アイリの登場人物紹介 2章編
…ん、登場人物紹介2章編だよ。今まで通り、メタ発言や未読の人へのネタバレの塊みたいなものだから注意してね。2章編だけど、やっぱり4章までの内容も入ってあるから一章編と仲良く四章末に置いておくよ。
…今回、わたし達が本編で知らないことはそんなにないけれど、定番になってきた「本編のわたし達は知らない」ってことは言うよ。…これも定番だけど言い忘れたらごめんね。
紹介基準は前回と一緒で「会話したかどうか」だけど、抜けたらごめんね。さすがに重要な人物は抜けないはずだよ。
というわけで紹介本編。まずは2章の内容を軽くまとめておくね。
2章は『フーライナ』を出て、カレンの入った蕾を拾って『アークライン神聖国』へ。図書館で情報を回収しつつ、チヌカの作った宗教組織にわたしが誘拐。お父さんたちが助けてくれて、わたしが完全に二人を信用するようになって、呪いが解けて、わたしのシャイツァーに名前が中途半端についたよ。
また、わたし救出のついでに『アークライン神聖国』の頭痛の種だった2宗教を叩き潰して、お父さんがやっとお母さんに告白、関係が恋人関係に発展して、同時にカレンが孵った。そんな章だよ。
…ん。次は国について。
『アークライン神聖国』
この世界の名前を冠する宗教国家。神話決戦の時の英雄の子孫が作った国で、国教は『アークライン教』だよ。『チヌヴェーリ』『エルヌヴェィ』の両宗教がお父さんたちに滅ぼされてからは、元から比較的安定していた国だったけどさらに安定したよ。
人間領域随一の蔵書数を誇る図書館があって、そこがわたし達の目的地だったよ。
首都は『プリストカウタン』で、これ以外にこの国に大きな町はなくいよ。また、国境に一枚、首都の周りにもう一枚、さらに首都の中に平民と貴族を区切る壁がさらに一枚と、巨大な壁が合計で3枚もある。壁が大好きな国。
騎士団は『聖堂騎士団』で、国民に人気の職業でもある。…と、こんな感じ。
…そろそろ人の紹介に入るね。
『ブルンナ=クリーナ=ヴェーラン=アークライン』
アークライン神聖国の第二王女。お父さんにしては珍しく「さん」とか「様」の敬称を付けないで「ブルンナ」って呼び捨てにする人だよ。
背丈は130 cmぐらいで金髪碧眼、勉強が嫌でしょっちゅう脱走する悪戯好きの困った人。一人称は「ブルンナ」だよ。
この人の脱走は大脱走とでも言うべきもので、首都の中の壁はおろか、首都を囲む壁をこっそり越えることもあるよ。…壁を越えた後で、帰って来るときお姉ちゃんに鍵となる問題の難度を嫌がらせのように上げられて、中々帰還できない! って泣きそうになるところまでがテンプレだよ。
勉強が嫌で逃げている…とは言っても、年相応かちょっと難しいってところまでは習得してるよ。問題の難度は「無学のせいで貴族に叩かれないようにするためのお姉ちゃんの愛の鞭」だと理解してるみたい。
…「勝手に出るな」というお姉ちゃんの気持ちが伝わってるかどうかは知らない。そもそも、伝わってて無視している可能性もある。とはいえお姉ちゃんもお姉ちゃんでブルンナの「意味不明なことをして無駄に難度をあげるのはやめて」っていう気持ちを無視してるみたいだから、どっちもどっちだね。
…あ、お姉ちゃんは後回しだよ。一応登場順でやるつもりだからね。
シャイツァーは『指揮棒』で、色んなものの向きを強制的に変えられるよ。例えば、重力の向きを変えて浮いたり、相手の注意を逸らして消えたように見せかけたり、攻撃の向きを変えたり…と言ったことが出来るよ。本編でいきなり出てきたり消えたりするのはこの「注意を逸らす」力のおかげで実現しているんだね。
…結構強いね。やろうと思えば「体中の血流の向きを反転させて、戻す」をタイミングよく繰り返して血流を滞留させて、相手を殺せるね。…勿論、それ相応に魔力はいるだろうけれど。
消費魔力が増える要因は、例えば「注意を逸らす」なら、元から注意がこちらに向いていたら消費魔力は増えるらしいし、ブルンナを見ている人数に応じても増えるらしいよ。
攻撃を逸らすならその攻撃がどれくらい強いかに影響されるんじゃないかな。
登場話は2章のほとんどと、4章閑話「この時期の望月班」だよ。…荒いけど許してね。登場話が多すぎて抽出が面倒だし、列挙すると見にくいから…。
…ん。次行くよ。
『デニス=ベゲット』
24話で門を抜けると話しかけてきた聖堂騎士団所属の騎士。30話で、次に紹介するドーラを誘拐して、お父さんに倒されて騎士団のところへ連れていかれた。その後33話で再登場、お父さんにこの人はほとんどなにも知らないという情報をくれたよ。
誘拐については洗脳されている最中だったから無罪になったよ。お嫁さん思いのいい人。
『ドーラ=メトネル』
銀髪碧眼のスラっとした美人のエルフの女性。妹もいるよ。…二人とも記憶喪失だけどね。記憶喪失だけど、有能だから貴族だよ。…宿のメイドさんも仕事のうち。
カレンが「ハイエルフ」って見破った人でもあるし、カレンと模擬戦をした人でもあるし、誘拐されてたけどお父さんに助けられた人でもあるよ。
シャイツァーは『メイド服』。だから服を攻撃しても無駄。別のところ…、例えば、首とかの露出しているところか、スカートの中とかを狙おうね。
…自分で言っててなんだけど、後者はいろんな意味でやっちゃダメだし、首狙うほうが早いから、素直に露出してるところを狙おうね。
…この『メイド服』はポケットに詠唱した魔法を溜めておけるよ。溜めた魔法は取りだしたら発動するよ。…溜めておけて、任意のタイミングで発動というところはお父さん達に近いかもしれないね。
登場話は「メイド」としてだけ登場して名前が出なかった24話から、2章のほとんどだよ。ブルンナと同じ理由でざっくりとだけね。
『図書館のドローン』
…お父さん達「ドローン」って言っているからドローンって言っておくよ。図書館で働く魔道具たちで、一人につき一機ついて必要な本を探して持ってきてくれるよ。
だけど、お父さんたちの本を読む…、というか、本から情報を探す? 速度が速すぎたから、何機も二人について本を探しては持ってきてたね。
…二人ともどう考えてもまともに読めてないはずだけど、『帰還魔法』がありそうなところを探す、魔物の生態や料理について知っておく。という事が目的だから重複箇所も多いしそんなに問題はないみたい。
動きが可愛いから図書館では密かに人気。登場話は図書館の出た時と一致していて、25, 26, 35, 40, 44, 53話だよ。
『ドーラの妹』
ドーラと同じく銀髪碧眼の女性エルフでドーラと同じくらい綺麗な人だよ。胸はドーラと違ってある…とはいえ、そこまで大きくない。精々A後半ぐらい。
本編ではお父さんはドーラと比較してたけど…、バッサリ言っちゃうと、ドーラと比較するのが間違い。登場は28話。休み取ったドーラの代わりにメイドの仕事をしてくれたよ。
『服屋の店員さん達』
29話で服を買いに行ったときに店員さん達だよ。端から端まで1 km以上とかいうよくわからない規模のお店で働いている人たち。この人たちは貴族用スペースである4階で働いているよ。…ちょっとやりすぎだね。
貴族関係を任される人たちだから間違いなくエリート。貴族区画で働いているという自負のせいか、それとも玉の輿を狙っているせいか独身の人ばかりで…、お父さんとお母さんの仲のいい光景を見せつけられて心が死んだよ。
一流だけど、耐性を越えちゃった原因は、普通の貴族だったら、どれだけいちゃついていようとも、自分の足で服を選びに行くことはないから……、「自分から服を選ぶ」という一点が致命傷だったみたい。後、選んだ服のセンスがいいこともあるかな?
『おばちゃん二人と騎士二人』
お父さんが会話をチラッと聞いたよ。それだけ。おばちゃん達は割とどうでもいい話をしていて、騎士二人は、ブルンナ逃亡と、わたしに似た子が狙われた話とか、同僚の記憶が飛んだ話とか不穏な話をしているよ。
登場は29話の最後。
『アークライン神聖国のギルド受付嬢』
アークライン神聖国にあるギルドの受付嬢。この人はお父さんに「黒髪赤目」の子が誘拐されているから注意してね。という忠告をくれたよ。
『エルヌヴェイ教の人々』
30話でお父さんが訪問した時に会ったし、32話でお母さんとわたしがチヌヴェーリ教と対立して、「考えなし共め!」とか、「生き人形共め!」とか言いあってるのを見たって話の中で出たし、35話でわたしが襲撃されたときにいたね。
36話でまとめてつぶされたよ。
こいつらは「ただの死にたがり」。死にたいけど、一人じゃ嫌。だから『エルモンツィ』を信仰、あわよくば復活させてみんなで死のう。そんな吹っ飛んだ考えの持ち主の集まり。
後述する『チヌヴェーリ教』のスケープゴートにしようとチヌカに作られた教団のメンバーだけど、こいつら全員洗脳されてないよ。あってもせいぜい軽い思考誘導じゃないかな…。
元から色んな意味でアレだし、わたしが誘拐されたしで、激怒したお父さんとお母さんによって情け容赦なく壊滅させられたよ。
『チヌヴェーリ教の人々』
32話で上の黒いのに「刹那主義の死にたがり」とか「デキソコナイ」とか言っているわたしとお母さんが見たし、33話でお父さんが偵察に行ったときにいたね。後、36話のわたし奪還作戦の時にも邪魔しに来たよ。
この宗教もエルヌヴェイ教の教祖と同じチヌカが作ったよ。だから教祖は同じだよ。あ、教祖はもう少し後でやるよ。
こっちの宗教はチヌカが全面的に絡んでいて、基本的に信者は皆洗脳されてたよ。わたしを奪還されないように戦力を終結させていたから、一連の攻防で無事ほぼ壊滅したよ。
『鍛冶屋のおじさん』
34話で出たおじさん。武器代わりに振り回されてボロボロになってきた魔包丁の修理をお父さんたちがお願いした人で、相手が客でもちゃんと使ってなかったら怒れる人。
…これは結構大事だよ。怒れないと「すぐ壊れた!」って用途外の使い方してるくせして言いに来る愉快な人が湧くからね。それに物もかわいそうだし。…用途を知らない場合は「先に聞け」って怒られるよ。
『武器屋の店員』
34話の武器屋…というか魔境の住民だよ。
この人の職場は、売り物が置いてあるのはいいけれど、『アークライン神聖国』にあるからか、一風変わった(呪われた?)品でも集まってしまったのか、「ここ売り場じゃないよね」と言わんばかりの惨状を作っている場所だよ。
常に何かが倒れたり落ちたりと、賑やかな職場で小柄で細くてまな板だからこのカオス空間で働く適性は高いよ。
わたしも適性は高いけど…、嫌だよ、こんなとこ。絶対目と髪で怯えられるし。お父さんたちもいないし。
二人に剣を持ってきてくれたよ。例の二人で一本ずつ使わないといけない剣ね。その剣を二人が無事扱えることを確認して精神が折れそうになったよ。
『騎士団の皆』
36話で出てきたね。それ以外もお父さんが駐屯所に行ったりしているから会ったことはあるはずだけど、この辺りは省略。
36話では洗脳されて『チヌヴェーリ』の駒とかした騎士と、お父さんたちの援護をする騎士の二種類がいたね。戦闘後、洗脳されてた騎士の洗脳は解けたよ。
45話でも観客として出てきたね。ほぼ出番ないけど。
『ウカギョシュ』
今回の黒幕。出てきたのは38話だけかな。…一応『チヌヴェーリ』『エルヌヴェイ』両宗教の教祖としての姿を含めるなら、30と33話も入るけどね。
こいつの目的は『チヌリトリカ』の復活。この目的はどのチヌカにも共通しているよ。そのために『エルモンツィ』も復活させようとしていた……んだと思うよ。
…こう考えないとわたしを誘拐する意味も、わたしに対してしてた謎の処置の意味も分からないからね。
白授の道具は『ガサンウタノヒトソウ』。長いね。わたしが捕らわれていた部屋にある「電球」が本体で、37話でお父さんたちがシャリミネの鎧と闘った場所にあった「絨毯」がその補助具みたいなもの。電球の真上が丁度、絨毯になってるよ。
構造としては、2階建ての建物の2階の床の上に「絨毯」があって、床の真裏に「電球」があると考えてくれればいいよ。後「絨毯」はお母さんで言う「紙」みたいなものだと考えてくれればわかりやすい…と思うよ。
こいつの道具の力は一言で言うなら「人型の操作」だよ。絨毯の上、もしくは電球の光に当たった人型を弄りまわす力を持つよ。その力は相手が人であれば「洗脳」という形になるし、「シャリミネ鎧」であれば「操作」という形になるよ。
また、この操る力は電球の光が直接当てるときが最も強くて、絨毯を介して光を当てると微妙に効果が下がっちゃうという特徴があるよ。
白授の道具の本体たる「電球」をあんまり晒したくなかったのか、基本絨毯を介して力を発揮させていたみたいだから…、今回の騒動中に電球から光を直接受けたのはたぶんわたしだけじゃないかな?
こいつはこいつのせいでおかしくなったわたしが吹き飛ばして終わったよ。おかしくなったわたしは39話でお父さんとお母さんに助けられたよ。
こんな感じかな。
こいつの白授の道具のことは本編のわたし達はここに書いてること程詳しくは知らないよ。知ってるのは「絨毯が何か悪さしてること」「電球が本体であること」「力は人を洗脳して、鎧を操ること」…ぐらいかな?
次行くね。
『カチェプス=ヨエハ=ヴェーラ=アークライン』
『アークライン神聖国』の教皇にして第一王女で、ブルンナの姉。この国の政治はこの人が握ってるよ。銀髪碧眼で胸が大きくて背も高い人。国民とか、他の人からは「聖女」って呼ばれているよ。
…この人的には「聖女」とは呼ばれたくないみたいだけどね。本編では「『カーチェ』と呼んで」ってこの人が言ったから大抵名前が出るときは『カーチェ』になってるね。
妹思いのいいお姉ちゃん。だけど、一人称は「オレ」で口調はそれ相応に荒い。…たぶん粛清とか教皇とか、その辺りのストレスのせいだろうね。
外に出なきゃいけない時はちゃんと猫を被るから、聖女のイメージは保たれているよ。
シャイツァーは『聖杯』。杯の上、水が溜まる部分から色んな効果 (主に癒し)のある水が出るよ。もちろんただの水も出る。だから、聖杯をひっくり返して反対に乗って、水を大量に噴射すれば飛ぶことも出来るよ。…見た目のシュールさは気にしちゃダメ。
癒し効果のある水は基本的に「聖水」という括りでまとめられているよ。この聖水は肉体あるいは、精神の傷を癒す効果を持っていて、「精神の傷を癒す」という力はかなり珍しくて、『アークライン神聖国』でもカーチェぐらいしかできないよ。
…カーチェ的には精神的な傷は、その人の人格形成に往々にして多大な影響を与えているからあんまりやりたくないみたいだけどね。特に長期間経ってしまったものは絶対に嫌らしい。
…この気持ちは分からなくもないかな、だって「長期間経ってしまった精神的な傷」を抱えている一番いい例はわたしだからね。
…わたし自身、小さいころに『エルモンツィ』関係であれやこれやを受けてなければ、もっと活発だったと思うし、お父さんとお母さんにこんなに引っ付いてないと考えることはあるからね。…今が幸せだから治してもらう気はサラサラないけど。
…話を戻すよ。カーチェの聖杯はブルンナと力を合わせることによって、全力で模擬戦が出来るようになるよ。
原理としてはカーチェが「即死」を防いで、ブルンナが周囲への「流れ弾」を防ぐ。と言った感じだよ。「即死」さえしなければ『アークライン神聖国』だから迅速な対応によって助かるからね。…明らかに「死んだ」とわかる攻撃を受けたことによる精神的な傷もカーチェなら癒せるからね。
登場話は42話から2章末までと、4章末閑話「このころの望月班」だよ。
『アークラインの貴族たち』
5 0~52話の宴で出たよ。ざっくり言っちゃえば賑やかし要因だね。粛清された貴族もいるけど自業自得。
『アウレリオ』
55話でチラッとだけ登場した神聖騎士団団長。カレンと模擬戦をしたけど相性が悪すぎて瞬殺されたよ。超近接型だからどうしようもなかった。
…ん。後は人物というよりは用語?…というよりは歴史人物かな? それを軽くまとめて終わるね。
『ラーヴェ』
この世界の愛の女神として有名な神。愛系統の感情と信仰が力の源。
『チヌリトリカ』を助命しちゃった神。その後『チヌリトリカ』は爆発四散したけどね。
…前回も言ったけど、メタ視点的には「閑話 ある主従の会話」が成立している時点で『チヌリトリカ』が生きてることはわかってるけどその辺りは気にしたらダメだよ。
後は、次に紹介する二人から愛の力を分けて貰って瘴気浄化装置として『世界樹』と『エルフ』という種族を作ったらしいってことと、わたし達のファミリーネームはこの神から取った。
…このくらいかな? まとめてみたら案外少なかったね。
『ウシャール=カーツェ=ラーヴェ』
『シャリア=コーエルミア=ラーヴェ(旧名 シャリア=コーエルミア=ハイコメリア)』
人間の中で一番有名な人達で、夫婦。神話決戦時に地上を纏めてチヌカとか、魔物とかを撃退する陣頭に立った。また、ギルドの大本を作ったり、今も使われている硬貨を発行したりと、色々やったよ。
子供にも恵まれたらしいけれど、神話決戦終了後、周囲の人々が呪いの影響を受けて二人を迫害するようになって南へ逃れたよ。
この時に息子が死んじゃって、なんとか逃れた二人も瀕死。この時に『ラーヴェ』が愛の力を貰って『世界樹』とか作ったって言われてるね。
…ラーヴェ神って鬼畜なのかな?
『アークライン神聖国』は生き残った娘さんを教皇として出来た国。英雄ってのはこの二人だよ。
ちなみに、今も「ギルド」や「通貨」が種族間で争っているくせに種族を越えて使えるのは、呪いのせいとはいえ迫害したことに対する申し訳なさがあるとかないとか言われているよ。
次行くね。
『エルモンツィ』
わたしは大嫌い。以上。
……嘘だよ。さすがにこれだけじゃわざわざまとめる意味もないからね。…もう割りきったから大丈夫。
こいつは500年前に人賊領域で大量虐殺をしたチヌカ。最後は無事に倒されたらしいけど、倒されるまでに最小で10万、最大56万の人々を殺し、30以上の街を滅ぼしたと言われているよ。
今もその被害の大きさに恐れられていて、こいつの象徴たる「黒髪」「赤目」「鎌」この3つが揃うと問答無用で嫌われる…というか恐れられるよ。
この残忍さが『エルヌヴェィ教』とかいう「死にたがり共」にうけて、こいつを信仰していたんだろうね。
こいつらが『チヌカ』ではなくこっち信仰だった理由は、こっちの方が近い年代であることと、脅威の実感が大きいからだよ。
…こんな感じかな?
『シュファラト』
この世界の戦神だよ。4章の『聖地』はこの神が『チヌリトリカ』ごと大地に槍を突き刺した時に出来たって言われているし、魔人領域にある谷はこの神の剣の一撃で出来たって言われているし、規模の大きい逸話が多いね。それが強さを表しているんだろうけれど。
…そのくせ、4章でチラッと白い球体として出てきたときは、妙に人間っぽい行動を取っていたね。
一応、『戦神の祝福』っていう、「魔力消費が『身体強化』の二十分の一ですむ代わりに光る」っていう魔法名にもなってるよ。
…このくらいかな。
…お疲れ様。ここまで読んでくれてありがとね。
…前回に引き続き、後書きは基本、投稿予定の話だからばっさりカットしたよ。