アイリの登場人物紹介 1章編
…ん、登場人物紹介1章編だよ。前と同様に、メタネタ、未読の人へのネタバレの塊みたいなものだから注意してね。…一章編だけど、4章までの内容も入れてあるから四章末に置いておくよ。
…今回、わたし達が本編で知らないことはそんなにないけれど、今回も前回同様に出てきたらその都度「知らない」旨を言うからね。…前回同様、言い忘れたらごめん。
ついでに、名前ある人は確実に触れるよ。抜けてたらごめんね。また、名前ない人も紹介するけど、通行人とかはさすがに省くよ。紹介する基準は「会話したかどうか」だよ。
あ、ギルドの設定も最後の方に纏めておくね。
早速始めるよ。とりあえず、一章を軽くまとめるね。一章はバシェルからお父さん、お母さんとわたしが出発。センを仲間に加えてフーライナの魔物騒動を解決。そんなお話。
『バシェル』
わたしの一応の母国で、人間領域では最大の軍事力を持つよ。…だいたいのリソースは対魔族に割かれているよ。
『フーライナ』
別名「人類の食糧庫」で、この国が周辺各国の食糧供給を担っているよ。故に食料供給を乱す輩には厳しいよ。この国は「侵攻してきたら畑全部焼くよ?周りの国激おこだよ?」と脅すというものすごく効果的な防衛戦略を持ってるよ。
一見他力本願に見えるけど、自前の防御戦力もちゃんとあるよ。
…国はこんなものでいいかな? 人に入るね。
『ルキィ=カーツェルン=バシェル』
バシェルの第二王女様でわたしの恩人。わたしを孤児院から拾って可愛がってくれた人で、2話3話と、タクさん達と合流した43~53話あたりと、一章閑話「出立」編で出てくるよ。
王女だから常にわたしといるわけにはいかなかったけれど、わたしにちゃんとご飯をくれて、恐れなかった。これがわたしにはちょっと嬉しかった。…ちょっとなのはわたしの心が死んでたからだね。…となると大恩人と言うべきだろうけど、ルキィ様にはちょっと申し訳ないけど、やっぱりお父さんとお母さんの方が感謝の度合いが大きいかな?
…後、さすがに今(4章終了後)はお父さんとお母さんの方が好き。今のわたしから見たルキィ様は…、なんだろう。「伯母さん」が概念としては近いかな? 友達ではないし…、可愛がってもらってるから…、うん。たぶんそう。
容姿は綺麗系で、実際に綺麗。身長も胸も日本人女性の平均位。…つまりこっちからすればちょっと小さい。青系の髪の色がルキィ様の外見に知的な印象を与えて、実際に知的。そんな人。
シャイツァーは『香炉』。『香炉』の香りを対象に吸い込ませる。こうすることで香りに応じた効果を発揮させるよ。眠らせたり、麻痺させたり、操ったり…ね。
…相手が強ければ強いほど、香りの効果が強力であればあるほど長時間嗅がせなきゃいけないけれど、やろうと思えば相手をこっそり壊滅させられる。そんなものだよ。
他に、わたしが知らない設定として、「小さい子」が好きというのがあるよ。…あ。「愛でる対象として」だよ? そこは間違えないようにね。何故か言った方が良いという強迫観念に襲われたから言っておくね。
…これはひょっとすると自分が小さいことがコンプレックスで、その裏返しなのかも。
また、心の中に「もう一人の自分」と言うべきものを持っているよ。これは「閑話 出立後」のルキィ様視点で語られた、ルキィ様以外誰も確証を持ってない情報だね。
………タイトルが前中後になってるのってレアだよね。大抵の場合この作品だと、続き物はタイトルに続、続々、続×3って「続」が増えるのに。
……ごめんなさい。現実逃避はやめるね。…なかなかアレだよね。ぶっとんでる。暫定的に「もう一人の自分」を「裏」、表に出てるルキィ様を「表」と呼ぶね。
「表」は割とまともだよ。ただ、小さい子──昔は主にわたし──が絡むと大爆走する傾向があるみたい。
「裏」はその暴走する部分を除いて、かなり物事を客観的に見るようにしたルキィ様。だから、二人の関係は犬のリードを持つ飼い主…かな?
自分で言っててなんだけど、言ってて悲しい。…「表」が暴走してないと良いパートナー何だけどね…。
最善手をためらいなく打つ「裏」を、「表」が止めて、少し優しいほうにするから。
こう考えると、「裏」のルキィ様の存在は「頭の中で自問自答していくことの拡大版」だと思えばそこまで変じゃない…かも。
最後に、ルキィ様もタクさんの事を若干好ましく思っているみたいだね。俗に言えば「脈あり」だね。
『メリコム=カーツェル=バシェル』
『アーミラ=カーツェルン=バシェル』
メリコムがバシェル王で、アーミラが第一王女だよ。ルキィ様曰く、医者と関わってから様子が変らしいよ。
…どうでもいいとは言わないけど、今のわたしにはどうしようもないね。2話で名前だけでね。
『医者』
二人をおかしくした原因。だとルキィ様は思っているよ。本当のところはどうなんだろう? この人も2話で名前だけ。
『暗殺者集団』
王様の命令で各地に散ろうとするお父さんたち勇者を殺そうとした人たち。本編のわたし達は知らないけれど、「閑話 ある主従の会話」によると、黒幕にとって「勇者の魂のリソースが美味しい」かららしいよ。…見事に返り討ちにあったけど。相手が悪い。
お父さんたちはこっそり出たおかげで見事に回避したから、登場しているのは閑話だけ。「出立(西光寺)」と「出立前」だったかな。
バシェルはたぶんこんなもの。次はフーライナ。
『門番さん』
フードを被った怪しさ過積載のわたしを、近衛であること示したとはいえ通してくれた人。この人が二人にフーライナの有名すぎる防衛戦略を教えてくれたよ。7話で出たね。
『八百屋のおばちゃん』
お父さんたちが市場調査をして、この世界と地球の貨幣価値を一致させようとしたときにあった人。普通に野菜を買って、貨幣価値の目安を付けたよ。
…思いっきりズレてたけどね。この人も7話。
『ギルドの人々』
一人がわたしを見て「エルモンツィ」と言いそうになったから、まとめて二人の怒りをを喰らったよ。
…わたしはそう言われるの慣れてたんだけど。顔には出さなかったけど、嬉しかったよ。
ちなみに、「新人だから」とか「弱そうだから」で絡む人はちょっと頭の大切なネジが飛んじゃった人以外いないよ。シャイツァーもあるし、依頼主かもしれないからね。7話で出たね。
『ギルドの受付嬢』
お父さんとお母さんの怒りを喰らった後に、わたし達を担当するという貧乏くじを引いた人。ちょっと引きつっていたけど、営業スマイルで乗り切ったことをわたしは評価したい。
容姿は可愛い系。受付嬢だからか整ってるよ。性格は閑話を見る限り、少しだけ軽いかな? 職務には忠実。というか、そうじゃないとわたしがもう一回ギルドに行ったときにいないもんね。
…話しかけたら、わたしを見て怯えた人の中で誰よりもガクガク震えていたのは実に印象的だったね。ちゃんと仕事はしてくれたけれど…、原因のわたしがかわいそうに思えるぐらいに。お父さんとお母さんにもう一回会って、巻き添えくらったら心が死ぬんじゃないかな? この人。
7話で出たし、「閑話 受付嬢の災難」では視点担当。
『服屋の店員さん』
お父さんとお母さんの初々しいやり取りに砂糖を吐きそうになってたね。多分彼氏はいないから、一種のテロ。8話で出たよ。
『宿屋のおっちゃん』
わたし達にセンと馬車を売ってくれた人。宿屋なのに馬小屋に泊まる了承を出したり、馬小屋にご飯持ってきてくれたりと、柔軟な対応ができる人。
…よく考えると、馬の管理と宿の管理もやってて多芸だよね。8話と9話。
『すれ違った商人』
センに乗って戯れるわたし達を心配して声をかけてくれた人。わたし達が騒動に巻き込まれるという意味では忠告は正しかったね。力技で乗り切ったけどさ。9話。
『アレム=ルジアノフ』『フランソーネ=ルジアノフ』
フーライナ第一騎士団の団長夫婦。アレムが夫で、フランソーネが妻。…なんだけど、初見の人はだいたい姉妹と間違えるよ。しかも「アレム」が姉。
…うん、アレムはパッと見たらフランソーネよりも胸あるからね。…実態は筋肉だけど。
一人称は二人とも「私」で、しかも敬語。その上で声色も似ているから、口の動きがないとどっちが話しているかわかんないよ。
シャイツァーはアレムが『炎剣 ムイ』で、炎に対して補助があって、強力な炎魔法を使えるよ。
フランソーネが『大盾 グドシルド』で、防御魔法が得意。ガロウと比較すると、こっちは防御全振りかな? どっちも利点欠点があるから一概にどっちが強いとは言えないよ。
…後、両方とも勇者が過去に使っていたという記録が残っているよ。これは4章「閑話 このころの望月班」で言ってたよ。
性格は二人とも色々抜けている。これに尽きるね。仕事のことでも抜けちゃう。本当に大切なことは忘れないけれど…、地球で言えば朝六時に相当する一の鐘に訪問してきたし、常識も抜けてる。
だけど、二人の仲のいい姉妹…じゃない、夫婦っぷりを見ているとほんわかするからか、滅多に嫌われない。そんな人たち。…尻拭いしてくれている人がいるというのも相まっているだろうけど…、それも含めて『フーライナ第一騎士団』の名物。
…あ、後たぶんフランソーネは妊娠していると思うよ。1章ではしてないけど4章で出てきたときはたぶん。…別れる前の様子から、わたしが勝手に思っているだけだけれどね。
12~16話あたりと22話で出たよ。ついでに4章末閑話「このころの望月班」でも出たよ。
『リベール=クランスキー』
ルジアノフ夫妻、もとい団長夫妻の後始末に色々駆けずり回っている人。…お疲れ様。
根っからの苦労人気質で、色々二人の世話を焼いているよ。人並みに出世欲とか、恋人欲とかあるけれど…、既にフーライナ第一騎士団の3番目で、なんだかんだで「自分は夫妻より劣る」と思っているからこれ以上出世できない上、恋人もいない。時間もない。だけど、使わないお金と仕事はある。というか増える。そんな人。
…悲惨だけど、なんだかんだでワーカーホリックというか社畜? と言うのかな? そんな感じだから大丈夫。……ん? 大丈夫なのかなこれ? …病院に行かせてみたらどうなるんだろう。
登場話はほぼルジアノフ夫妻と同じだから割愛。
『宿屋の女将さん』
宿屋の女将さん。お父さんとお母さんにお酒を出して、それを二人が飲んで、お母さんが酔いつぶれて寝言を言った事で、お父さんがお母さんも「お父さんが好き」という事を理解するきっかけを作った人だよ。
…あ。こっちではお酒は16歳からだよ。地球の日本では20歳以上って聞いてるから、まだの人は守ってね。R15らしいから一応言っておくね。
それにしても……、あの時のわたし、お父さんがお母さんを担ぐ補助するべきだったね…。
いくら二人をまだ完全に信用していなかったとはいえ、護衛なんだし。あの時のわたしは、微妙に酔ったお父さんが足踏み外したらどうするつもりだったんだろう。
12話で出たよ。
『フーライナ第一騎士団の皆さん』
たった一人だけ『エルマン』という名前がついていて、それ以外は本編で出てないね。この騎士団に所属している以上精鋭だけれど、気のいい人たちだったよ。
登場話はルジアノフ夫妻に準じるよ。さすがに4章閑話ではいないけどね。
『リブヒッチシカ』
人じゃなくて、『チヌカ』だけど。『チヌカ』は『チヌリトリカ』の直属の配下らしいよ。『チヌリトリカ』は後で触れるね。
『チヌリトリカ』から授けられた白授の道具『ノサインカッシュ』を持っていて、こいつがフーライナの東西南北4大魔物を生み出した張本人。わたし達が無事に倒したよ。プロスボア以外は本編で出たね。南が10,11話で、東が13,14話で、北が16,17話。
プロスボアだけ1章閑話「出立 (タク)」に出たよ。
後、コレ、喋り方が変。登場は18話。
『ノサインカッシェラ』
人の範疇に入る生き物ではないけど…、『リブヒッチシカ』を倒したら出てきた。強かった。腕がいっぱいあるゴリラみたいなやつで、胸にある『ノサインカッシュ』が弱点。シャイツァーよりちょっとマシという程頑丈だから気合で壊せば倒せる。もしくは魔力…というか瘴気? なのかな、それが切れるのを待てばいいよ。
ただ、腕が増やせるし力でゴリ押ししてくるだけだけど、行動力もそこそこあるから動かなくなるのを待つのは無理だよ。というか生物だから回復するはずだしね。だから事実上コアを破壊するしかないよ。
最後はお父さんたちが気絶しちゃったからわたしと一対一で戦って倒したよ。皮肉にもこいつが居たからわたしはお父さんとお母さんに少し優しくなれたね。
登場話は19と20話。
次は閑話だね。
『シャルル』
序盤で出たマリーの同僚で親友。外出中で被災を免れた人。ただ、閑話「受付嬢の災難」では寝れないマリーが夜中に襲撃していたから…、ある意味で被災者かもね。
ちなみにこれ、わたし達は知らないけど…、既知か未知かで、何かが変わるわけでもない情報だね。
『チヌリトリカ』
1章から4章までの閑話「ある主従の会話」に出ている女性。というか、お父さんとお母さんのクラスメートの誰かを乗っ取っている2000年前の神話決戦の引き金を引いた神。
当然本編のわたし達はクラスメートがこんなことになってるなんて知らないよ。
どこかの異世界からこの世界アークラインに侵攻してきた…、らしいよ。その際にこいつがまき散らした瘴気で、魔獣や魔物が産まれ、さらには自ら『チヌカ』を作ってと、世界に多大な影響を与えたよ。最後は敗れ去ったと記録されているね。
…メタ視点に立ってるから言えることだけど…、自分で言っててものすごく白々しいね。
「敗れ去った」この文字の虚しさをどうわたしは形容すればいいんだろう。だって、生きてるのわかってるもの。…本編でも、一応『チヌカ』がいるから「まだ生きてるんじゃない?」説は立てられるけど。
…はぁ。ま、言ってみただけだし聞き流して。わたしはお父さんたちの頼みごとを続けるよ。
『チヌリトリカ』の性格だけど、かなり適当かつ刹那的。楽しかったらいい。と言った感じだよ。一応、完全復活のために力を回収している最中。…会話を聞く限りそんなこと感じないけれど。
本編のわたし達は、本で載ってる、神話決戦関連のことしか知らないからね。
『「ある主従の会話」に出てくる男』
『チヌリトリカ』に作られた『チヌカ』らしいけれど、唯一、『チヌリトリカ』に絶対服従ではなくて、そのせいで閑話ではボケる主をひたすらツッコむ役目を背負った人。
4章章末閑話では嬉しい報告が出来る! と『フロヴァディガ』なる魔物が弱って喜んでいたら、それを言う前に、『チヌリトリカ』がその件について激高するという理不尽を経験したよ。
こんな不憫枠といった立ち位置だけど、『チヌリトリカ』の召喚成功、『バシェル王族』を掌握、それを用いて戦争を起こす企み実施中…と、本編に出た『チヌカ』では群を抜いて有能だよ。…失敗してないし。
…ちなみにこいつのことは本編のわたし達は一切知らないよ。
こんなものかな? 後は…、ギルドについて纏めておくね。7話にだいたい書いてあるけれど、「読み直してね!」だと不親切だからね。
『ギルド』
2000年前の神話決戦の時に出来たよ。この組織は当時世界を纏めていた『ウシャール=カーツェ=ラーヴェ』と『シャリア=コーエルミア=ラーヴェ(旧名 シャリア=コーエルミア=ハイコメリア)』夫妻に作られたよ。この二人は2章で出たから、その時に。
ギルドランクは「ストーン、アイアン、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ」の順で、お金と同じ順。この理由をギルド受付嬢は「低ランクは安い価値しかない!」と、お父さんたちは「考えるの面倒だった」と考えているよ。ギルド公式の説は「お金と一緒にすることでランクと貨幣価値を連動させることで覚えやすくした」だよ。
…流石公式。一番まとも。
あ、後、ゴールド、プラチナに上がる時は試験があるけれど、推薦をたくさん貰えればなしで上がれるよ。この推薦だけど、実は、多ければ多いほうが良い。さらに、推薦国が違えばより少ない枚数で認められるし…、種族(人、獣人、魔人、エルフ)が違えばなお少なくて済む。というものだったりする。
…わたし達が国王たちからの推薦を貰ったとは言え、3枚程度でゴールドになったのはそのせいだったりする。
受付嬢が言わなかったのは、お父さんたちが「銀行」扱いしかしてなかったことと、「そもそも種族で分裂しているのに、誰が別種族のところまで行って真っ当に働くんだ」という思い込みのせい。
…そのくせ、別の種族領域でも普通に通用するんだよね。預金残高も変わらないし。この辺りは創設者への畏敬の念が原因だよ。
それ以外はだいたいテンプレ通り。…と言えば伝わるらしい…よ? 実際のところはどうなのかわかんないんだけどね。
そもそも、わたしが話したところもテンプレに入ってるような気もするし…。
…読んでくれてありがとう。お疲れ様。
…あ、これ以上の後書きは誤字修正に伴ってバッサリカットしたよ。