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怪盗カササギの超常騒動  作者: 春花
部室棟の怪談
8/17

速人と瞬と桜 除霊パート

 今回でこのお話を終わらせるつもりだったんですけど、思っていた以上に長かったので二つに切ります。

 桜から解放された男はゆらりと起き上がる。しかし今回はわめき散らすこともなく、目元を前髪で隠して静かなものだ。

 不穏な気配を感じて、誰もが男に近づけないでいた。

 そして男は顔を上げて、速人へ向けて赤い瞳を光らせた。

「っっっっ!」

 不可視の力に吹っ飛ばされた速人は理科準備室のドアをぶち破いた。

「速人、大丈夫ッスか!?」

 そばにいたタマが、すぐに速人を追いかけて理科準備室へと入った。

「兄さん!」

「速人!」

 心配して駆け寄ろうとした瞬と桜の足が止まる。赤い目の男が、首をねじって二人を見ているのだ。

 不気味でただならない雰囲気。男の体が遅れて振り返り、首のねじれを直す。

 瞬はポケットの中にある札を触りながら、チラッと桜の横顔を見る。

 原因はよく分からないが、まず間違いなく男は邪気に犯されている。瞬にかかればこの場で祓うことも可能だが、そうすると桜の目の前で除霊をすることになる。超常現象の類を全く信じない彼女の前でそんなことをすれば、間違いなく冷ややかな目で見られ、気持ち悪がれるか頭の心配をされる。そう思うと、瞬は凍りついたように動けなかった。聞こえてくる過去からの声――「気持ち悪い」「嘘つき」「お化け女」。

「瞬、私の影に隠れて」

 瞬の表情をどう読み取ったのか、桜は彼女を守るように前に立つ。

「おそらくあいつ、何か飛び道具を持っているわ」

 離れた位置にいる速人を吹っ飛ばした理由を、桜はそう決めつける。

 そして桜は自然と腰にある剣を掴もうとして空振り、恥ずかしさで少し頬を染める。

「置いてきたんだった」

 気持ちをすぐに切り換え、男から視線を放さず、

「瞬、こいつは私が取り押さえておくから、先生に伝えて警察を呼んできて」

「え……いや、その~」

 それはむしろ桜にやってほしいと瞬は思うが、上手い言い訳がすぐには出てこない。

 そうこうしている内に、男がいきなり四つん這いになり、カエルのように跳躍して踊りかかってきた。

 桜は後ろに瞬がいるから避けず、男の顔面を狙ってハイキックをくり出した。

 キックを受けた男の顔が歪み、壁へと叩きつけられ――なかった。空中で反転し、壁に両手両足をつけると、先程より速いスピードで桜へ戻ってくる。

 段違いのスピードに反応が遅れ、腹にショルダータックルを喰らった桜は床を転がった。吹っ飛ばした後は特に興味を示さず、次に男は瞬へ顔を向ける。

 桜のことは心配だったが、これはチャンスだ。瞬はポケットから札を取り出そうと、

「この!」

 桜の綺麗な飛び蹴りが、四つん這いの男を吹っ飛ばした。彼女に見られる前に、瞬はパッとポケットの札から手を放す。

「だ、大丈夫、獅子姫さん?」

「あの程度の当たり、騎士の実践修行の当たりに比べたら大したことないわ」

 瞬の本心では、桜にはあのまま寝ていてほしかった。返答から意外にタフそうで厄介だと、誰を敵にしているか分からないようなことを瞬は思っていた。

 飛び蹴りを喰らった男は床にひっくり返っていたが、背中をバウンドさせて四つん這いに戻った。ポッピンオモチャみたいな動きだ。

「…………堪えていないの……」

 桜は信じられない様子で呟いた。悪に対して手加減をしたつもりはない。二回の蹴りはどちらも素人を昏倒させるのに不足が無い威力だったはずだ。

(邪気にあてられて、痛みを感じない上に体のリミッターも外れているんだわ)

 経験上、瞬は相手の異変がすぐに分かった。このまま男を放置しておけば、正気に戻った時は全身筋肉痛どころか、筋肉断裂しているかもしれない。下手すれば二度とまともに歩けない体になる。

(それに……)

 チラッと桜の背中を見る。

 このまま男が止まるまで桜が攻撃したら、殺してしまうかもしれない。

 やっぱりすぐにでも自分が何とかするしかないと、瞬はポケットから札を取り出そうとした。


 その瞬間――ドクンッと心臓が一度大きく動き、ガクンッと膝が崩れた。


「瞬!?」

 桜の驚きと心配の声をはるか彼方に聞きながら、瞬の視界が揺れ、胸のムカムカが喉までせり上がってくる感覚に苦しむ。自分では分からないだろうが、俯いて口元を押さえている今の表情は、血色が引いて白い。

 桜が瞬の背中に手を当てようとした時、男が再び飛び掛かってきた。

 桜は苛立たしげに舌打ちをし、相手の手首を取って自分の体を反転させる動きに相手を巻き込んで投げ飛ばした。

 だが、すぐに男はまた四つん這いで起き上がった。

 桜は状況を再確認する。敵は異常者一人。自分の傍らには気絶している部長と体調不良を起こした瞬。そして、音沙汰がない理科準備室には速人とタマがいる。

 桜は男に向かって駆け出し、男がかぎ爪の形で振る腕をかいくぐって、膝蹴りで顎をかち上げた。

 のけ反る男は赤い目で桜を追いながら、ブリッジする。そして、背中を向けた桜にそのままの格好で迫り、近づくと飛び掛かって空中で反転してボディープレスを仕掛けたが、あっさりと避けられた。

 すぐに男は四つん這いになり、めげずに桜を追いかける。

「そう、こっちよ!」

 桜は廊下を進み、階段を飛び下りて階を移動する。みんなに危険が及ばないよう、男を引き離すつもりのようだ。

 瞬はようやく体を起こせた。そして、人前で力を使えなかった自分が情けなかった。

 昔に比べて強くなったつもりだったのに、肝心な時には動けない…………まるで変わっていない。

 情けなさと悔しさで出てきた涙を拭って、桜を追いかける前に理科準備室を覗いた。しかし、そこにはタマどころか速人の姿もなかった。



 一階に来た桜は、男をふり切らないスピードを維持しつつ走った。放課後に旧校舎を見て回った時、用具室の場所も確認していた。そこにはロープがあった。

 気絶させることが出来ないならば、拘束してしまえばいい。それが桜の狙いだった。

 いきなり桜は背中に衝撃を受け、前方に吹っ飛んだ。前に押し出される形だったのでダメージはほとんどない。

 追いつかれて押されたのかと思ったが、まだ男との距離はあった。

「飛び道具を持っていたんだった」

 それを失念してただ真っ直ぐ走っていたのでは、狙い撃ちされても不思議じゃない。

 ギリギリの所だったが、桜は腕の力で飛び起き、男の引っかき攻撃を避けた。

 ここまで肉迫されたら、背中を向けて走り出す訳にはいかない。

 男は二足歩行で桜を掴みに来た。その手を桜は腕の内側に入り込むように避け、そのまま男の胸骨に肘を叩きこむ。

 普通なら悶絶するような一撃だったのに、男は少し呻いたぐらいで、怯んだ様子も無く桜の両腕を掴んで持ち上げる。

 異常な力に桜は顔をしかめ、男の顔に蹴りを入れた。だが、勢いもないただの蹴りでは男は微動だにしない。

 男は持ち上げた桜を勢いよく無造作に廊下へ叩きつけた。

「カッ、ハ――」

 背中から叩きつけられた桜は、衝撃で口から空気を吐き出した。

 木製の床でコンクリの床よりは衝撃が吸収されたとはいえ、男の力で二メートルぐらいから落とされた。早々に動き出せるものじゃない。

 再び男の手が桜に伸びてきて――男の体が痙攣してのけ反る。

「獅子姫さん!」

 男の背後から回ってきた瞬に、桜は驚いた。気合いで立ち上がって、

「何をやっているの! それにどうして来たの! 私のことはいいから逃げ――」

「放っておけないですよ!」

 食い気味にきた迫力に桜は言葉がつまった。それでも、目の端で男の動きに気づいて、瞬を抱きかかえて飛び退いた。そのすぐ後に、男の腕が薙いでいった。

「分かったわ。ありがとう。それならこの先の用具室に行って、ロープを持ってきてくれる? あいつの相手は私がしておくから」

 桜は逃がすより守るより、危険な場所に自ら戻ってきた瞬を使うことに決めた。

 指示に頷いた瞬は、すぐに用具室に走った。

 桜は睨み合いでもして時間を稼ぎたかったが、男は赤い目をさらに怪しく光らせて踊りかかる。

 下手に紙一重で避けてカウンターし、また掴まれてはマズイ。ロープが手に入るまで、桜は余裕を持って避けることに専念する。

 男の攻撃はメチャクチャで読みにくい上に、タガが外れたように素早い。それでも、桜を捉えることは出来なかった。

 二分もしない内に、瞬は黄色のロープを抱えて戻ってきた。

「獅子姫さん!」

 声に反応して、桜は後ろに大きく跳んだ。その瞬間を狙っていたように、男の赤い目が一際光った。

 不可視の力が空中にいる桜に迫る。

「獅子姫さん! 避けて!」

 視認出来る瞬の声が飛ぶが、空中では身のかわしようがない。が、当たる直前に横手から現れた影が、桜を抱きかかえて救った。


「なんや、女子の悲鳴が聞こえたから慌てて駆けつけて来たら、騎士のお嬢さんがおるやんか」


 この軽快な口調。

 お姫様抱っこをされている桜が顔を見上げれば、白い仮面があった。

 学帽に学生服、赤いマフラーに白い仮面――怪盗カササギだ。

「こら慌てて来ることなかったな」

 着地したカササギは背後にいる瞬に振り返って、

「お嬢さん、心配せんでもこの騎士のお嬢さんが守ってくれるよって、心配せずド~ンっと構えとったらええんや。そんな悲鳴を上げとったら、騎士様の力を信用してないみたいで失礼やで」

 と、カササギに言われた瞬はフルフルと首を横に動かし、

「あの~、大きな悲鳴を上げたのは私じゃなくて……」

「ほな誰や?」

 キョトンとした感じのカササギは「まさか」と言いつつ、腕の中にいる桜に視線をやる。彼女は顔を背けて真っ赤になっている。

 その瞬間、悲鳴の主に気づいて派手に噴き出した。

「ホンマか!? 案外可愛い所あるやんな~! どしたん? 肝試しで驚かされてビックリしたんか?」

「そこまで笑わなくてもいいわよね!」

 これ以上ないってくらい真っ赤な顔で、桜は叫んだ。

 腕の中で暴れられてはかなわないと思ったカササギは、すんなりと桜を下ろした。

 その時、半ば忘れかけられそうになっていた男が不協和音の叫び声を上げた。慌てて三人は耳を塞いだが、耳の痛みに顔をしかめた。

「肝試しにしてはえらい本格的やな」

 カササギは懐から取り出した独鈷(どっこ)を男に投げつけた。男は声を出すのをやめてそれを避けたが、カササギはその隙に男へ近づき、力任せに男のブレザーだけでなくワイシャツまでも引き千切った。

 すると、その下に明らかに男のサイズにあっていないピチピチの体操服が現れた。

「これやな。どう考えても女物や。こいつのものやないやろ」

 それを見た女性陣は、嫌悪で顔をしかめる。その体操服がなくなったやつだと気づいたからだ。

「こいつの自分勝手で気持ち悪い妄執が、この校舎を漂っていた邪気を集めたんや。っちゅうことで、こいつ憑かれとるで。呼ぶんなら警察じゃなく、お祓い屋やな」

 話ながら、カササギは体をのけ反らせて男の拳を避けた。

 離れ際、カササギはポケットから出した十字架で男の鼻の下を殴った。痛みを感じたのか、男は体を曲げて顔を押さえた。

「悪魔憑きみたいなもの? あれは精神が不安定な時に起こる精神疾患よね。思い悩むことが多い学生には比較的現れやすい症状って聞くわ。その際に脳のリミッターが外れて、異常な力を出す前例も報告されている」

 あくまで超常現象を否定し、常識的見解に持ち込んでくる桜。もはや天晴に感じて、カササギは何もツッコまず彼女の隣に立つ。

 その立ち位置は間違いなく桜を挑発している。桜はそれが分かっているので、憎々しげにカササギの白い仮面を見る。

「どういうつもり?」

「ん? もしかして俺を捕まえるつもりなん? 今日は俺、盗みやのうて、か弱い悲鳴を上げた乙女のピンチに駆けつけた正義のヒーローなんやけど? 乙女さん」

 話を蒸し返され、桜は悔しいやら恥ずかしいやらで歯噛みする。

 だが、のんびりと話している時間は無い。男は手をかぎ爪のようにして振ってきた。

 桜はバックステップで避け、カササギは後ろにいた瞬を抱きかかえて離れた。

「超常現象の類だと言うなら、あれも盗むつもりなのよね」

「勘違いしたらあかんで~。怪盗のたしなみとして、予告状を出してへんものを盗むつもりはあらへん」

 そう言い切るカササギ。確かにやる気がないようで、普段ならば風も無いのになびいている赤いマフラーが、今日はしおれたように垂れている。

 それぞれが着地すると、男はカササギへと襲い掛かる。

「ちょっと、何でそっちに行くのよ!」

「そうやぞおまえ! 仮にも男なら男に寄ってこんで女の方へ……」

 と、カササギは腕の中で赤い顔で縮こまっている瞬と、遠くで叫んでいる桜を見比べる。

「なるほど。お淑やかな女が好みなんか」

「何か言ったかしら!」

 桜は男の後ろから一発退場間違いなしのスライディングをかけて転ばせ、背中に馬乗りになって首の後ろを強く殴った。

「うわ、いったいで今の」

 だが、男は全く怯まず裏拳で桜の上体を上げさせ、体をバウンドさせるようにして彼女を振り落とす。そして、なおもカササギへと追撃する。

「騎士のお嬢さん、パスや!」

「え!?」

 まさかと思ったら、本当にカササギは瞬を桜へと放り投げた。

「こら~!」

 桜は両腕を出しながら右往左往して、何とか無事に瞬をキャッチする。

「大丈夫、瞬!?」

「……もう、死んでもいいかも……」

 ぼんやりと答え、目がトロンとしているのは、事態についていけていないためか?

「本当に大丈夫!? しっかりして!」

 両手が空いたカササギはというと、いつの間に手にしたのか、瞬の手の中にあったロープを持って、

「今回は特別やぞ。俺の手際の良さを見せたるわ!」

 男へ突っ込んで行く。

 両者ともに止まる気がなく、正面衝突をすると思われた。そのまさに接触の刹那!

 飛び上がったカササギが男の背後に着地し、ロープをピッと引っ張った。すると、男の体から体操服だけが上手いこと釣れた。

「ど、どうやったの、今の?」

 見ていたけど全然分からなかった桜は、思わず聞いた。

「安心しい。別の罪状がついてまうから女にはやらへん」

「そんなこと一度でもしたら、女の敵を剣の錆にしてあげるわ」

 体操服を脱がされた男は、糸が切れたように倒れ、不気味に痙攣している。

「大丈夫なの、あれ?」

「俺は何もしとらんで。無茶苦茶に騒いどったから、筋肉が悲鳴上げとるだけやろ。数日は地獄の筋肉痛にのたうち回るやろな」

 そして、今度はロープの先にある体操服に目をやる。何の変哲も無さそうに見えて、名状しがたい不気味さを感じる。

「さて、どないしよか? お焚き上げでもしたらええんか?」

「私に聞かれても困るわよね。一応持ち主に返したほうがいいんでしょうけど……」

「いや、いらんやろ、もう」

 変な男に着られただけでなく、変なものにまで憑かれたのだ。持ち主には一切何も知らせず、焼き捨てるのが優しさというものだ。

「あ、私の伯父が神主ですので、処分に詳しいかもしれません」

「ホンマか? そんなら頼むわ」

 提案してきた瞬に後を任せようとした時、倒れていた男がいきなり起き上がり、カササギへ向けて赤い目を光らせた。

 不可視の力に吹っ飛ばされ、カササギは桜を巻きこんで転がった。

 瞬は飛ばされるカササギに手を伸ばしかけたが、彼の視線を受けてすぐさまその手をポケットへ入れ、札を取り出した。

 そして、男へ向けて三枚の札を投げつけた。

 札は男の前で三角形を形作り、光の帯で繋がる。

 瞬が右手の人差し指と中指だけを立て、離れた所から男の脳天から足下まで、真っ二つにするように振り下ろした。

 男は背筋が震えるような耳触りの断末魔を上げ、また倒れた。その後、瞬は彼の体から紫のモヤが抜けたのを見た。

「こら、騎士のお嬢さん! 抱きつくってなんや!? 乙女の反応としてまちごうとるやろ!」

「そっちから飛びかかってきたくせに何よ! 黙って胸囲を測らせなさいよね!」

 瞬が後ろを振り返ると、カササギと桜が寝転びながら格闘していた。離れようともがくカササギと、彼の背中に手を回そうとする桜。普通は逆だと思う。

 カササギの狙い通り瞬の除霊は見られてなかったようだが、その代償にとんでもないことになっていた。

「ええい! 離れんならキスするでぇ!」

「やってみなさいよ! 婦女暴行の現行犯で警察につきだしてやる!」

 どうしていいか分からず、マゴマゴしている瞬の横を影が通り過ぎた。

「シャッターチャ~ンス!」

 いつの間にか復活して現れた部長がカメラのフラッシュを放った瞬間、反射的に桜は目をつぶり、力が緩んだ。

「油断のないおっそろしいお嬢さんやな、ホンマに」

 桜は「あれ?」と思って軽くなった体を起こすと、すでにカササギは窓枠に足をかけていた。

「俺は怪盗なんやから、俺を捕まえるのなら怪盗をしている時にしてや。可愛らしい悲鳴で呼ぶのは無しやで」

 最後まで桜を挑発する言葉を残して、カササギは窓から出て行った。

「あ~! 待ってくれ! せめてサインを一枚!」

 と、部長が窓に駆け寄ったがもう姿は見えなかった。部長は残念そうに項垂れ、窓枠に額をつけた。

「獅子姫さん、大丈夫だった? 何か変なことされていない?」

 もししていたら、帰って説教だと考えつつ瞬が尋ねるが、桜は生返事をしながら手帳に何かをメモしていた。

「もしかして、カササギの胸囲が分かったの?」

「さすがに警戒されて無理だったわ。でも、おおよその体重は分かった。色々何かを仕込んでいるみたいだけど、感じた体重は七十五~八十キロほど。本体がそれより重いってことはないから、身長と見た目の体格から考えると、実際の体重は六十キロ後半から七十キロぐらいかしらね」

 瞬は驚きを顔には出さなかったが、その体重はズバリ速人の体重、六十七キロを言い当てていた。胸囲を測ると言いつつ、体重が本命だったなんて。

「キチンと量った訳じゃないから参考程度ね」

 パタンと手帳を閉じて、ポケットにしまう。

「みんなどこだ~?」

「無事ッスか?」

 という速人とタマの声が上の方から聞こえたので、瞬が声を出して返事をした。

 除霊アンド怪盗パートも終わり、ちゃんと解決いたしました。次はこの話の後日談になります。

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