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魔王  作者: 秋雨
15/38

風使いの破壊劇


更新遅れてすみません

――――――時は過ぎ、5グループが終わった。

「次は私ですね」

リルが席を立ってグラウンドに行った。

〔次は6グループ!〕

〔準備は良いですか?〕

〔はい、《強制転移》っ!〕


転移先はどこかの木造建築の中。

「・・・・・・誰かの家、でしょうか」

呟いたら、タイミングよく放送が流れた。

〔みなさん、ここはどこ?とか思ってるかもしれませんが、そこは見たとおりの家です〕

〔誰の家?って思ってる人~!そこは誰の家でもないから安心して壊していいよ!〕

〔全部壊しても結構です〕

〔ネネちゃん怖いね・・・・・・。では、予選開始ぃ!〕

放送が切れた途端、リルは黒い笑みを顔に浮かべた。

「全部壊してもいいんですか」

『リル様、私が竜巻でこの建物を吹き飛ばしましょうか?』

リルの横に立っていたエルが少し宙に浮く。

エルの顔も少し悪役っぽかった。

「そうですね、吹き飛ばしましょうか。エル、少し手伝ってください」

『もちろんです』

即答だ。

「上空からの方がいいと思うので、竜の姿になってくれませんか?」

『わかりました』

エルの体に風が纏いつき、それが離れたときには巨大な竜がいた。

『リル様、お乗りください』

リルが乗りやすいように頭を下げる。

『では、いきますよ』

リルが乗ったことを確認したエルは空高く舞い上がった。・・・・・天井に穴を開けて。

「ここら辺でいいでしょう。この位置を保てますか?」

『はい、お安い御用です』

「ではお願いします。―大地に吹く風たちよ。我がモトに集まり渦と成れ―《竜巻》」

風の中級魔法、《竜巻》が建物を襲う。

「「「うわあああああっっっ!!」」」

「「「きゃあああああっっっ!!」」」

建物が壊れる音と共に悲鳴が聞こえる。

「もういいですかね」

リルが手を横に振ると、《竜巻》が消えた。

「・・・・・・だいたい片付きましたね」

『流石です』

リルたちの下の建物はがれきの山となっていた。

そのがれきが少し動き、何人か出てきた。

「面倒ですし、ここで見ておきましょう」

『そうですね』

空中を旋回しながら大人しく見ていたが・・・・・。

「飽きました」

『私もです』

地上で繰り広げらけるのは下級魔法の飛ばしあい。

すぐに飽きてしまった。

「もう、とどめを刺しましょうか」

リルが立ち上がり詠唱をしようとすると、

『リル様、私に()らせてください』

字が間違っている気がするが、気にしない。

「・・・・・・では、任せます」

『ありがとうございます』

リルが座ったのを確認したエルは大きな羽をはばたかせる。

すると風が刃のようになり、下にいる生徒に襲い掛かった。

「エル。あの風に何かしましたか?」

『はい。手っ取り早く終わらせようと思い、魔力を少々。・・・・・ダメでしたか?』

「いいえ、上出来です」

リルの言葉を聞いて安心したエルは地上を見る。

『・・・・・・あれ?』

全滅したと思っていたが、1人残っていた。

『リル様、1人残っていますがどうしましょう』

「放っておいていいですよ。もうすぐ終わりますから」

リルが言った直後・・・・・・。

〔もう終わっちゃったの?〕

〔では、《強制転移》〕


「疲れました」

少しだるそうにしたリルが戻ってきた。

「お疲れ。大活躍だったな」

「そうそう。どっかの誰かさんと違ってね」

「俺、ちゃんとがんばったじゃないか」

レナが言ったことに突っかかるガネル。

「え?誰がいつガネルのことだって言ったの?」

ぷっと笑うレナに、はっとしたガネル。

「嵌めたな!?」

「嵌めてないわよ。自分から嵌まったんでしょ?」

「う~~~~~~~~」

言い返す言葉が無い。

突っかかったはいいが、返り討ちにされてしまった。

〔みんな~、聞いてる?これから1時間半ほど休憩を取るよ~〕

〔昼食をとるなりしてください〕

放送が流れると席を立つ人がいれば、話を始める人もいた。

「リル、あいつらほっといて飯行こうぜ」

カナタが言う『あいつら』とは、まだ言い争いを続けているレナとガネルのことだ。

「はい。でも、一応呼んでみますね」

リルが2人を呼ぶが、反応はなかった。

「では、行きましょう」

「そうだな。っと、ギオウ、来い」

『呼んだか?』

カナタの頭の上にギオウが現れる。

「ああ、これから屋台を回るから一緒にどうかと思ってな」

『そうか』

ギオウも来たとことで、4人(2人と2匹?)は闘技場を出て外に行った。


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