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君のこと、大っ嫌いになりたい

作者: 水無月 宇宙

こんにちは。水無月 宇宙です。

本作品を選んでくださり、ありがとうございます。

この作品を読んでくださる人が、少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。

もう、君なんていらない。

そう思うのは、今日だけでもう何回目だろう。

「はあ…」

君のこと好きなのは、あたしだけだったんだよね。

知ってるんだよ。

なのに…分かんないんだ。

別れたいのに、別れたくない。

矛盾してるって分かってる。

でも、もう自分でもどうすればいいのか分かんないよ…。

「……帰ってこない…」

もう、夜の11時だよ…?

最近、君は帰りが遅い。

あたしが起きてる間に帰ってこない。

ねえ、どこにいるの?

誰と、何してるの…?

あたしね、ほんとは知ってるんだ。

君は前から、浮気してたよね。

君はあたしのことなんて、好きじゃなかったよね。

知ってるよ。

知ってたけど…、告白したら、いいよって言ってくれたし、最初の頃は優しかったから…。

君のこと、大好きになっちゃったんだよ?

ねえ、責任取ってよ。

あたしを、この苦しさから救ってよ…。

君はさ、あたしに興味が無いから、知らなかったでしょ?

あたしの部屋、君との写真がたくさん飾ってあったの。

でもね、見るたびに悲しくなって、昨日、全部取ったんだ。

捨てようと、思ったの。

そしたらあたしの苦しさも、少しは楽になるかなって思って…。

でも、できなかった。

捨てたくなかった。

やっぱり好きだった。

ねえ、どうして?

君はあたしを見てない。

知ってるのに…大好きなんだよ。

こんなに苦しい恋があるの…?

片思いだった頃の方がましだったよ…。

なんで、付き合ってるのに、見てくれないの?

なんで、好きじゃないのに、付き合ってるの?

なんで、あたしはこんなに、君が大好きなの?

なんで?

「なんでよぉ…」

君のこと、嫌いになれたら、楽なのかな。

君のことなんて、嫌いになりたい。

さっさと忘れて、楽になりたいの。

でも、できない。

「ただいまー」

久しぶりに見た、君の顔。

久しぶりに見た、君の瞳。

でも、君の顔は、瞳は、あたしを見ていない。

隣をすれ違った時にしたのは、女物の香水の匂い。



もう、君なんていらない。

今日もまた、同じことを考える。


いつか、本当に君のことを忘れられる日が来るのかな。

もう、君なんて、大っ嫌いだ。

最後まで、お付き合いいただき、本当にありがとうございました。

楽しんでいただけたでしょうか。

もし良ければ、コメント、ブクマ、評価など、していただけると嬉しいです!

誤字等は、見つけ次第教えてくださると幸いです。


嫌いになりたいのに、嫌いになりきれない。

「あたし」は、これからも、苦しみの中でもがいていくのでしょうか。

いつか、吹っ切れる日が来るのでしょうか。

それは、みなさんの想像にお任せします。


それではまた、他の作品で会えることを楽しみにしています。

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