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それは、一であり、龍であった。
少年は言った。
「どうすんのー?ギルドとか入るー?でももう国王にされちまったしなぁー。」
少年はいつも通り口に枝とか加えて気楽に目上を向いて地を征く。
「ああ、でもまだ正式に国王として表向きは表明されていないんじゃ?」
「早急に表明しないと、この零細国家なんて瞬時に滅ぼされるはずなのに・・・。」
この、俺たちのいる国は面積こそ10平方キロメートルも満たない国なのである。
色んな国がひしめくなか、数えられる程度に点在している都市国家。
だが、その都市国家は歪だった、なぜなら・・・・・。
「どんな因果だろうなこれは・・・・・。」
そう。この【“島”】は、―――――――――――――――――――