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詩の目次

「飛ぶ鳥」 「必要」

作者: 冬野三月

「飛ぶ鳥」


翼を広げて鳥が飛んでいく。


鳥はいかにも楽しげに空を舞い踊って、

高く高く舞い上がる。


そしてどこにも見えないほどの彼方に行ってしまった。

その鳥も、やがては地に落ちる。


鳥よ、どこへ行く。どこへ行った。どこへ行こうとした。




「必要」


私たちはどこにでも行けるが、どこかに行く「必要」はない。

世界がどんなに広くても、そんなものは「必要」ではない。


誰かを殴ることも、殺すことも、簡単にできる。

けれど、そんなことをする「必要」はない。


跳び跳ねて踊りながら歌うことすらできるけれど、

そんなことをする「必要」はない。


息をする「必要」すらない。


もちろん、こんな詩を書く「必要」もない。

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