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魔王  作者: 秋雨
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するなと言われたらしたくなる

「!?」

カナタは、不穏な魔力を感じて立ち上がる。

「どした、カナタ。もしかしてあがり?」

トランプを持っているガネルがカナタを見上げる。

「そうそう、あがり。・・・・・・じゃなくて」

「あがってないのかよ」

「いや、あがりはあがりだけど」

「じゃあなんだよ」

「ちょっと・・・・・」

チラッとジルの方を見る。

ジルも感じたらしく、あたりを見回していた。

「・・・・ジル」

「わかってますよ。・・・・・・学園の方で暴れていますね」

「チッ。・・・・ガネル、リル達と一緒にここにいろ」

「はっ?」

状況がわかっていないガネルをほっといて、魔力探知でリルとレナを探す。

「・・・・・見つけた。《強制転移》!」

「きゃあっ!」

「な、何ですか!?」

リルとレナがカナタの目の前に現れた。

「か、カナタ!?」

「これはどういう事ですか!」

「わりぃ、説明はあとだ!」

カナタに詰め寄るリルとレナを押しのけて外に出る。

「なによ、説明してくれたっていいじゃない!」

「すみません」

出ていったカナタの代わりにジルが謝る。

「詳しいことは言えませんが、学園内で大変なことが起こっているんです」

「え!?それって・・・・!!」

「カナタ君を連れ戻さないと!」

部屋を飛び出そうとするリルをジルが止める。

「カナタ様は大丈夫ですので、あなた方はここにいてください」

「でも・・・・・っ」

「いいですか?」

「・・・・・・はい」

ジルの言うことを聞くつもりはなかったが、リルは大人しく返事をしておいた。

「絶対に出ないでくださいね!!」

念を押すとジルも部屋を出て行った。

「・・・・・・あんなに言われたら行ってみたくなるじゃない」

念を押しすぎて、レナ達の好奇心を刺激してしまったらしい。

「そうですね」

「こっそりついて行こうぜ」

3人はジルに言われたことを無視して部屋を出て行った。


「とりあえず学園に来たけど俺1人じゃな・・・・・」

学園に来たはいいが、魔力制御の指輪が外せず、カナタは困っていた。

「カナタ様!」

「ジル!いいところに来てくれた!」

そんなところに来たジルはカナタにとって嬉しいことこの上ない。

「俺、指輪外せないからよろしく頼む」

ポンッとジルの肩を叩く。

「・・・・チッ。わかりました」

一瞬ジルの顔がゆがんだ。

「(あれ?今舌打ちが聞こえたような・・・・・)」

「ただし、条件付きです」

「条件?」

ジルが出した条件、それは――――。

「仕事を“全て”終わらせることです」

「・・・・・・は?」

ジルの条件があまりにも普通すぎてあんぐりとしてしまう。

「なんて顔してるんですか。ああ、もちろん時間をかけてではありませんよ。“3日以内”です」

付けたされた条件に別の意味であんぐり。

「・・・・・・・うそ」

「ではありません」

にいっこりと笑っていう悪魔。

「・・・・・せめて1週間」

「2日にしましょうか?」

「・・・・グスン」

カナタの願い、届かず。

「さあ、早く行きますよ」

落ち込むカナタをほっといて、ジルは先に進む。

「待てよ!」

慌てて追いかけるカナタ。

「あ、そうそう。忘れてました。俺も魔力制御してるんです」

「マジでか」

「マジですよ。ほら」

出されたジルの指には指輪が3つはまっていた。

「ね?」

「ホントだ。でも、戦ってくれるよな?」

本来の戦闘能力ではないが、それでも十分戦力になる。

「仕事をしてくれれば、ね」

「はいはい」

ジルがあまりにしつこく言うので、カナタは諦めてしまった。

「そんなにのんびりしていてもいいのか?」

「「!?」」

すぐ後ろで聞こえた男性の声に驚き、2人はそこから飛び退いた。


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