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愚者の伝説
「へぇ、これが噂の“兄貴”か・・・。」
少年がそういうと、俺はまずその装備とかいで立ちを見て、【勇者】とかギルドのそれなんだろうなと勝手に察した。
「俺のことしってるのか・・・って言葉さえもう必要ないんだろうな」
なぜかそんなことを口走る。やはり何かがおかしい、異世界ループでもないし、じゃあ一体
「クリア条件?そんなのないよ。そういう風に【君が設定】してしまったんだから。」
もう1人の俺の言葉を思い出した。そう、【無限】ではないが・・・。なら、
「なるほどね、ふと妄想しちゃう奴だな、【無限】こなしたらどうなるか?それはただの【概念】なんじゃないかな。」
・・・・そういうことか。
少年は何の疑問もなく、さらっとそういう事を言った。そうか・・・。目的が分かった気がする。
「ふふふ、【君の英雄譚】でも創るか?」
何か空想めいた顔で空にニヤけては、何か面白いことをやろうって感じの雰囲気だ。
だが少年は俺の顔に面と向かってさっきまでの雰囲気とは反転して何か見透かしたように話す。
「問題なのは・・・・。【もう1人のお前】だろ?」