2話「さてさて、いつ森から出れるのか」
草原は、きついよね。
キノコを食べ、俺は少し寝た。
周りの警戒はアイテムで魔物などが出ないことは
確認済。
実は、初期のアイテムに周辺の魔物の存在を調べる
ものがあった。
いくつかあったが、残りは3個。使いすぎたかとも
思ったが、戦うことにも慣れていないため、多用することにした。
「さて、そろそろいくか…」
また俺は太陽を背に、進んだ。
すると少し森の雰囲気が変わった。
なんというか…空気が澄み始めた…ような気がする。
「というか…そろそろ少しずつ魔物と戦ってみたいけど…全然いないよな…なんでだ?」
慣れてないとはいえ、戦いたい気持ちはある。しかし一向に気配がない。アイテムは残り2個。
大体の異世界系は森は魔の巣窟ってお決まりだが…
この世界は何かが違うのか…?
「…進むか」
まぁ、出ないうちに、森を出よう。
出れれば、だけどね。
…
…
…
「結構進んだけど…また少し変わったな…」
森の雰囲気がまた変わった。
今度は…薬草…というか回復系がかなり生えてるな…
「いくつか刈っていくか」
俺はそれぞれのポーション5個分刈った。
ちなみに薬草一株につきポーション1個。
あと見た目はただの草です。はい。
そして、刈り終わった俺は、また前に進んだ。
…
…
…
「ふぅ…ここらへんで一旦休憩かな」
日も暮れてきたので、休もうとテントを設置。
獣避けの焚き火。そして索敵アイテムを使う。
食料は保存食を食べる。
「うーん…しかしまずいな…これ…」
保存食…なんというか…すごい味。
でも腐ってるとかではない。鑑定もした。安心。
でもやっぱりまずい。クソまずい…キノコ…食べたい…
「いっそのこと薬草を…」
やめとくか。
「さ、寝るか…」
アイテムは残り1個
…
…
…
翌日、俺はまた前に進んだ。
ただ、ひたすらに前に。前に。前に…。
そして…ついに…
「あ、草原…」
見覚えのある草原にたどり着いた。
生きれるといいね。