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犯人は・・・  作者: 槻乃
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目撃情報

放課後になると明の計画で犯人探しが始まった。

「とりあえず、先生を恨んでいる人とあの時間に屋上の近くにいた人を探そう」

「わかった」

「仕方ないわね」

犯人探しの協力者として明の幼馴染みの美帆も呼ばれていた。



最初はクラスの皆一人ひとりに聞くことになった。

「あの日、屋上につながる階段か4階で誰か見てないか?」

校舎は4階建てで立ち入り禁止にはなっているが簡単に屋上近くには行けるのだ。

「しらねーよ。ってか、3年生に聞いた方が早くねーか?」

1階は自習室や空き教室、2階が1年、3階2年、4階3年という構造になっていた。

「でもさー、ほら一応?」

クラスメイトのアドバイスを聞くも一応続けるようだ。

「じゃあ、先生恨んでた人知らない?」

「恨んでた人・・なあ・・あ」

「あいつはー?」

近くにいたクラスメイトも言った。

「あいつ?」

悠が聞き返した。

「ほら、石島先生。ふられたって噂してたじゃん」

「そっか。ありがと」

明がお礼をいって他のクラスメイトに続けた。

そして結局下校時間になるまで続けた。

「ほら、そろそろ帰るよ」

美帆が言うと明が最後に1つだけと頼んできた。

「何?」

「屋上見に行こう」

「もう遅いよ?」

「いいから!」

仕方なく美帆も悠もそれにつきあった。

「それで・・屋上ってどっち?」

「こっち」

悠が答えた。

「え?悠知ってるのか?」

「学校の地図くらい頭に入れておけよ」

「あー・・」

文句言われて沈む明を放置して悠はさっさと歩いた。

目的は明より先につくため。見落しがないか気になったのだ。

「警察に現場検証されたあとだから大丈夫だろうけど・・」

「?狩谷君何か言った?」

横から美帆が悠を覗き込んでいた。

「・・屋上行ったことないなって思ってね」

そういって前を向いた。

そこにはすでに屋上の扉があった。

「おいて行くなよー、なあ!」

後ろに明が追い付いてきていた。

「あ、ここが屋上?」

悠を押しのけていた。鍵がかかっているため外に出ることはできないためドアノブを壊しそうなほどに握りしめた。

「明・・お前なあ・・」

ころころ気分の変わる明を呆れた目で見ていた。

「ここで・・先生と誰かが・・」

今度は静かになった。

「先生こんな寂しいところに立ってたんだ・・」

日が暮れた夜の屋上はボロボロのコンクリートと所々に生えた雑草をさびしそうに演出していた。

「ここに呼び出されて・・何を思ったのかな・・」

明はつぶやく。

「さあ・・」

「でも・・幸せではないよね・・」

悠と美帆がそう答えた。

「そこに誰かいるのか!?」

急に下から大声がした。

「!!」

「う・・」

「やば・・」

そして大きな足音が登って来た。

「こんなところで何をしてるんだ?クラスは?」

教頭だった。

「すいません」

「でも・・俺ら深雪先生のことが信じられなくて!!」

明が一生懸命弁明していた。

「わかった。でも、もう遅い。さっさと帰りなさい」

「はい・・・」

教頭に従いおとなしく3人は階段を降りようとしたところで、明が振り向いて聞いた。

「先生はいつも見回りしているんですか?」

「そうだよ」

「あの事件の日も?」

「あの日は悲鳴が聞こえて急いで降りて行ったから、ここまできていないんだ」

「そうですか・・。一応聞きますが、誰かみませんでしたか?」

「誰か・・かあ。まだ3年生が数人残っていたけど・・ああ、石島先生も急いで降りて行ったな」

と思い出していた。

「明日、石島先生をあたってみようか」

帰りながら悠は明に言った。

「そうだな、動機ある人ってのもあるし」

こうやって初めて手掛かりらしいものを手に入れて明は勢いをつけていた。



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