2章で出た『エルヌヴェイ教』はこいつが主神だよ。



『アリア』


 …191話でエルモンツィから出てきた、妙な喋り方をしながら訳の分からない事実をぶち込んできて、わたしの精神を少し逆なでしてきた人だよ。



 …というのは半ば冗談。3割くらいは本気だけど、真面目にやるよ。ワタシに申し訳がないからね。



 …つらつら背景を列挙すると滅茶苦茶になりそうだから時系列順に来歴みたいなのを。



 …まず『衛津(えいつ)瑠衣(るい)』が約500年前に勇者として召喚。彼女は大陸に散った瘴気を回収して回ることで何とかしようとしたよ。



 …この時に瘴気を「浄化する」んじゃなくて「回収する」ことを選んだのは、たぶん汚染が酷かったからだと思うよ。浄化しようにも多すぎたんだろうね。この考えは回収した瘴気を捨てた『シャルシャ大渓谷』を見れば「たぶんあってる」って思えるし…、実際あってるよ。



 …で、瘴気を順調に回収していくと、瘴気が高濃度化。本名を瘴気(呪い)に知られるとマズイって段階にまでなったよ。だからここで『衛津瑠衣』は偽名を使うことにしたよ。



 …それが『アリア』。『アリア』は魔人領域、獣人領域でやることを終えると最後に人間領域に。そして、仕事がほぼ終わりって時に破水し、慌てた周囲が本名を叫んじゃった。



 …その結果、『アリア』はわたし(アイリ)の御先祖様を産んで、『エルモンツィ』になった。そして、人間領域で暴れまわって討伐された…と言われてたよ。



 …だけど、ちゃんと殺せてなかった。殺せたのは魂の一部だけ。その殺せた魂の一部は輪廻に戻って転生。『アリア』の子孫である『アイリ』──つまりわたし──になった。



 …殺せなかったわたしの魂の残滓である『エルモンツィ』は世界樹のところへ。そこでわたしと会ったよ。



 そして、わたしとエルモンツィが戦闘。その最中に『エルモンツィ』から魂の一部が分離。それが本編で出てきて、ここで紹介している『アリア(ワタシ)』だよ。



 …過去と未来が混じっててわかりにくいね…。…本編191話で出てきた3人? の状態を要約して列挙しておくね。…ついでに一人称もね。



 …アイリは『衛津瑠衣(アリア)』の子孫であり、彼女の魂の一部が転生した姿。一人称は「わたし」で、今、喋っているわたしだよ。



  …エルモンツィは『衛津瑠衣(アリア)』が瘴気で編成した姿で、討伐されなかった魂の一部だけで出来てる。一人称は「私」だよ。



 …アリアは『エルモンツィ』から分離した『エルモンツィ』の…『衛津瑠衣』魂の一部。一人称は「ワタシ」だよ。



 …こんな感じかな? …最低限、|この三人《アリア、わたし、エルモンツィ》は元をただせば一つの同じ魂(衛津瑠衣)だったってことを押さえてくれればいいよ。…たぶん。



 …わたしのシャイツァーの伏せ字が完全に戦闘が終わって取れたのは、…魂の欠けた部分を他二人から補えたからだったりするよ。



 …ちなみに、魂の完全性で言えばわたし(アイリ)>(エルモンツィ)>ワタシ(アリア)だよ。比率的には7 : 2.5 : 0.5ぐらい? …エルモンツィがわたしとアリアどっちから殺すかで逡巡したのもこの辺りが原因だったりするよ。エルモンツィもわたしかワタシを殺せば強力になれたのは違いないからね。



 …背景部はこれくらいで。アリアの説明に戻るね。



 …彼女は本編ではわたしとエルモンツィとの戦闘中に出てきて、エルモンツィの本体──白授の道具──を鎌へと移動させてくれたよ。…アリアを狩るには魂まで損害を与えられる白黒鎌じゃないと駄目だったからね。



 …さっき「魂が云々」で投げた説明はここに繋がるよ。白授の道具である白黒鎌だとエルフでもまずかったと思うよ。…浮遊鎌群で対処できると思ったのか、一本しかない白黒鎌をエルフに投げるという愚を犯すことを避けたのか、エルフ達がこれで斬られることはなかったけれどね。



 …鎌を白黒鎌にした後は、白黒鎌の浄化に苦悩するわたし達を見て、アリアは「魂の結合によるわたしへの悪影響」と「浄化しきれない危険」を天秤にかけて後者を取ったよ。



 …すみやかにわたしと合流。わたしの魂の一部を何事もなく補完、いくらかの彼女の記憶もわたしに渡して…そのまま消えちゃったよ。



 …何事もなかったのは間違いなく『ワタシ(アリア)』のおかげだろうね。…彼女は既に自分が死んでいることを自覚し、同一の魂を持つわたし(アイリ)ワタシ(アリア)を分けて考えてくれた。そのうえで、わたし(アイリ)を優先してくれた。



 …簡単に出来ることではないと思うよ。…彼女の登場は191,192話だよ。



『トヴェティーオ』


 …24番のエルフ。…番号はテェルプの12に続いて、教えてもらった中では2番目に若い…のだけど、ポンコツだよ。常識知らずとも言うのかも? お父さん以外みんな寝てるのに、部屋の前で元気よく叫んだり、謝罪に窓ガラスを割って部屋に飛び込んできたりしたからね…。



 …テェルプもこの人には対応が雑だったよ。…普段からこうなんだろうね。



 …登場は195話だよ。



幸樹(コウキ)』『瑞樹(ミズキ)


 …この二人は纏めてやる方がいいよね。



 …コウキは身長165 cmくらいの黒髪黒目。髪の長さは平均よりちょっと長いくらいの、お父さんとお母さんを足して2で割ったかっこいいけれど、大人しそうな男の子。



 …ミズキは身長160 cmくらい。ちょっと色白で黒目。そして茶色の肩より下ぐらいまである髪を持つ、お父さんとお母さんを足して平均値を取った可愛いくて、元気そうな女の子。



 …と、二人ともお父さんとお母さんに似ているよ。それもそのはずで『複合泉(コゼッテファネン)』もしくは、『樹宝湖(トゥメジェッレー)』と呼ばれるエルフ領域の湖が悪さをした結果だからだよ。



 …もっと具体的に説明すると、お父さんとお母さんが湖の上でやったアレコレが見事に湖の起動条件(と思われるモノ)を満たしちゃったから、湖がお父さんとお母さんから精子と卵子を採取。そして、それを受精させて二人から奪った紙の魔力やら剣の愛やらを使って急速に成長させた。その結果ってことだね。



 …重要部分だけ抽出すれば、コウキもミズキもお父さんとお母さんの遺伝子学上では親子関係にあるってことだよ。…ここがわたしやカレン達とコウキ、ミズキと一番違うところだけど…、全員、あんまり気にしてないよ。



 …名前の由来も説明しとくね。



 …コウキもミズキも、この二人が双子…あ。いい忘れていたけれど、この二人はコウキが兄で、ミズキが妹の双子だよ。



 …「双子だから同じ字を使おう」そんな発想と、世界樹が出生に関わっている。それらが組み合わさって、「樹」を共通の字として選出。…そして「幸せになって欲しい」そんな思いから「幸」と「瑞」の字を選んだみたいだよ。くっつければ二人の名前の完成。



 …コウキはそのまま「幸せの樹」幸せがいっぱいなって欲しい。



 …ミズキは「瑞」が少しわかりにくいけれど「瑞」は幸せの前兆…「吉兆」らしいね。だから「瑞の樹」。瑞…、幸せの前兆がいっぱいなって欲しい。…そうなれば「瑞」の次は「幸」だから幸せもいっぱい来るよね。



 …ついでに瑞は「瑞々(みずみず)しい」ともいうらしいから「瑞々しい樹」で、瑞々しい=元気の発想から、元気でいてね。そんなのもあるみたい。



 …勿論、コウキの方にも、樹は枯れたりするけど、一般的には「樹」と聞けば元気な気が想像されるよね? そこから「健康でいて欲しい」って思いもあるみたい。



 …で、シャイツァーだけど…、まだ出てないね? 出てくるまで後回しだよ。…出るかわかんないけど。



 …この二人の大きな要素として「転生者」ってことがあるよ。尤も、記憶はほとんどないみたいだけどね。あるのは前世の最期だけ。コウキは4人に打倒された。ミズキは樹が云々。



 …二人が転生者ってことはお父さんとお母さんはもとより、わたしをはじめとする二人の子供達も誰も気にしてないよ。…お父さんたちの内心は別として、子供のわたし達にとっては、「二人が既にお父さんとお母さんが大好き」であれば後はお父さん達次第だからね。



 …登場は6章では197話~199話までだよ。



 …本編はここまで。次は閑話だよ。



『イジャズ』


 …「閑話 ある主従の会話」シリーズに出てた男の方。やっと名前が出てきたね。詳しい説明は1章の紹介を読むか「ある主従の会話」を読み直してくれると嬉しいな。…正直、名前が出てきたから更新しただけだからね。



『チヌリトリカ』


 …こっちもイジャズと同じ。更新する情報はチヌリトリカに体を使われているのが「百引(ひゃくび)(あき)」ってことだよ。



 …予想が当たった人はおめでと。…あ。こいつら二人のことは本編のわたし達は知らないからね。



 …今回はこれくらい…じゃダメだね。上二人を更新したんだから、わたし達も更新したほうが良いよね。



…だから、次はわたし達の情報を更新するよ。変わったところだけ…、基本的にはシャイツァーだね。そこだけを記載する感じになると思うよ。

 …誤字とかの修正かけたから、後書きはざっくりカットするね。

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