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食糧集め

作者: 霜雪

蟻達はよく働く。


今年も冬に備えて沢山の食糧を蓄えたが、その食糧も底を尽きかけている。



あるリーダー蟻が提案をした。

「もう食糧が尽きかけているが、まだ冬は厳しい。このままでは春まで持ちそうにない。そこでこういうのはどうだい? みんなで近場で食糧集めをしよう。集まった食糧を一回集めて、食糧を集めた量が多い蟻には多目に、少ない蟻には少な目に配分しよう。」

皆が賛同したので、翌日に食糧集めをすることにした。



翌日、皆一生懸命に食糧集めに励む。極寒の中必死に食糧を探すが、なかなか見つからない。諦めて帰ろうとすると巣穴

は固く閉ざされていた。



途方に暮れていると

中からリーダー蟻の声がする。



「ありがとう。君たちが出ていったお陰で冬を越せるよ。」

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