風使いの破壊劇
更新遅れてすみません
――――――時は過ぎ、5グループが終わった。
「次は私ですね」
リルが席を立ってグラウンドに行った。
〔次は6グループ!〕
〔準備は良いですか?〕
〔はい、《強制転移》っ!〕
転移先はどこかの木造建築の中。
「・・・・・・誰かの家、でしょうか」
呟いたら、タイミングよく放送が流れた。
〔みなさん、ここはどこ?とか思ってるかもしれませんが、そこは見たとおりの家です〕
〔誰の家?って思ってる人~!そこは誰の家でもないから安心して壊していいよ!〕
〔全部壊しても結構です〕
〔ネネちゃん怖いね・・・・・・。では、予選開始ぃ!〕
放送が切れた途端、リルは黒い笑みを顔に浮かべた。
「全部壊してもいいんですか」
『リル様、私が竜巻でこの建物を吹き飛ばしましょうか?』
リルの横に立っていたエルが少し宙に浮く。
エルの顔も少し悪役っぽかった。
「そうですね、吹き飛ばしましょうか。エル、少し手伝ってください」
『もちろんです』
即答だ。
「上空からの方がいいと思うので、竜の姿になってくれませんか?」
『わかりました』
エルの体に風が纏いつき、それが離れたときには巨大な竜がいた。
『リル様、お乗りください』
リルが乗りやすいように頭を下げる。
『では、いきますよ』
リルが乗ったことを確認したエルは空高く舞い上がった。・・・・・天井に穴を開けて。
「ここら辺でいいでしょう。この位置を保てますか?」
『はい、お安い御用です』
「ではお願いします。―大地に吹く風たちよ。我が下に集まり渦と成れ―《竜巻》」
風の中級魔法、《竜巻》が建物を襲う。
「「「うわあああああっっっ!!」」」
「「「きゃあああああっっっ!!」」」
建物が壊れる音と共に悲鳴が聞こえる。
「もういいですかね」
リルが手を横に振ると、《竜巻》が消えた。
「・・・・・・だいたい片付きましたね」
『流石です』
リルたちの下の建物はがれきの山となっていた。
そのがれきが少し動き、何人か出てきた。
「面倒ですし、ここで見ておきましょう」
『そうですね』
空中を旋回しながら大人しく見ていたが・・・・・。
「飽きました」
『私もです』
地上で繰り広げらけるのは下級魔法の飛ばしあい。
すぐに飽きてしまった。
「もう、とどめを刺しましょうか」
リルが立ち上がり詠唱をしようとすると、
『リル様、私に殺らせてください』
字が間違っている気がするが、気にしない。
「・・・・・・では、任せます」
『ありがとうございます』
リルが座ったのを確認したエルは大きな羽をはばたかせる。
すると風が刃のようになり、下にいる生徒に襲い掛かった。
「エル。あの風に何かしましたか?」
『はい。手っ取り早く終わらせようと思い、魔力を少々。・・・・・ダメでしたか?』
「いいえ、上出来です」
リルの言葉を聞いて安心したエルは地上を見る。
『・・・・・・あれ?』
全滅したと思っていたが、1人残っていた。
『リル様、1人残っていますがどうしましょう』
「放っておいていいですよ。もうすぐ終わりますから」
リルが言った直後・・・・・・。
〔もう終わっちゃったの?〕
〔では、《強制転移》〕
「疲れました」
少しだるそうにしたリルが戻ってきた。
「お疲れ。大活躍だったな」
「そうそう。どっかの誰かさんと違ってね」
「俺、ちゃんとがんばったじゃないか」
レナが言ったことに突っかかるガネル。
「え?誰がいつガネルのことだって言ったの?」
ぷっと笑うレナに、はっとしたガネル。
「嵌めたな!?」
「嵌めてないわよ。自分から嵌まったんでしょ?」
「う~~~~~~~~」
言い返す言葉が無い。
突っかかったはいいが、返り討ちにされてしまった。
〔みんな~、聞いてる?これから1時間半ほど休憩を取るよ~〕
〔昼食をとるなりしてください〕
放送が流れると席を立つ人がいれば、話を始める人もいた。
「リル、あいつらほっといて飯行こうぜ」
カナタが言う『あいつら』とは、まだ言い争いを続けているレナとガネルのことだ。
「はい。でも、一応呼んでみますね」
リルが2人を呼ぶが、反応はなかった。
「では、行きましょう」
「そうだな。っと、ギオウ、来い」
『呼んだか?』
カナタの頭の上にギオウが現れる。
「ああ、これから屋台を回るから一緒にどうかと思ってな」
『そうか』
ギオウも来たとことで、4人(2人と2匹?)は闘技場を出て外に行った。




