第6夜『豪腕の覇王!金腕』
第6夜『豪腕の覇王!金腕』
~前回のあらすじ~
早速魔界へ向かったサーガ達であったが、自分たちの力のなさを思いしることになった。
そしてサーガはかつての友人、スカイと再会した。
スカイはダウンの配下に下っていたが、サーガ達のチームワークに引き寄せられ、魔界軍から退くことになった。
ジェリー「さてと、傷も治ったことだし
そろそろ出発するよ?
って!もうみんな行ってるし!?」
後ろを向くとすでにみんな帰っていた
サーガ「おーい、早く来いよ~?」
ジェリー「待ってよ~!」
~ドルパト街~
ここはドルパト街。夜になるとごろつきが沸くが、普段は景気が良く普通の街である
サーガ「ふー、着いた……!」
ギャグティ「ここに来てどうするつもりだ?」
ジェリー「うーん、とりあえずいつものように酒場でも行こうか」
~酒場~
ガヤガヤ
酒場のカウンターに見覚えのある男が座っていた
サーガ「また会ったな、キクノさん!」
キクノ「おう、久しぶり…………でもないか」
ブラウン「キクノさん、さっそく魔界に行って来たぜ!」
キクノ「はぁ!?馬鹿だろお前ら!
風使いに殺されるぞ?」
スカイ「じゃあ、殺してやろうか?」
キクノ「何だ?君は」
サーガ「キクノさんの言ってた風使いだ」
キクノ「何で、風使い連れてきたの!?」
スカイ「安心しろ、危害は起こさない」
サーガ「スカイはもう、オレ達の仲間になったんだ」
キクノ「ホントに?」
スカイ「ホントだ」
キクノ「会えて光栄だ!よろしくなスカイ」
スカイ「うっす……」ギュッ
ギャグティ「それより、何でここに?
まさか、ダウンの手下がここに?」
キクノ「いや、ただ遊んでるだけ」
サーガ「ふざけてんのか~大人ならもっと
シャキッとしろよな!」
キクノ「まぁまぁ、ちょっとくらい良い
ではないか、ね?ね?」
ブラウン「なんか聞いてると、イラっと
してくるな」
キクノ「……と言うのは嘘で、お前たちが
この町に来るのをまっていたんだよ
でも、まさかいきなり魔界に行くとは
驚いたな」
サーガ「何で、待ってたん?」
キクノ「よくぞ、聞いてくれた!
お前たちの力を試させて貰うから
ついてこい!」
そう言って酒場を出る
ジェリー「キクノさんと戦うの?」
キクノ「金腕という男を知ってるか?」
ジェリー「あの、覇王金腕のこと?」
キクノ「そのとうり!」
スカイ「聞いたか?サーガ、あの、金腕だぜ!」
サーガ「すまん、オレ知らねぇ……」
スカイ「(°Д°)?」
ブラウン「スカイ、生きてるか?驚きすぎ」
スカイ「大丈夫だ…………」
サーガ「有名人?」
ギャグティ「当たり前だろ?
バボル界のオレも、知ってたぞ?」
そう、覇王『金腕』。
彼は人間界の安全を守るために作られた
『世界5統帥』の一人であり、鬼の覇王とも呼ばれるほどの強者である
キクノ「金腕は、オレの昔からの親友
でもあるんだぜ?」
サーガ「それは、本当なのか?」
キクノ「オレが嘘つくと思うか?」
ブラウン「いやいや、さっき言ってたろ!」
ジェリー「それで、キクノさんは 金腕と
戦えっていうの?」
キクノ「何か問題でもあるか?」
スカイ「大有りだろ!」
ブラウン「勝てるわけないっしょ」
キクノ「そんくらい知っとるわバカ者!」
ブラウン「だったらなおさらだ……」
スカイ「勝てる気がしないって…………」
サーガ「勝てるかも知れないぜ?」
ブラウン「お前は知らないから言えるんだよ」
ジェリー「後どれくらいでつくかな」
キクノ「もうすぐだ、ほら、あそこに
デッカイ船が見えるだろ?」
ジェリー「もしかして、あの船の中にいる
の!? 」
キクノ「通称、金腕軍と呼ばれてるからな
人数も多い」
サーガ「100人くらいか?」
キクノ「残念、違うな」
ブラウン「300000000000000人くらい?」
キクノ「多すぎるわ!」
ギャグティ「5人だろ?」
キクノ「それでよく軍って呼べるな…………」
スカイ「約8600人だろ?」
キクノ「スカイ、知ってたのか?」
スカイ「ダウンが金腕軍の調査もしてた
からな、オレが担当だったけど」
キクノ「もうじき着くな!」
サーガ「楽しみだぜ」
キクノ「おーい、金腕!来たぞ!」
ガラッ
?「来たか!オドリャー!」ザンッ!
キクノが門を開けた瞬間、ものすごい威力の斬撃が飛んできた
キクノ「危ねぇ!ほいっ!」ガキィン!
キクノはそれを短刀で受け止める
バゴーン!!!シュウー……
?「ふっ、また相殺か…………」
キクノ「ドアを開けた瞬間に攻撃するの
いい加減やめろ!
オレじゃなかったらどうしたんだよ!」
?「まあ、その時はそのときだ」
サーガ「キクノさん、もしかして、
この人が……」
キクノ「そのとうり!」
金腕「俺が金腕だ、よろしくな」
そう言った男は強靭かつ大きな肉体の持ち主であった
金腕「コイツらか?鍛えて欲しいってのは」
キクノ「そゆこと」
金腕「そういうことなら、
そら、まとめて来い!小手調べだ!」
ブラウン「言ってくれるな!」
サーガ「オレたちをナメるなよ?」
スカイ「戦闘開始か…………!」
サーガ「いくぞ!」
全員「おう!」ビュン!
容赦なく5人は飛び掛かった
金腕「おんどりゃあー!」
金腕は叫ぶと
鞘のついた大太刀を素早く振り回し5人同時に吹き飛ばしたのである
サーガ「ぐあっ!」ドゴッ
ブラウン「っ!」バキッ
ジェリー「がっ!」ドスッ
ギャグティ「ガハッ!」ベキツ
スカイ「うぐっ!」バキッ
それは、サーガ達が攻撃を仕掛けて
わずか[2秒]の事だった…………
これぞまさしく瞬殺…
金腕「おい、ふざけてんのか?
よくこれで魔王達に挑もうとしたな?」
キクノ「おーい、生きてる?」
金腕「バカいえ、本気でするわけないだろ」
サーガ「イテテ……何が起こったんだ……?」
金腕「起きたか……で?誰をナメるな
だって?」
サーガ「いえ、誰もそんなこと……」
ブラウン「言ったよな?」
スカイ「確かに言っていた……」
ギャグティ「ブラウン、お前も言ってた」
ブラウン「あ?」
お互いを睨み付けた
ジェリー「まぁまぁ、落ち着いて」
ギャグティ「ったく!しかたねぇな」
ブラウン「こっちの台詞だ」
金腕「ケンカすんのなら、俺も混ぜて
もらうぞ?」
ブラウン「めっそうもございません」
キクノ「てかさ~、何でお前ら、金腕
にだけ敬語なわけ?
(いつしか、ジェリー君までタメ語に
なってるし)」
サーガ「いや、キクノさんオレらとあんま年が変わらなく
見えるからなぁ。幻剣っていっても、どうなのかな?」
キクノ「何をいってる?こう見えて
オレは、金腕より強いんだぜ?」
ブラウン「本当ですか?金腕さん」
金腕「キクノが本気になれば、ダウンなんて
瞬殺できるんだぞ♪」
ジェリー「冗談よしてくださいよ?」
金腕「ホントの事だ」
ギャグティ「(°Д°)?」
スカイ「アリエナイ…………」
キクノ「ひどい!人を見た目で判断して!」
スカイ「オカマかよ!」
キクノ「ナイスツッコミ!」
スカイ「え、えっ?あ、ありがとう
ございます……?」
サーガ「wwwぶっwあいつ、困ってるw」
スカイ「おい、てめー笑うな!」
サーガ「笑わすなよ」
ジェリー「え、てことはキクノさんがダウンを早いとこちゃちゃっと片付けてくれればすむ話なんじゃ………」
キクノ「それじゃあ、話がつまらんがな!」
ジェリー「えぇ!?」
キクノ「嘘だよ嘘、実はオレたちダウンのとこ行ったんだよ」
サーガ「なんでそこで倒さなかった!?」
金腕「倒さなかったんじゃない、倒せなかったんだ」
サーガ「ダウンなんて、瞬殺って言ってましたよね?」
金腕「実を言うとキクノが」
ーーーーーーーー
~魔王城~
ダウン「むむ……貴様らは……幻剣に覇王……」
金腕「覚悟はいいか?」
キクノ「まぁ待て、先制攻撃はそっちにくれてやる。ほら来いよ」
金腕「キクノ!何を言っている!?」
ダウン「後悔するでないぞ……」
キクノ「オレらがおまえの攻撃なんかでやられるかっての」
ダウン「『ロスト』!!!」
シューーーン
キクノ「ん?なんとも無いけど?」
ダウン「フフフ…フハハハハハ!!」
ダウンは高笑いした
金腕「なにがおかしい!」
ダウン「キクノよ、感謝するぞ。」
キクノ「へ?」
ダウン「貴様の配慮で爆発的なパワーアップに成功した!」
キクノ「それはどうゆうことだ?」
金腕「叩っ切る!!!」
ダウン「ムダだ!」
ダウンは金腕を跳ね返した
金腕「ぐっ、何だと!?」
ダウン「貴様らから力を吸収した。
キクノよ、幻剣の力も使えまい。そして貴様ら二人とも力が大幅に減少しておるのだ!」
キクノ「っ!やっべ……マジだ、使えねー」
金腕「き、貴様が余計なことをするから!」
キクノ「悪かったって……(どうすっかな)」
ダウン「とどめだ……」
キクノ「今だ!逃げろぉ!!!」
キクノは一目散に逃げ出した
金腕「ま、待てぇ!!!」
ダウン「フフフ、礼を言うぞ……キクノよ」
ーーーーーーーーーー
金腕「と、言うわけでオレたちは今ダウンどころか幹部に苦戦 するレベルだ……」
全員「なにしてんだよ!キクノぉ!!」
キクノ「わ、悪かったって……な?な?」
ギャグティ「でも、金腕さんさっきかなり強かったですよね」
金腕「お前らが弱すぎるだけだと思うがな」
ブラウン「……そんなっ!」
スカイ「まぁ、確かにオレは幹部の中でもしたの方だったからな」
サーガ「それなのにボスみたいに偉そうにしてたのかよ……」
スカイ「だ、黙れ!」
キクノ「ま、そゆことだから君たちには強くなってもらわないと困るんだ」
ジェリー「仕方ないかぁ……」
金腕「うし、着いてこい鍛え直してやる」
キクノ「良かったな、お前ら!」
ギャグティ「……」
サーガ「よーし!もっと強くなるぞ!」
全員「オォー!」
続く