1-7
外に出た俺達は、マザーから離れるように歩いていた。
行き先はまだ決めていない。とにかく安全な所を探して、そこに隠れるしかない。
出来れば周囲に遮蔽物がなく、逃げだすとなったらどの方向にもすぐ逃げだせるような場所がいい。
だが、このコンクリートジャングルでそれを求めるのは不可能に近いだろう。いや、建物や路面の材質がコンクリートかどうかは知らないが。
「気になったんだけど……」
アイが突然口を開く。
こいつ、この緊迫した状況でよく喋れるな。能天気というか、なんというか……。
まあ、無視してもうるさそうなので、少しくらい付き合ってやるか。
「なんだ?」
「どうしてこの世界は荒廃しちゃったの?」
「……分かってなかったのか」
「え?」
そんなの、理由は一つに決まってる。その答えを俺達はすでに見ているじゃないか。
「金属生命体だ。あれに生き物は全部殺されたんだろうよ」
何かの科学実験か、それとも突然変質か、どうやってかは知らないが、金属生命体が発生し、その襲撃に耐えられなかったのだろう。
まさか金属生命体が最初から存在していたというわけはないだろう。そうなると、文明はここまで進歩せずに滅びている。
「全部?」
「ああ。金属生命体はとにかく生き物が嫌いらしくてな。見つけると自分達の手で殺すまで探し続けるんだ」
おかしいと思ったんだ。
まだほとんどのビルが原形を留めているということは、文明崩壊を起こしてからせいぜい百年かそこら。なのに、動物はおろか、骨の欠片一つも見つからない。
今はそれが、全ての生き物が分解され、金属生命体の増殖の材料に使われたからなのだと分かる。
思えば、何故その疑問を抱いたときに気付けなかったのか、と後悔に近いものを覚えた。
「そうなんだ」
「なるほどね」
「お前も気付いてなかったのかよ」
アイと一緒に頷く天利を見て、思わず溜息。
「しょうがないでしょ? 私は金属生命体のことなんて、ほとんど何も知らないのよ?」
「掲示板のログとか少しも確認してないのか? ちゃんと載ってるはずだぞ」
「……いや、ログなんて見なくても大抵のことは嶋搗が知ってるし?」
「人を頼るな、この馬鹿が」
お前本当にSW歴一年かよ。信じられん。
「……今度から見るわよ」
本当に見るならいいんだがな。
「嘘じゃないからね?」
「いちいち念を押すところが怪しいよな」
「ぐ……」
……帰ったら、無理やりにでも確認させよう。
「おしゃべりはこれでお終いだ」
あまり無駄話ばかりしてると、敵が近づいてきた時に気付くのが遅れる。
ただえさえ気配なんてものが希薄な連中なんだからな。
†
あれから、さらに二度の駐留と移動を経て、私達はあるビルの二階にある一室に潜り込んだ。
幸いにも金属生命体と遭遇することもなく、この世界に取り残されて一時間ちょっとが経過していた。
ただ無思慮に逃げているわけではない。救援部隊が来た時に見つけてもらいやすいように、あるいは見つけやすいように、最初にこちらに出てきた位置からは三キロ圏内に移動は留まっている。
「いつごろ救援は来るのかしらね」
「事情把握と俺達の扱いの取り決め、それに対するアクションの決定。もしその決定で見捨てることが結論された時にSWが独自に動こうとする際の準備時間。考えれば、遅くともあと三時間以内には誰かしらがやって来るだろうな」
つまり、今まででこの世界に留まらなくちゃならない時間の半分を消化したわけだ。
これで半分か。
結構神経削ってるんだけどな。
これがさらに半分と考えると、ちょっと気分が重い。
「早めにきてくれればいいんだけどね」
「まったくその通りだけどな」
言いながら、二人で部屋の中を確認する。
どうやらここはオフィスビルだったらしい。デスクとパソコンらしき機械がいくつも並んでいる。その半数は折れたり、砕けたりしていたが、中にはかなりまともな形状を保ったものもあって、私はためしにその電源ボタンらしいスイッチを押しこんでみた。
……ま、起動しないわよね。
それに起動したところで、この世界の言語も理論も何もかもを理解していない私じゃ、パソコンの操作なんて出来るわけがない。
「……次の移動は、二十分後だな。意外に、こっちに向かってくるのが早い」
「そ」
それなら、その間は精一杯休ませてもらいましょう。
手近にあった椅子を引き寄せて、腰を下ろす。
軽い音と共に、視界が反転した。背中が地面にぶつかる。
な、なにが……!
「なにやってんだ、お前」
「だ、大丈夫?」
「……」
嶋搗の呆れた顔と、アイの心配するような顔。
どうやら、椅子の脚が折れて、そのまま地面に転がってしまったらしい。
おんぼろ椅子め……。
「いたた……っ、この!」
上半身を起こして、その体勢から壊れた椅子を蹴飛ばす。
「おいおい、物に当たるなよ」
「ならあんたに当たってもいいの?」
「人に当たるのはもっとよくないな」
まったく。
立ち上がって、部屋の隅に置いてあったソファーに、今度はちゃんと強度を確認してからゆっくりと腰を下ろす。スプリングが壊れているらしく座り心地は最悪だった。
「アイも座る?」
「あ、じゃあ、お邪魔するね」
軋みをたてて、ソファーが沈む。
もじもじ。
……あれ?
「ねえ、アイ?」
「なに?」
もじもじ。
「どうして、そんな貧乏ゆすりしてるの?」
「え……あ、うん。大丈夫」
もじもじ。
いや、何が大丈夫なんだろう。
「どうかしたの?」
「気にしないで」
もじもじ。
「気にするなってのは無理な注文でしょ」
もじもじ。
アイの視線がちらちらと嶋搗に向けられた。
……なにを気にしてるんだろう?
あ……そっか。
「嶋搗。私達、ちょっと外すわね」
「なに?」
すると、嶋搗が窓の外から視線を外して私達を見た。
「どうかしたのか?」
「あら。こういう場面で女の子が外すなんて、理由は一つでしょう?」
「……そうかい」
少し間をおいて、嶋搗はそれ以上尋ねずに、また窓の外を眺め始めた。
「じゃ、行きましょうか、アイ」
「え……え?」
彼女の手を引いて廊下に出る。
「あの、悠希?」
「なに。まさかトイレじゃなかった?」
「あ……」
アイの顔が赤くなった。
やっぱり、トイレを我慢してたのね。
「別に、言ってくれればいいのに。嶋搗がいたから言い出しにくかった?」
「その……ちょっと、ね」
「あいつのことなんて気にしなくていいのに」
話しながら、私はトイレがどこにあるのか探していた。
あれ、見つからないな。
この階にはないのだろうか、と思って上の階にも行ってみたが、やはりない。そうなると一階だろうかとも考えたが、やはりそこにもない。
……そういえば、アパートとかにも、トイレらしいもの、なかったわよね。
嫌な予感があった。
「あの……その……悠希?」
どうやら限界がそう遠くないらしい。内股気味になったアイが細い声で私の名前を呼んだ。
……こうなったら。
「ちょっと三分だけ頑張って待ってて。もしなにかが来たら、ここのセイフティを外してトリガーを引けばいいから」
言って、レールガンをアイに渡す。身体強化剤のおかげで、彼女もこれをさして難しげもなく持ち上げた。
正直、自分の武器を他人に預けるのは抵抗があるけど、この場合は仕方がない。私も他人事じゃないのだ。
「ちょ……」
「行ってくる」
外から見て、この建物が十二階建てなのは把握していた。
私は――階段を全力で駆けのぼった。
そして全ての階の廊下に出て、左右を確認して、トイレらしいドアがないと判断するや否や、次の階へ移って同じように確認を繰り返していく。
そして、最上階。
……そんな。
絶望感のようなものを感じながら、私は滑るような速さで一階まで下りた。
「ゆ、悠希……!」
本格的に限界らしいアイからレールガンを受け取って、私はゆっくりと、辛い事実を口にした。
「トイレが……ない」
「……え?」
「ないのよ、どこにも……多分この世界のどこにも、トイレが」
「ちょ、それって……どういう……?」
アイの表情が青ざめていく。
分かっているはずだ、異次元世界の事情を知る彼女なら。私の言葉の意味が。それでもそれを受け入れたくないのだろう。私だってそうだ。
……異次元世界には、私達のような排泄行為を行わない生物が多く存在する。体内で分子レベルまで不要物を分解してしまったり、あるいは垢のような形で体外に出してしまったり、その手段は様々だ。
この世界も、そうなのだろう。
つい日本と似ているせいでトイレを探してしまったが、前提として、この世界では排泄行為が存在しないのだろう。なら、トイレがあるわけがないのだ。
……つまり、結論から言えば――。
私達は、そういうことがしたくなったら、そこら辺でしなくちゃならない。
「……うう」
「……くっ」
そりゃ、私だって一年間SWとしてそういう暮らしをしてきた。こんな場面に巡り合うのは初めてというわけではない。けれど、これまで私がそういう状況に陥ったのはこんな現代風な世界じゃない、極めて野生的な、土や草の上でのことだ。
解るだろうか。
そういう、自然的環境であるなら、まだいい。いや、よくないのだけれど、人目を避ければ、死ぬほど恥ずかしいってレベルのことではない。
だが、それに引き換え、こう、ここはどこもかしこも整えられた地面で……そういうところでそういうことをするっていのは、なんか背徳的っていうか、モラルに欠くっていうか……酷く気まずい。そしてその気まずさが恥ずかしさを助長させる。
男はどうかしらないが、私達は女なのだ。女なのよ。女なんだからね?
デリケートなのだ。デリケートなのよ。デリケートなんだからね!?
今回はアイだが、もし私もそういう生理的作用が生じたらと思うと……。
「ど、どどど、ど、胴しよう、悠希……!」
「お、おおお、お、御血尽きなさい、アイ……!」
驚愕の事実に、二人して言語中枢が崩壊してきた。
「幸いなことに、嶋搗は私達とは別・行・動・中☆ あの部屋に今も一人でいるはずなのだわさ……」
「だ、だからなんじゃらほい……?」
「今なら、嶋搗にバレないようでミッションにコンプリートを可能であるわ」
「っ……!」
冷や汗が、アイの頬を伝った。
「しょんな……ましゃか……!」
「そのマッサーカーよ」
近くにあったドアを開けてみる。中は狭い部屋だった。倉庫か何かだろうか?
「このルームならミッションをクイックにシークレットのままエンドできるわね……」
「悠希ちゃん、堪忍や……堪忍やで!」
本当なら、私だってこんな残酷なことを要求したくはない。けれど……!
「ええい、静まれい、静まれい! ならばお主、この後、我らがアースに戻るまでの間、その状態のまま我慢を続け、なおかつ平時通りの身体能力を発揮できると言うか! それが出来ぬということは、我らの足を大きく引っ張ることになるのだぞ!」
「そんなバナナ……!」
アイが切羽詰まったように地面にへたり込んだ。
「……神は、死んだ……」
分かるわ、アイ。貴方の気持ちは痛いくらいに私には分かる。
けれど、どうしようもないのよ。女の生理的欲求は、生物学的にも耐えにくいことが証明されているのだし。
この間、テレーズ社のカタログを見ていた時「なにこれ、携帯トイレ? こんなの、動きの邪魔になるだけじゃない」ってその商品に見向きもしなかった私を許して。
「すまんなあ、アイ。ワイはこの部屋の前でひたすらに耳を塞ぐこと以外にできへんのや……」
「……オーケイ、マム」
ゆっくりと立ち上がったアイは、今にも泣き出しそうな顔でドアの向こうへと消えて言った。
そして……、
†
「もうお嫁にいけない……」
部屋を出て、後ろ手でドアを占めたアイは、そのままがくりと崩れ落ちた。
「大丈夫よ、アイ……」
肩に手を置いて、私は精一杯の優しい声で彼女を励ました。
「安心して。誰も貴方がこんなところでトイレを済ませたなんて知らないんだから。私も誰にも言わないわ。だから、ね? 平気よ。忘れましょう、こんなことは犬に噛まれたみたいなものよ。ノーカウントよ」
「悠希……ありがとう」
気にしないで。このくらい当然のことよ。
「……なんと言うか、さすがに遅過ぎるから探しに来たんだけど……悪い。無駄な気遣いだった。やっぱり俺は気遣いとか、しない方がいいな」
空気が、凍った。
「じゃ、俺は先に戻ってるから、ゆっくりしていけ」
「待てコラ」
「安心してくれ。俺は誰がどこでなにを済ませたとか、そんなことはちっとも聞いてないぞ? ノーカウントだ、ノーカンノーカン」
今回は流石の嶋搗も自分が最悪のタイミングで現れてしまったことを理解しているらしい。私から視線を逸らしつつ、階段へと歩き出した。
「あ、あう、あう……!」
「待てってんだコラ」
表面張力でどうにか涙が零れるのを防いでいるようなアイの横で、私がレールガンを構えたことを気配だけで察知したのだろう。ぴたりと嶋搗は動きを止めた。
「平和的解決策を探してみないか?」
「あんたを殺すのが最も平和的かつ合理的よね」
「そのマジな声をやめろ」
「マジだもの」
セーフティを外す。
「もっとよく話し合おう」
「余地なし」
よし、あとはトリガーを引くだけね。
「じゃ、嶋搗。今まで楽しかったわ……」
「ゆ、悠希っ!」
指をトリガーにかけようとした私の腕を、アイが掴んだ。
「アイ。貴方は何も心配しなくていいわ」
「う、ううん。大丈夫、大丈夫だよ。私は平気だから。ね、臣護だってこのことは秘密にしてくれるよ?」
「天利のレールガンに誓って秘密にする」
「……アイ、本当にいいの?」
「うん。悠希と、臣護だから」
「……そう」
照準を嶋搗から外すと、二人が同時に安堵の溜息を吐き出した。
――別に本気で撃とうなんて、思ってなかったからね?
†
部屋を出て、後ろ手にドアを閉めたアイは小さく首を横に振った。
「大丈夫、この部屋に異常はなかったヨ」
「そウ」
二人して妙にぎこちない会話をしながら、階段の方に向かう。
私達は今、無性に各部屋の安全確認をしたくなって、実際にそれを行っていた。一階にいる理由はそれだけよ。それ以外に一体なんの理由があるっていうのよ、まったく。
まさかトイレを探しに来たとか、そんな理由なわけないじゃない。アハははハ。
その時、階段を嶋搗が降りてきた。
「あー。安全確認、御苦労さん?」
「どういたしましテ」
「当然のことよネ」
三人して渇いた笑みを口元に浮かべる。
よし。これで過去はやり直し完了ね。ううん、やり直しなんてしてないわ。これこそが本当の歴史だったのよ……。
黒歴史は、永遠に闇の中に葬られていればいいのだ。
「……じゃ、そろそろ次に移動するか」
「……ええ」
「……うん。早くこのビルから離れたい」
そう言って疲れた顔でビルを出ようとした私達の目の前に――何かが落ちた。
反射的に私はレールガンを構え、嶋搗も柄に手をかけた。
落ちて来た物体を確認する。
……なめくじ? っていうか、蛭?
黒い光沢をもった小さな生き物が、地面を這っていた。
……なんだ。
「気持ち悪いけど、たいした害はないわね」
こんなのに反応しちゃうなんて、私も嶋搗も気を張りすぎかもしれない。
「――待て」
構えを解こうとした私に、嶋搗が片手でその行動を制してきた。
「なに?」
「俺は、言わなかったか?」
だから、なにを。
「金属生命体は、生き物が大嫌いなんだ。だから、生き物は、狩り尽くされてなきゃおかしいんだよ」
「……」
「運よく隠れて生き残った、ってだけなら、いいんだがな」
私は無言で、嶋搗が剣を抜くのを見ていた。
一閃。
蛭の身体が真っ二つに分たれる。
断面は……滑らか。血も、内臓も、なにもない。
金属、生命体……!
「……は」
ゆっくりと、嶋搗が視線を上げた。私とアイも、それにつられるように天井を見る。
そこに――、
「っ……!」
咽喉が引き攣った。
うじゃうじゃ、と。
天井に、無数の蛭がへばりついている……!
「別の系統か……!」
嶋搗が苦々しく表情を歪めた途端、
「走れ!」
天井から、一斉に蛭が降り注いできた。
私達はその寸前に駆け出して、かろうじて紙一重で蛭の雨を回避する。
「あ、危な……!」
あんなの浴びたら、いくら個体が小さいからって、量的にあっというまに分解されて増殖の材料じゃない……。
でも……これなら、一度避けてしまえばあとは安心だ。
こんな地面を這って移動する金属生命体なら、不意討ちさえ注意しておけば追いつかれる心配もないし……。
「次からは気をつけないと」
「いや……安心するのは、早いみたいだぞ」
緊張しきった嶋搗の厳しい声。
なんで、そんな警戒……を……。
「な……に?」
視線の先で、蛭に変化が現れた。
一匹の背中から、小さな葉っぱのように薄いものが六枚、突き出した。そしてそれは、ゆっくりと上下しだして……徐々にその速度を増していく。
次々に他の蛭も同じように六枚の葉を生やして、上下させ始める。
ジジジジジ――。
その音に、訊き憶えがある。
夏場の夜、眠ろうと横になった耳元で響く不愉快な――羽音。
と、一匹の蛭……いや、羽虫が、浮かび上がった。堰を切ったように、他の羽虫も地から身体を離す。
……や、ちょっと……これって……、
「……嶋搗。もしかして、私達……ピンチ?」
「聞かなくちゃわからないか?」
凍った顔のまま、嶋搗は懐から手榴弾を取り出して、ピンを抜いてから地面を転がすようにそれを羽虫の群れの下に投げた。
よし。
「アイ……逃げるわよ!」
「う、うわ……!」
即座に私はアイの手を掴んで駆けだした。それに嶋搗も続いてくる。
この馬鹿……こんな近くにあの手榴弾を置くなんて、頭どうかしてるんじゃないの!?
ビルを飛び出して、近くの車の陰に飛び込む。
直後、轟音に地面が大きく揺れた。車が爆風で軽く持ち上がり、大きな瓦礫が車の上を飛び越えて道路に転がる。
何度見ても凄い威力ね、これ。流石は生体火薬式。
「やったの……?」
そっと覗きこむ。
ゆっくりと煙が晴れていく。
「……全滅、かしら」
羽虫の姿は見えない。
全て倒したのだろうか。
「天利」
「なに?」
凝視する私の背中にかけられた嶋搗の声。
「上だ」
……一瞬で空にレールガンを構えてトリガーを引く。
閃光が討ち出され、破壊と光を瞬く間だけ撒き散らした。その一瞬の間照らし出された空に、無数の点のような影を見つける。
ぼとり。今の一撃で傷ついたらしい羽虫の死骸が足元に落ちた。
は、はは……。
「逃げろ!」
嶋搗の号令で、私達は一気に駆けだした。
ああ、もう。
泣きたいわね!
自分の小説を読み直す→気の迷いを発見→悶絶
ひどいですね、これは!
本当にひどいですね!
ていうか、流石にキャラ壊しすぎたよ……後悔してる。