ソロヒーラーは物理的に殴り倒す
気づくとずぶずぶシリアス沼に沈んでくタイプなので
なんかバカみたいなアホみたいな話が書きたかった
設定もテキトーで内容もテキトーに書き殴りですごめんなさい
「あ、あった」
竜、竜、と呟きながらギルドの壁一面に貼られた依頼書を物色していたあたしは、目当てのものにたどり着いて手を伸ばした。
サラマンダー、か。
最近人里近くに下りてきたサラマンダーを討伐して欲しい。まあ簡単にいうとそんな感じの内容。
他に竜系の依頼はなさそうだし、今回はこれでいっか。
手持ちの杖の装飾用に竜の鱗が欲しかったんだよね。まあもっと強めの依頼があれば他のこともしたかったけど、今回は期待できなさそう。
歩き出したあたしの視界に、特に結んでない下ろしたままの淡い桃色がふわりふわりと映り込む。こないだ紙紐切れちゃったから新しいやつ買わないと。
「おねがいしまーす」
その依頼書を手に持って、受付カウンターのお姉さんに差し出した。
「はい、依頼受注ですね。冒険者カードの提示をお願い致します」
毎度のやり取りだから用意してたそれをすぐに手渡した。
カード、っていっても金属のタグみたいなもので、装置に翳すと内容が読み取れるっていう仕組み。
ネックレスだったり腕につけたり、人によってつけてる所は色々。
「サラマンダーの討伐依頼、冒険者ランクはAランク、なので問題ありませんね。職業は……ヒーラーですか? ということはパーティで?」
お仲間はどちらに?
って言いたいんだろうけど。
「あたし、ソロだよ。一人」
パーティメンバーはいないんですよ。
そう答えると受付嬢は明らかに困った顔になった。
うん、まあ、この受付嬢初めて見るしね。なんとなく予想はしてたんだけど。
「あの、さすがにランクに問題がないと言ってもヒーラーおひとりでの受注は……」
特に今回は竜系ですし、と控えめに付け足された。
竜系は揃って強い。サラマンダーはソロで受けるならBランク上位、パーティならBランク、てとこなんだけど、戦闘職じゃないヒーラーが受けるのは自殺行為って言いたいんだろうなぁ。
まあ、不釣り合いな依頼を受けて冒険者が無駄に命を落とさないようにするっていうのも受付嬢の仕事なんだけど。
「あたし戦えるし。だめ?」
ダメ押しで聞いてみる。
ヒーラーだし、比較的小さめの身長で小柄なあたしの外見もあってこういう反応はよくされる。
まあ慣れてるしこれでダメならもう依頼じゃなくて個人的に行くつもり。どうせなら資金稼ぎもついでにしたかったけど、早めに鱗欲しいし。
相変わらず受付嬢は頷く気配はなくて、諦めようとした時。
「お、サラじゃねぇか。久しぶりだな。揉め事か?」
見知った声が背後から聞こえて、肩にずっしりと重みを感じた。
「あ、ギルドマスター、お疲れ様です」
そういったのは受付嬢。
顔を横に向ければ、額に傷のある男のニヤついた顔がすぐ目の前にあった。
「ちょっとギルマス。重い。潰れる。オヤジ臭い。邪魔」
「おま、俺はまだオヤジって歳じゃねぇだろ」
「いいからどいて」
「はいはい。サラちゃんはつれないねぇ」
「うざっ」
やれやれと手を離すこのおっさんがこのギルドで1番偉い人とか信じらんないよね。
まあ腕はいいんだけどね。腕だけは。
「お知り合いですか?」
「おう、ちょっと馴染みでな。こいつなんかやらかしたのか?」
やらかしたなんて失礼な。むしろあたしは優秀な冒険者なのに。
むぅ、と頬を膨らませたら受付嬢に顔を向けたままのギルマスにぶすりと指を突っ込まれた。ぷはっと空気が抜けていく。うざい。
「いえ、その、竜系の依頼をヒーラー1人で受けたいと言うので……」
「あー……、まあ、それは大丈夫だ。こいつなら。俺が保証するから受理してやってくれ」
おお、たまには役立つギルマス。
「でも、ヒーラーですよ?」
やっぱり不安そうな受付嬢。これ以上は粘っても意味無いかなぁ。やっぱり今回は諦めるか。
「なら、俺たちとパーティ組む?」
すぐ近くから聞こえた声に振り向けば3人組のパーティらしき人達がいた。
その先頭にいる青年がにこりと人の良さそうな笑顔で微笑んでいる。
引き締まった体躯の背後には大剣、というには少しだけ小ぶりな剣が背負われているのが見えた。
「俺ら基本支援職はその場で組んでもらってるからフリーのヒーラーが入ってくれるならこっちも有難いんだ。あ、ごめんな、話聞こえちまったもんだから」
ちらりと受付嬢を見る。
彼らに任せたら安心だ、って顔に書いてある。
最近伸びてきてる奴らだよってこっそりと教えてくれたのはギルマス。
まあ、竜の鱗がとりあえず欲しかっただけだしまあいっか。
「あたし、体力は自信ないし雑用とかできないよ」
フリーじゃなくてソロヒーラーだけど、っていう否定は我慢しとこ。
「全然気にしないで。可愛い子は私たちが守るから」
妖艶な美女さんがウインクする。露出はちょっと多めだけどはしたなくは無い。きわどい。
見えそうで見えない服に思わず目がいってしまう、計算された装備だ。
もう1人のお兄さんもこくりと頷いたのが見えた。
「ま、こいつの実力は保証してやるも。ヒーラーとしての腕も一流だからな」
****
そうして私は臨時で3人のパーティと組んでサラマンダー討伐の依頼を受けることになった。
少し遠い山奥だから旅は長め。
「改めて、俺はクレスト。一応このチームのリーダーをしてる。よろしくな」
「私はラーミナ。よろしくね、サラ」
「ドリだ」
簡単な自己紹介で始まった旅だけど、3人はもう長いこと一緒に活動しているらしくて連携は抜群だった。戦闘はもちろん、道中も。言わなくても察する、みたいな感じ。その中に新入りのあたしが混じっても違和感がない。っていうか気を使ってくれてるんだけど気まずくない。
実力があってメンバーの性格もいいから、久しぶりにパーティ入ったけどなかなかに満足。
まあ、1つ不満があるとしたらあたしの出番が少ないところ、なんだけど。
クレストは爽やかに笑う剣士で、大剣にしては小さめ、といってもその大きさの得物を素早く扱う中々の腕前。優しい雰囲気なのに鋭さもあってモテそうだよね。
ラーミナは女性らしくて妖艶で凛々しい。双剣使いらしい彼女はクレストよりも動きが素早くて剣技が綺麗だった。
ドリは口数が少ないけれど近距離戦闘の魔法使いで、他のふたりの合間に無駄なく攻撃を打ち込んでいた。
「サラは安全な辺りにいてくれ。回復と付与をしてくれたらたすかる」
クレストにそう言われて離れたところから戦闘見てるだけだからなかなかに暇。
言われた通りにたまに支援魔法は使ってるけど、3人とも確実に急所を狙って仕留めていくからあんまりあたしの仕事はない。
「よくできたパーティだわ」
じっくりと3人を観察しながらあたしは独りごちた。
あたしが暴れるタイミングとか、見事になさそうだよね。
まあ、いいけど。
****
「ラーミナの料理、美味しいよね」
「あら、そう? ありがと。可愛い子に言って貰えると嬉しいわ」
焚き火を囲みながら食べるスープは絶品だった。
最初の宣言通り、あたしは道中の雑用はほぼほぼしてない。
料理とか細かい仕事は全部ラーミナがやってくれてる。戦闘もして料理片付けもして、しかも毎回ささっと簡単に作っているように見える料理が全部美味しいって。なにそれずるい。
お嫁さんに欲しいって呟いたらラーミナの目が光ったから誤魔化しておいた。なんか変なスイッチ押した気がするけときっと気の所為。
あたしが作ると大抵の料理は消し炭になるからね。
結構な確率で支援職ってそういう雑用系も仕事のうち、みたいな認識あるんだけど、あたしは何やらせても失敗する自信ある。
その点ここのパーティは一切仕事割り振られないし、かなり居心地がいい。
「あら、いいのいいの。お皿洗うのはドリがやるし」
一応お皿の片付けくらいはやってみるか、と持ち上げたらラーミナに取り上げられてそのままドリの水魔法で洗われた。
「荷物貸せ」
そう言って道中の荷物はいつもドリがよく持ってくれて、あたし毎回手ぶらだった気がする。自分の杖しか持ってない。
「そろそろ疲れたし少し休憩しよう」
クレストは何度もそう言ってくれたけど、明らかに疲れてなさそうだった。休憩中3人とも動き回ってたし。
雑用頼まれたなかったのはすごく嬉しいけど、なんか甘やかされすぎてない?
小さい子供みたいな扱いされてる気がするんだけど、考えすぎ?
さすがに申し訳ないかなーとか、あたしでも思うんだよね。
「だからね、少しは貢献しようかなーと思って」
さて寝ようか、と各自眠る態勢に入っている中で立ち上がってそんなことを言うあたしに、3人は不思議そうに目を点にして顔を見合せた。
「貢献?」
ラーミナが少しだけ上半身を持ち上げて首を傾げた。
「そ、貢献」
頷いて手に持っていた細身の杖を前に構えて力を込める。
杖の先、花のような太陽のようなモチーフの華奢な装飾にの中心と端についている幾つかの宝石が淡く光ってふわりと3人を包む。しゃらん、と揺れるように付いた飾りが音を立てた。
唖然と光を見つめていた3人は遅れて自身の体の変化を感じたらしい。
「え、ヒール?」
「エリアヒール、だな」
「ていうか、さらっと無詠唱よね?」
目を見開く3人に魔法がかかったことを確認して杖をしまって横になる。
「寝る前に疲労回復で安眠間違いなし!」
肩こりとかも治る特性ヒールだよ。
いい仕事したしこれで今日は心置き無く寝れるね。
おやすみなさい〜。
「そんな軽い感覚で使う人間初めて見たぞ?」
「ギルマスの保証するってこういうことだったのかしら」
「いつも的確な回復付与だとは思ってたが」
3人のそんな声が聞こえたけど、あたしはもう半分寝てるから答えない。そんな重要そうな内容でもないし。
長々とした詠唱を使うことなんて、それこそかなりの大規模の魔法の行使か儀式の時くらいだし、普通はまあ魔法名を媒体として発現させるのが一般的だけど、無詠唱もやろうと思えば大抵できるから珍しいものでもないし。
普通より魔力量の消費が多くて負荷もちょこっとちょっと多くて安定させづらいってだけ。
でも言葉をいちいち唱えるより早いし楽だしあたしは詠唱は基本的にしない。
深い眠りに落ちる途中で、明日も寝る前にこれやろうって決めた。
****
「やーっと着いた」
目前にはサラマンダーの群れ。普段はもっと山頂の火口近くにいることが多いはずなんだけど、人里近い岩場に降りてきちゃったって感じ。
そんなに数が多いわけじゃないし人里がすぐそこって訳でもないんだけど、まあ放置はできないよね。
3人はすでに戦闘を開始してる。
あたしは安定のお留守番、ってやつ。
離れたところから、3人が危なげなく片っ端からサラマンダーを殲滅してくのを眺めてる。
回復、速度上昇、防御力上昇、身体強化、熱耐性付与、状態回復。
3人の様子を観察しながら片手間に付与と回復を重ねていく。
することなくて暇だからこまめに擦り傷だろうと全快させる。
あと数匹。終わりが見えた時だった。
3人も最後だと、そう思ってたに違いない、その瞬間。
ぐわぁぁぁぁぁ、と、鼓膜を揺らす、空気ごと震わせるような咆哮が響いた。
「赤龍?」
遠目にもわかる、サラマンダーとは明らかに違う、上位種の龍がそこに居た。
サラマンダーよりも幾回りも大きく、数が少なく格別に強い、威圧感が辺りを制圧する。それぞれの体の色の名前がついた龍。
突然現れた予想もしていなかった巨体に3人の動きが止まった。
その一瞬の隙。
「サラっ!!!」
赤龍が放った一撃をギリギリのところで3人が受け止めたのが見えた。咄嗟に反射的に防いで弾き飛ばしたようだけど、残っていたサラマンダーがあたしの方に飛んできていた。
クレストが焦ってあたしに叫んでいる。
手に持っていた細い杖を両手で握りしめた。
「サラっ! 逃げて!!」
3人から離れた位置に立っているあたしにラーミナが手を伸ばす姿が見えたけどどう考えても間に合わない。
こんな時でも相変わらず過保護だなぁ、って呑気に3人を見つつ少しだけ意識を集中させる。
「とりあえず、回復と状態回復、っと」
さっきの一撃で少しはダメージを負ったであろう3人に回復を飛ばす。
一瞬で杖に力を込めてから地面に杖の下部を突き立た。
「そぉーれっ、と」
杖を軸にして体を捻る勢いでサラマンダーの顔面に足をめり込ませた。
サラマンダーの頭部に当たってサラマンダーが視界から消える。
手応えあったし流石にもう起き上がってはこないはず。
「……っと」
サラマンダーの体で見えなかったその背後に、いつの間にか赤龍が放ったらしいブレスが迫ってきていた。
これはちょっとびっくり。
だけど。
回し蹴りした勢いのまま、地面から持ち上げた杖を振り抜いた。
ぶんっ、と空気を揺らす音がして、装飾部分とブレスがぶつかり合う。
力を込めて振り抜いた杖で赤龍のブレスは相殺されて空気に散った。
力がぶつかり合った衝撃で空気が爆発するような、何かが弾け飛ぶような音が鳴った。
さすがにちょーっと重かったかなぁ。
「はっ!?」
「嘘でしょう?」
「っ、まだだ!!」
3人が驚きで口を開けている間に、赤龍が動いていた。
うん、まあ、ヒーラーの杖って細くて華奢だからね。驚くのは仕方ない。折れない杖探したり作ったりするの結構大変だからね。
3人の叫び声をBGMに、あたしに向かってきた赤龍を見据える。
「そうこなくっちゃ」
口角が自然と上がっていく。
全力で殺しにかかってきている赤龍に、全身が震えたつ。
向かってくる赤龍に向かって、あたしも地面を強く蹴った。
「せーいっ!!」
地面を蹴って宙に浮いたその勢いのまま、杖を全力で赤龍に向かって振り下ろした。
ドーンだか、グシャーだか、メキメキだか、よくわからない音を響かせてその巨体が地面に押し潰される。
赤龍の身体から聞こえるのか地面から聞こえるのかはもうよくわからない。
巨体に耐えきれずに地面には亀裂が入った。
赤龍は起き上がろうと少しだけ身動いで、もう一度地面に倒れ込んだ。
これはあたしの勝ちですね。
サラマンダーの討伐依頼でまさか大物に会えるとは思ってなかったら嬉しいなぁ。
あたしはまだ息のある、だけどもう動くこともできないでいる赤龍に近づいた。
鱗じゃない方の目的も達成できそう。
****
「おかえりなさい。サラマンダー討伐、達成確認致しました。皆さんがご一緒だったので思っていたより早かったですね」
依頼達成の証明にサラマンダーの鱗を見せれば受付嬢は満足気に微笑んだ。
3人は微妙な顔をしてるけど。
「いや、まあ、サラマンダーは確かにそこまで手こずらなかったんだが」
「何か問題でも?」
「赤龍がいたわ」
「え、赤龍、ですか!? それでは今回は手に負えなかったのでは……」
サラマンダー討伐はBランク、3人のパーティのランクもBランク。
上位種の赤龍討伐になれば最低でもAランクって言われてるからね。受付嬢が驚いた顔になるのもまあ当然、かな。
ドリは水魔法得意そうだったし、意外と倒せたんじゃないかなってあたしは思うけど。
「ああ、いや、それが……」
3人の視線があたしに向いて、それを追った受付嬢があたしの顔を見て首を傾げる。
「サラがやらかしてくれたか」
どしり、と今日は頭に何か重い物がのしかかって来た。
「重い」
「サラさんが……、ておひとりで赤龍を倒したってことですか? ……なんてそんなわけないですよね」
ふふ、と笑った受付嬢にクレスト達3人が「事実だ」と真顔で説明してる。
受付嬢が固まっちゃった。
別にヒーラーが1人で赤龍倒したからってそこまで驚くことじゃなくない?
「いや、普通はまずありえねぇからな。だから言ったろ。ヒーラーの腕も保証するって。むしろヒーラーの技より物理攻撃のがレベル高ぇよ、こいつ」
ガシガシと頭を撫でられる。
重いし勢いが良すぎて頭が左右に揺れて気持ち悪い。
「うざい」
「うげっ!おま、ギルドマスターを敬えよ。馬鹿力なんだからよぉ……」
いい感じに肘がめり込んだ鳩尾を抱えてギルマスがなんか言ってるけど気にしない聞こえない。
「本当にお強かったんですね……」
「だからソロヒーラーだって言ったでしょ?」
ぷくりと頬を膨らませてみせる。
大体初めて会う人は皆信じてくれないから。
でもこれで次からはこの受付嬢でも問題なく依頼受けてもらえるはず。
「そういやさっきから気になってたんだけど、サラ、その肩のトカゲどうしたんだ」
ギルマスの視線があたしの首と肩の間に向いた。
そこには赤い手のひらくらいのサイズのトカゲに似た生き物がでろーっと脱力した状態で乗っている。
ギルマスの視線に舌をちろちろと出した。
「可愛いでしょ。捕まえた。ラーヴァって名前」
指で頭を撫でてやると目を細めてあたしの指先を舐める。いい子いい子。
「どこでいつの間に捕まえたんだよ」
あたしに続いて手を伸ばしたギルマスの手がその頭に触れる前に、ラーヴァがげふっと小さな火を吐き出した。
「っと!?危ねぇな!?」
「それ、赤龍なんで」
ドリが呟いた言葉にギルマスの首がぐるりと3人に向いた。
「は?」
「サラマンダー達といた赤龍、サラが倒してから従属させました」
「規格外過ぎるわよねぇ。可愛いけど」
3人がなんとも言えない顔をしてる。
ギルマスはため息をついてからまたあたしを見た。
「お前、また相変わらずやりたい放題だな」
「龍、欲しかったんだもん」
「いや、だもん、じゃねぇわ」
龍は力が全て。
自分より強いものには絶対従属。
龍欲しいと思ってたからサラマンダーと一緒にいてくれて良かった。
さあ、次は何の依頼にしよっかな。
「あ、杖の先ちょっと欠けてる」
ラーヴァ殴り飛ばした時かなぁ。ここも直さないと。
ギルマスとサラはむかしどっかで一緒に戦ったことがあるっていう設定
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