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白黒神の勇者召喚陣  作者: 三価種
5章 魔人領域
201/306

アイリの登場人物紹介 5章編

 …ん。今回もわたしが人物紹介するよ。前回と同じで謎時空だよ。ネタバレや、メタ発言があるよ。気を付けてね。



 …前回同様、わたし達が本編で知らないような情報もあるけど、その時は知らないって言うよ。…言い忘れたらごめんね。



 …紹介基準は会話したかどうかだよ。…毎度の如く、抜けがあったらごめんね。後で追加するね。



 …このくらいかな? 紹介本編に入るよ。

 …まず、この章を纏めておくよ。この章はスタンピード発生に伴って、ぺリアマレン連邦出発したところから始まるよ。…辰群群長(リンパス)以外の群長と一緒に、魔物の大群を薙ぎ払ったよ。騒動の原因と思われるのは泥の魔物だったね。



 …それが終わるとシールと一緒に一路魔人領域へ。中立都市『チャユカ』で軽く魔人領域の情報収集した後、リャアンのいる『クワァルツ』へ。



 …そこで情報収集していたら、リャアンがお母さんを見染めて、色々ちょっかいをかけてくるとかいう、愚図のやりそうな愚行を再三繰り返してきたから脱出。…案の定追跡してきたリャアンを迎え撃ったよ。でも間違って『シャルシャ大渓谷』に落としてしまったから追跡。



 …魔人は死ぬって言われてた渓谷なのになぜか生きてた。とどめ指すために殴ったらチヌカになったけど、無事討伐。



 …そのまま渓谷を捜索。帰還魔法を探していたら、新しい妹、ルナに会ったよ。さらに捜索していたら、チヌカたるマカドギョニロに滝裏の洞窟で遭遇。脱出にお父さんとお母さんが魔力を使い切ったし、ミュゴも出てきたよ。



 だけど、お父さんとお母さん抜きで皆と一緒に倒せたよ。シールはいたけど。



 …最後にお父さんがお母さんにだけ内緒でこっそり指輪の材料を採取。したらカレンがエルフ領域に飛んで行ったよ。



 …こんな感じかな? この章を一言で簡潔にまとめるなら『ルナが仲間になる章』だね。



 …次は国。



『フープモーツァ』


 …絶賛内乱中。統一されれば魔人族の統一国家になるよ。



 …内乱の理由は簡潔に言えば後継者争い。長命で子供ができにくい魔人族だけど、先帝の即位期間が長かったからね…。神話決戦時~400年前。かな? そりゃあ、子供が公式、非公式問わずにいっぱいいてもおかしくないよね…。



 …内乱で有力な勢力は公式に先帝の子供と認められた五人。本編では『公称皇帝』で通してるね。…それ以外の皇帝もいるけど所詮泡沫。公称皇帝たちは歯牙にもかけてないだろうね。…ついでに「内乱中だから仕方なしに与えられた場所を治めているけど独立したくはない」って人からも、自称皇帝は大抵「阿保らしい」って見下されているみたい。



 …5人の『公称皇帝』を簡単にまとめておくね。



『ナヒュグ=ホグウィ=フープモーツァ』


 …先帝の正妻の子供で、3男だよ。一番血統的に正当で、実力もあるらしいよ。…ただし、シスコン。末の妹が大好き。…会ったことないみたいだけど。



『ジャンリャ=フィー=フープモーツァ』


 …先帝の側室の娘で長女かつ、『ナヒュグ=ホグウィ=フープモーツァ』の妃だよ。…この人もシスコン。末の妹が大好き。…ナヒュグと同じく会ったことないみたいだけど。



『ジンデ=フープモーツァ』


 …先帝の次男だよ。人間と戦争している魔王はこの人じゃないかな? ってお父さんたちは推測してるね。根拠は領地が西にあること。そして、自称皇帝じゃ財政が持たないことを上げてたね。…後、言ってなかったと思うけど、血統が自称に比べ強固だからカリスマもあるってこともあると思うよ。



『リャアン=フープモーツァ』


 …皇帝(笑)と評価最悪の先帝の長男。本編にガッツリ出てるし、後に回すよ。



『先帝の末娘』


 …表記がおかしい? あってるよ。…名前つける前に誘拐されちゃったからね。ナヒュグとジャンリャはこの子が心配で仕方がないみたいだね。…内乱を終わらせる気がないくらいに。…ぶっちゃけて言っちゃうと、この子を誘拐した犯人(もう死んでるけど)が、内乱をここまで長引かせる原因を作ったとも言えるね。



 …ナヒュグ、ジャンリャの統治能力では、探索と並行して今の領土以上は治められないみたいだしね。



 …このくらいかな? 次いくよ。一応、内戦中で国みたいなものだから、都市にも触れておくよ。



『チャユカ』


 …魔人領域と獣人領域の国境付近にある中立都市だよ。内乱中なのに中立を保てるすごい都市。都市内部も中立を保てるように自給自足できるようになってるよ。



 …詳しい内観は長くなるし、悪いけど、本編155話を見てね。



『クワァルツ』


 …リャアンが治める都市。というか国? だよ。国境は黒線だよ。その内側に、街を囲う黒い壁があって、その中心に黒い城。…これら3つ全部リャアンのシャイツァーで作られたものだよ。



 …壁と城は一からシャイツァーで作ったわけじゃないみたいだけど。このことは本編のわたし達は知らないね。



 この境界群は、黒線が内部に入った者の思考力を落とす。壁が内部に入った者に言う事を聞かせやすくする。城が内部に入った者に言う事を聞かせる。という効果があるよ。悪趣味な…。



 …出てきた都市はこの二つだけだったね。



 …後、(4章編)で獣人を纏めているし、魔人も纏めておくね。



『魔人』


 …わたし達の住む大陸の東側にまとまって住む人たちだよ。人間族との国境はファヴェラ大河川。獣人族はヒラ大森林。エルフはクアン連峰だよ。



 …魔人の大半──だいたい8か9割──は目が赤色だよ。それ以外も割と赤系統が多くて、赤系統以外は珍しい。…それ以外の身体的特徴として、人間にはない尻尾があったり、角があったり、羽があったりすることがあげられるよ。この辺りは獣人と似てるね。



 …でも、お父さん達に聞いてみると、獣人とは「モチーフになってる動物」とでも言うべきものが違うみたい。



 …魔人のモチーフは両生類、魚類や無脊椎動物らしいよ。…後、一般的な悪魔とかその辺りも入るって言ってたね。



 ついでに、寿命が長いよ。大半の人が獣人よりも──さすがにリンヴィ様とかの超特殊な人は除くけど──長生きだよ。その分子孫を残す能力は下がってるみたいだけどね。



 …後、本編で「実は魔人も獣人も元は人間で瘴気の影響で変化したんじゃない?」って説が提唱されてたね。



 …あ、そうだ。後、魔人も獣人同様に、人間以上に勇者信仰が強いよ。とくに有名な勇者は『アリア』だよ。



 …これくらいでいいかな。長々やってもしょうがないしね。次から人だよ。



『テクゥ=チャユカ』


 …チャユカを治める領主で、魔人だよ。内乱続く魔人領域内で、しかもその国境という立地にもかかわらず中立を保てる手腕を持ち、自ら最も危険な門番という任務を務め、かつ、民からの信頼も厚い…と。これだけ並べればかなり有能な人。…なんだけど。



 …わたし達と会った時は駄目だったけどね。…すぐに死んで詫びようとしたね。



 …原因はさっきも触れたみたいに魔人が一般的に勇者…とりわけ『アリア』に感謝の念を抱いている事と、この人の信仰心が強いことだと思うけど。…それでも色々酷かった。



 …容姿は本編では羽があるぐらいしか出てなかったと思うよ。一応、顔は良いってことは補足しておくね。



 …後、愛妻家だよ。…何をされても甘い言葉を吐き続けるよ。…甘い言葉を吐きながらも反省はしてるみたい。



 登場話は153~155話だよ。



『クアリ=チャユカ』


 テクゥのお嫁さん。金髪赤目で尻尾が矢みたいに尖ってて、黒い羽を持つ上品な女性。後、テクゥに甘い言葉を吐かれても外面上は一切変化しない人。お父さんたち曰く「ある意味鋼」だよ。…内心は定かじゃないけどね。



 …割と手が出るのが早いけれど…、これを照れ隠しととるか、それとも、単なる折檻と考えるかで評価が変わりそうだね。



 …あ。そうだ。この人も勇者()だよ。



 登場話はテクゥと同じ。153~155話だよ。



『テクゥの子供達』


 …長男だけわずかに出番が多いけど、名前すら出てないし纏めちゃうね。わたし達…、正確に言えばお父さんとお母さんに会えると思って楽しみにしてたら、お父さん(テクゥ)に騙されて、テクゥともども折檻されたよ。



 …当然のように勇者()だよ。だからこそ、彼らの慟哭を聞いてもわたしも含め、皆戻る気がなかったわけだけども。



 登場話は、153話に長男だけ。155話に全員だよ。



『宿屋の受付嬢』


 …外見と雰囲気はモルフォ蝶みたいらしいよ。わたしはモルフォ蝶をお父さんとお母さんの話でしか知らないけどね。あ、でも、目は赤目だよ。



 …本人曰く、羽のお手入れに気を遣っているらしいね。…実際、言うだけあって羽は物凄く光沢があって目が惹かれたよ。



 …これくらいかな? 強いて言うなら「休みに羽の手入れしようとしてたら、強制的に身体検査に連れていかれた」らしいってことかな…。



 …登場話は157話だよ。



『ワァンク』


 …禍々しい羽と角を持つリャアンの執事。初対面の印象はかなり高価そうな服を着ていて、しかも所作が洗練されていたから、「この人高位かな?」だったよ。…実際、高い。



 …初対面のころに、リャアンへの敵意に満ちていて、ナヒュグへの敬意があるっていう違和感満載だったけど…、これはリャアンのシャイツァーのせいだよ。



 登場話は157話, 158話。167話。…後、名前出てないけど160話の冒頭の男性もこの人だよ。



 …わたし達が知る由はないけど、|この名前の出ていない話《160話》でリャアン討伐を企んでいたからシャイツァーの効果はどこかで無くなったみたいだね。



『ニーフィカ』


 …お嬢様然とした艶と透明感のある紫の髪と、儚げな雰囲気の顔。そして、薄く透けそうで幻想的な羽を3対持つ神秘的な女性だよ。…ここだけ見れば。



 …逆に、禍々しく太いどす黒い赤い螺旋状の角に、血のような赤目に、強靭でゴツゴツした凶悪な鮮紅色の尾とか…、これらだけ見れば凶悪そうに見えるよ。…お父さんは心の中で「ラスボス」とか言ってたね。



 …そんな相反しそうな要素を持ってるけど、メイド服を着てるおかげで「仕事の出来そうな人」って印象に落ち着いてるよ。…メイド服すごい。



 …初対面では全く気付かなかったけど、リャアンの正妻でもあったね。



 …この人もリャアンのことをボロボロに貶していたね。ま、シャイツァーで無理やり不満を抑え込んでいたみたいだし…、そうなるよね。…この人も何かの拍子にリャアンの細工の効果は切れたみたい。



 登場話は159話と、167話だよ。また、ワァンクと同じく、名前は出ていないけど、160話の冒頭にもいたよ。



『リュレイ』


 …魚の尾びれみたいな頭の形をしている男性だよ。…図書館の司書をしていてわたし達に色んなことを教えてくれた変人。



 …実際、変人だから「変人」って単語を使うことをわたしは躊躇しないよ。…知識を誰かに語ることが大好きな人。…だけど、語るのが好きすぎて相手の反応を見ないから、完全に一方通行。兎に角、延々としゃべり続けて止められない。



 …そんな人。…ただ、洞察力はあるし、機械を弄りまわす能力もある…と有能ではあるよ。変人で、図書館をこっそりお嫁さん(チー)のために改造しちゃったけど。…愛妻家だねぇ。



 …初登場は157話だよ。ここでは一瞬だけだけどね。…まともな登場は彼の名を題名に冠する160話が初めてだよ。次に162話。本を渡しに来たよ。



『チー』


 …夫であるリュレイ曰く「無口で気立ての良い女性」らしいよ。…わたし達には「病的なまでに夫であるリュレイさんが好きすぎる人」にしか見えなかったんだけど…。



 普段は夫であるリュレイは図書館の受付で仕事をしているから、彼女はその真上にいつもいるよ。…それ以外は、基本リュレイと一緒にいるよ。…たぶん、リュレイに頼まれない限りずっと引っ付いてる。



 …わたしでもちょっと引く。…頼まれればリュレイの代わりに一人で司書も出来るのが救い…かな? 二階から落ちてきて交代するって事実には蓋をしようね。



 …あ、でもリュレイに本を書くように促したり、理知的な面もある…かな?本を書いてるリュレイの足の間に陣取ったりするけど。



 …外見はちょっと紙魚(しみ)って虫に類似してるらしいよ。…とはいっても、見ただけで嫌悪感を抱いたりしないよ。…色合いとか、触角とか。その辺りの雰囲気が似ているだけだからね。



 むしろ見た目は普通に良いよ。…普通にしていればだけど。



 …あ、後、リュレイが読破した本を食べている疑惑があるよ。これは「紙魚」に似てるね。あいつも紙食べるらしいしね。



 …あ。紙魚は検索注意だよ。特に虫が苦手な人。…いっぱいいる写真はちょっと気持ち悪いみたいだしね。…本編のわたしは見たことないけどね。紙魚。



 …登場話は160話と162話だよ。



『クワァルツ出迎え騎士団』


 …クワァルツの騎士団だよ。お仕事内容はリャアンが見初めた人を城に連れて行くことだよ。…夜中じゃなくてもアレなのに夜中に来たからものすっごく不機嫌なお父さんとお母さんに、真っ向から|喧嘩を売って《お母さんがリャアンの側室になれ》、すごすごと帰っていったよ。



 …もう一回出てきたときは20人で来たね。…すぐに用件を察した二人がお断りの連絡(城に触媒魔法)をした挙句、「次は城を焼く」という連絡を任されてたね。不遇枠…かな?



 …後、この騎士団にもリャアンは色ボケ野郎だとか思われていて敬意はひとかけらもないよ。命令に従っていたのはシャイツァーのせいだね。…つくづく余計なことしてないね。リャアンのシャイツァー。



 …登場話は161話と162話だよ。



『宿の従業員』


 …お父さんやお母さんの世界の創作で出てくる『アラクネ』に似た魔人。…人の部分はお母さんにちょっと雰囲気が似てるよ。この人は可愛い系で、お母さんは綺麗系だからタイプが違うけど。



 …蜘蛛の部分は機械みたいな、金属みたいになってて虫っぽくないから誰でも接しやすいよ。宿の従業員に向いた人って言えそうだね。最初に担当してくれた受付嬢が騎士団の巻き添えくらったから代わりに出てきたよ。



 …登場は162話だけ。



『リャアン』


 …深紅の髪と目を持つ魔国『フープモーツァ』の皇子にして長男。…そして公称皇帝の一人だよ。…この章のほとんどはわたし達にとってはこいつがだいたい悪いって言えるね。…いわばヒール役? になるのかな?



 …見た目は腐っても皇族。悪くはないよ。…ただ、威厳はニーフィカの足元にも及ばない。そして、色狂いで周りの評価もよくはないね。



 …無理やり褒める点を作るなら「遊んではいるけど、内政には口を出さない」こと。かな? …有能な人に任せてるから上手く回ってるよ。まぁ、末端の住民さえ、これが色狂いだって知ってて嫌悪されてるけど。



 …そんなに嫌われているのに、トップにいれた理由はひとえにシャイツァーのおかげだね。『クワァルツ』の項でも触れたけど、黒線、壁、城の三重構造で民の思考を縛り付けていたよ。



 …お母さんに一目ぼれして、お母さんの心情をガン無視して付きまとった挙句、お父さんを殺そうとしたやつでもある。



 …追跡してきた時にシャルシャ大渓谷に落とされたけど、生きてたのは腐っても公称皇帝ってことなんだろうね。…姿は変わったけど。



 赤い目はますます赤く、不気味に。赤い髪には黒みがかって先端が棘みたいに。口は大きく引き裂けて、鋭くとがった牙が口を閉じていても何本も露出。羽や尾も凶悪で存在感を放つように、そして体に血管が浮かび上がる…って感じで変わったよ。



 …まぁ、殴ったけど。…そしたらまだ姿変わったけど。…何で変わるんだろうね?



 …それだけ想いが強いんだろうけど、全く通じないのがほんのちょっとだけ哀れだね。…お母さんを取ろうとしたことは絶対許さないけど。それはそれとしたくないんだけど……、それはそれとするね。紹介が進まないし…。



 姿がまた変わると、風格がより一層禍々しく、そしてチヌカの雰囲気を纏うようになったよ。…というかたぶんチヌカそのものになったんだろうね。



 …シャイツァーの名前は167話でワァンク達が出してたけど『エカーウィレン』。…漢字は知らないよ? お父さんたちに聞けばわかるだろうけど。…これの効果のほとんどが「皇帝であること」という願いに由来している…ってお父さん達は推測してたよ。



 …エカーウィレンの効果を箇条書きにすると、



1. 火球発射

2. 領域作成

3. 領域内の覗き(上空からの俯瞰)

4. 領域内の生命へ影響を与える


 かな。…かなり簡単にまとめたよ。1はそのまま。火球を放つよ。…たぶん元は「反逆者への鉄槌」かな?



 …2は、このページの、クワァルツの項で出てきた「黒線」と「壁」と「城」がそれにあたるよ。…支配領域を確定させるよ。…実に皇帝らしいね。



 …3は、今回の諸悪の根源。領域内を無抵抗であれば制限なく見れるみたいだね。…一応、領域外でもある程度は見れるかもしれない。…これは、使い方がまともであれば皇帝…というか、神にも近しいかもしれないね。



 4はクワァルツがここまで歪になった原因かな? 2と同じで最初の方で触れたけど、言葉を変えて言いなおすと…「黒線」が思考能力減退。「壁」が軽い服従強制と、リャアンの行動の疑念排除。「城」が「絶対服従」だよ。



 …なんかもうアレだね。これがあるからこそ、リャアンはお母さんが従うと思って疑わなかったんだろうね。民は従わねばならないそんな思いが透けて見えるけれど。



 …この傲慢さもある意味皇帝らしいのかな?



 チヌカになる前のシャイツァーはこんな感じかな? …あ。本編のわたし達はシャイツァーの名前は知らないよ。そのほかも知らない…と言いたいけど、お父さんとお母さんの推測がだいたいあってるんだよね…。



 …チヌカになってからはシャイツァーに「洗脳」が追加されたくらい? あ、でも、くらいっていうと軽そうだけど…、お母さんが辛かったのは間違いないからね? …むしろ、洗脳しか増えてない分、凶悪って可能性さえある。



 …最後に、推測だけどこんな性格になった理由に触れておくね。



 …性格が曲がったのは「皇帝になれなかったから」だよ。…長男で皇帝になるように育てられていたのに、優秀な弟…、ナヒュグが出てきてそれがおじゃんになった。



 …それが許せなかったんじゃないかな? 奪われるぐらいなら奪う。本人は気づいてないだろうけど、そんな思考になっちゃったんだと思うよ。…わたしはどんな理由があろうとも、お母さんを奪おうとしたことは許さないけどね。



 …登場話は名前だけならそこそこ出てるけど、本人が出てきたのは163~167話だよ。



瑠奈(るな)


 …お父さんとお母さんが拾った…、言い方がアレだけど。拾った新しいわたし達の妹だよ。…宝石のように綺麗な赤い目と、美しい黒にかなり近い青色をした髪を持った女の子だよ。



 …身長は160 cmくらい。そこまで高いわけじゃないけど体つきはわたしなんて目じゃないくらい女性らしさに溢れてるよ。…胸はお母さんより少し小さいくらいで、メリハリがかなりあるし…、顔つきも文句なしに良いからね。…評するなら綺麗系。



 だけど、そんな外見とは裏腹に精神面は幼児そのもの。…カレンも子供っぽいけれど、それ以上だよ。それに舌足らずで言葉も知らない。その程度は、初対面の時に言った「とうたま」と「かあたま」ぐらいしか知らないんじゃないかってぐらいだよ。



 …ルナがこうなってる理由は、お父さんとお母さんはルナが「最後の公称皇帝」だからじゃないか? って考えてるね。…勿論、わたしもシールもそう思ってるよ。



 …生まれたばかりに誘拐されて、そのまま行方不明になった彼女なら、一切言葉を知らなくとも不思議ではないからね。



 …この子の名前はお父さんとお母さんが、月のラテン語発音から「ルナ」の音を貰って、漢字を当てて出来てるよ。



 …月から取ったのは、ルナが好きそうで、かつ、ずっと谷底の妹を見守っててくれたからそれに感謝する気持ち。それに加えて、この月のように、誰かがそばにいてルナを寂しくないようにしてほしい。そんな二人の気持ちの表れだよ。



 …二人が当てた漢字の説明もしておくね。



 瑠奈の「瑠」は、髪の色が瑠璃色と()系統なのと、目がルビー(宝石)みたいに綺麗っていう見た目の理由。これがまず一つ目。それと「瑠璃」が宝石だからってのが二つ目だね。…これから先、自分を磨いて、宝石(瑠璃)のように美しく輝いてくれますように。そんな思いの発露だよ。



 …「奈」は、上の大の部分が広がっていて縁起がいいのと、字義がからなし? とかいう木だからだよ。…成長して、素敵な実をつけて欲しい。そんな意味。



 …あ、そうだ。本名はわたし達に準ずるよ。だから、『森野=清水=瑠奈(るな)=ラーヴェ』が本名になるよ。



 …シャイツァーは『家』。もはや家という名の可動要塞とでも言うべき何かになっちゃってるけど、「家」だよ。



 …あ。忘れてたけど、ここで説明するのはほぼ「見たことからの推測」ってことに注意してね。…仕方ないとはいえルナ本人が説明できないから。



 …とはいっても、だいたい合ってる…はず。



 …効果としては、まず家だから中に入れるよ。…野宿するときにテント出さなくて済むよ。…ふと思ったけど、家があるなら野宿ではないんじゃ…。



 …ま、いいや。えっと、家の大きさは可変だよ。外の大きさも、中の大きさもね。外の大きさは…、最小はキーホルダーとかいう飾りと同じくらいの大きさだよ。最大はわかんない。…無駄に大きくする意味もないし…。



 中は最大、最少ともに不明。…最大はともかく、最少は調べる意味ないしね。…中と外のサイズは一致しない謎仕様だし。…あ、でも、大きさと消費魔力の関係は調べたほうが良さそうだね。



 …また、この家は防御設備(バリア)を持つよ。この防御機能は中にいる人の魔力を吸って展開するものだけど…、かなり固いよ。たぶん中の人の魔力が無くならない限り消えないと思うよ。…魔力と防御力の交換比率は結構よさそう。



 このバリアは一応、魔力の多い人から優先的に魔力を吸うけど、平等に持ってくよ。…抵抗すれば偏らせたりできるだろうけど…、中にいるのはわたし達だろうし、頼めば配慮してくれると思うよ。



 …さらに、要塞らしく攻撃設備も持つよ。カウンター限定みたいだけど、それでも十分。



 バリアでしのいだ攻撃に応じて反撃できるエネルギーが貯蔵されるよ。…その溜まった量はコントローラーのところで確認できる…みたいだよ。どれくらいの攻撃で、どれくらい溜まるかはわかんないよ。



 …コントローラーについてるスイッチを押すと溜まったエネルギーを使って攻撃出来るよ。…撃ちきったらたぶん攻撃出来なくなるよ。



 …だけど、後述の『ミュゴ』を仕留めたときは、エネルギー残量が魔力を注いでも増えなかったにもかかわらず、一発の攻撃で魔力を空になるまで持ってかれたから…。屋敷の中にいる人の全魔力と引き換えに威力を上げる能力ぐらいはあるかも。



 …このくらいかな。流石に自走能力はないよ。…まぁ、センの引く馬車の上に乗せれば自走できるって言い張れないこともないけれど。



 …ルナについてはこれくらいかな? 初登場は169話で…、それからずーっと出てきているはずだよ。



『マカドギョニロ』


 …滝つぼの穴にいたチヌカだよ。姿はよぼよぼのおじいちゃん。…見た目なんてあてにならないけどね。



 …イベアで獣人が誘拐されていたのが見つかったり、戌群でハールラインが内乱おこしてたのはこいつが裏で糸を引いてたかららしいし、ファヴと戦う羽目になったのはこいつのせい。…自白してたから確実だよ。



 …白授の道具は『サイカクイセネラデ』って名前で、形は釜。泥を操って色々出来るよ。



 …色々っていうのは、「コアを破壊しないと消えない泥の兵士の作成」や、「|非常に脆い《どんな弱い攻撃でも一撃で壊れる》代わりに、火と聖魔法以外では無限に再生する泥兵の製作(『テンカグダロイツン』)」とか、「遠隔操作できる泥人形の作成。及び操作」とか…、あ。この人形は大抵の人は区別がつかないみたい。



 …後、「泥爆弾作成」もあるよ。お父さんとお母さんが気絶したのはこれのせい。後、「謎の呪い? が籠った泥の作成」も。…この呪い、わたしには効かなかったけどね。



 …一応、泥の色は効果によって微妙に違うから…、初見は無理でも、二回目からは見て、頑張って対処しないと駄目だよ。



 これくらい…かな? あ、後、補足するなら『チヌリトリカ』の狂信者ってことぐらいだけど…、チヌカだし…、当たり前すぎるよね。



 …これくらいでいいかな。172話で初登場。174話でこいつの出番は終わりだよ。



『ミュゴ』


 …マカドギョニロの首を切断して、首が滝に落ちたら出てきた泥で出来たゴーレム。



 …この世界にも泉にモノを落としたら代わりに何か出てきたお伽話は多々あるけど、わたし達のこれはたぶん最悪の部類じゃないかな?



 …こいつの名前はわたしが適当につけたよ。ミュム()とゴーレムをくっつけて短くしただけ。マカドギョニロ要素はギョニロに若干、似てるところにあるよ、



 …見た目は泥で出来た巨人。…見かけによらずパワーはあるよ。…滝つぼで滝の水を受けてもバランスを崩さないレベルには。



 …よく考えると、そりゃ、シールが地に足つけてても押し負けるよね。落下する滝の水の破壊力を舐めちゃいけないけど、それに対応できているわけだし。



 …一応、地に足がついてれば頑張って受け流すことは出来るよ。…失敗したら吹き飛ぶけど。



 …ついでに頑丈。滝の水で肉体が破壊されてないからね…。



 …後、早いよ。理不尽なくらいに早いよ。…何で腕が二本なのに『ノサインカッシェラ』よりちょっと落ちるって程度の機動力あるのさ。



 …もうちょっとゆっくりしてくれていいよ。というか、して。



 …こほん。また、ある程度『マカドギョニロ』の特性を受け継いでるよ。爆発する泥を作成するとか、泥掻き集めて再生するとかだね。



 …さすがに泥人形は作れないみたいだけど。おそらく、破壊することに全力を注いでいるんだろうね。



 …登場は175話だけだよ。ルナのシャイツァーの攻撃で一撃粉砕されたよ。



白螺(しらにし)宇恵(うえ)

富湯楽(くゆら)黒都(くろと)


 …『閑話集合望月班』で出てきたね。名前だけ。集合してた全員に「誰?」て言われた哀れな人たちだよ。最終的に幽霊扱いくらってたね。



 …当然、本編のわたし達は望月班がそんな会話してるなんて知る由もなく…、なんというか哀れさが増すね。



 …今回はこれくらいかな?

 …今回も最後までわたしがやっとくよ。読んでくれてありがとう。誤字とか脱字は見つけたら教えてね。



 …2021年1/12に修正をかけたよ。たぶんもうおかしいところはないと思うけれど、あったら教えてね。


 …それじゃあ、またね。

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