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まともじゃないから生き残れる  作者: ゆーさー
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転移編2

「おい、エミリー!警戒しろ!!何者かから攻撃を受けていると考えろ!」


「わかってるわよ!全く!後帰るだけだったのにどういうこと!?」


二人は臨戦態勢になって周りを見渡すが、攻撃の兆候どころかなんの気配も感じない。しばらく待ったが、二人は警戒を解き、いなくなった二人の捜索を始める。


「どういうことだ?あいつら黙ってションベンでもいきやがったのか?」


「いや、あいつらでも流石に森の中だから一言声かけると思うのだけれど。」


しばらく探していると、見つかったのは全裸の二人の死体だった。首がかっ切られている。


「どういうことなのよ!」


「このままだと俺らも危ない!二人の死体は俺が担ぐから、街まで帰るぞ!」


「わかったわよ!」


二人は走り出す。それを見つめる男が一人。









「はーいきなり人見つけたからびっくりしたわー」


そう呟く男の手には芸術品のような堀細工が施されたドスが一つ。その刀身は血に濡れている。


「まあ元から人を見つけたら半分は殺そうと思ってたからちょうどよかったわ。あ、やばい尾行して街探さないとな!」


死んだ二人から財布と短剣数本を頂戴している。身分証と服は草の下に隠しておいた。


「倒した木の棒とは真逆の方やんけ」


尾行しながら一人呟く。数十分で街についた。街は高い壁に覆われ兵と思われる人間が門で入るものに何かを提示させ、機械のようなものに当てていた。


「身分証もってないとはいれないかー。あの身分証はなんか俺だと使えない気がしたしなあ。まあ夜忍び込むか」


日が暮れるとともに門番は門を閉ざした。男は夜が耽るのをしばらく待った。


完全に月が真上に昇った頃男は動き出した。街を覆う壁は高さ5メートル程度はある。その上は兵が歩けるようになっていることは昼確認済みだった。男は冒険者から拝借した短剣にツタを何重にも絡めたものを結びつけ塀の上へと投げた。何かに引っかかったようなので、男はそれを使って門の上まで登った。門の上では兵たちが松明片手に巡回している


「やっぱ異世界なんか」


男は冒険者たちがモンスターと戦うところをずっと遠目から見ていた。そこから地球ではないことを予測していた。


「まあええか、俺はどっちの世界でもそれを楽しめればいい」


男は門から飛び降りて影に潜む。


「何から手をつけようか。服はタキシードで問題ないんかなあ。まあこの世界にもタキシードくらいあるやろ。となると、貨幣価値と宿、それから飯やな」


男はそういうと大通りに面する一番大きな建物に忍びこむ。警備する男の首を刈りながら。


「生ぬるいなあ。こんな狭い室内で段平なんかつかうから」


と言っても剣を抜く前に首をかられているのだが。ブラブラ進んでいると、厳重に施錠された部屋を見つけた。


「なんじゃこりゃ。まあこんだけ守ってるってことはええもんがあるんやろなあ。鍵もかかってないけど扉なのは間違い無いよなあ」


男はまた散策を始める。すると、他のやつよりガッチリした男が歩いているのを見つけた。男は素早くドスを抜き音を消して近寄ろうとする。


「おい!なにものだ!さっきから味方がやられているのは魔力感知でわかっている。何が目的だ!」


その男は剣を抜き構える。


「なあ。道に迷ってなあ。あそこの厳重な扉の奥に行きたいんやけど、行き方知ってるか?」


男は気づかれたことを気にもとめず、ニヤニヤしながら近寄る。


「ふざけているのか?いいから質問に答えろ何者だ?」


「まずは自分が名乗れや。人に名前を聞くときは自分から名乗るもんやろが。まあいいや。俺はアラモードと呼ばれている。なああそこの鍵かなんかくれないか?いいもんが入ってるんやろ?」


男はアラモードから漂う死の匂いを濃厚に感じていた。ここで自分が負けてはこの銀行の金があやうい。


「『ファイアーボール』!!!」

男は魔術を放つと同時にアラモードに斬りかかる。


「なんやそれ!手品師か!危ないやろが!」

アラモードは避けながら言う。


「あそこの扉の鍵は私が持っている。欲しければ私を殺して奪うことだ。」


男はこの街の衛兵隊長である。上位のドラゴンを一人で討伐したこともあり、部下からの信頼も厚い。今まで勝てないと思ったのはこの国の騎士団長と数名のSSランク以上の冒険者くらいだ。


「おおそうか!なら話が早いなあ!」


そういってアラモードもドスを持ち低く構える。


「私の名はブロッサム。お前を強盗未遂の容疑で現行犯逮捕する。」


ブロッサムは渾身の突きを繰り出す。体をひねり、その円運動を惜しみなく剣に乗せた一撃。ブロッサム1番の技である。


それに対してアラモードは剣に這うようにくっつきながらよけ、そのままブロッサムの首を切った。


「な、なんだ、と、、、、ぐぶっっ」吐血しながら倒れる。


アラモードは倒れたブロッサムの胸元をゴソゴソ漁り札のようなものを取り出した。


「これか?どうやって使うんや。まあ試してみるか」


「ま、まて、うっっ」


アラモードはブロッサムを踏みつけながら歩いていく。





よーわからんけどいろいろお願いします!

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