プロローグ『出会い、そして別れ』
プロローグ 別れそして新たな出会い
昨日は、恐らくいつもと変わらない日だった……多分だけどな?……
しかし、何故今、何故自分達がこんなことになっているのだろうか……
~1日前~
サーガ「よし、武器も揃ってるし魔物の森
へ行く準備は出来てるよな!」
この物語の主人公、サーガは声を張り上げた
スカイ「おう、オレは完璧だぜ!」
シキ「僕もOKだよ」
キリ「オレ様も完了だぜ♪」
サーガ「じゃ、行くか」
全員「オー!!!」
~森~
シキ「結構深くまで来たねぇ~……」
心配そうな顔で言った
サーガ「止まれ!」
キリ「えっ、いきなりなんだ?」
サーガ「足音がする……この茂みから
近づいてくる」
スカイ「はっは~ん、こっちに気づいてる
見てぇーだな」
サーガ「来るぞ!
準備しろ!」
?「ウゴォオーン!!!」
茂みの中から魔物が飛び出した
シキ「あれは、ランドゴリラ!」
スカイ「お前ら、行くぞ! オラ!」ダンッ
キリ「テリャ!」
ランドゴリラ「グホホホ♪」ニヤニヤ
ランドゴリラはキモくにやけた
サーガ「嘘だ……全然効いてねえじゃねぇか。そしてキモい!」
キリ「シキ、危ない!」
シキ「へ?」バキャン!!!
ランドゴリラの拳がシキの腹に命中する
サーガ「あ、あぁ……シキがやられた……」
スカイ「ボーッとすんな!こっちも
やられっぞ!!!」
キリ「クソォー!!!オラァ!」ベキ
キリは力いっぱい殴り付ける
でも人間の力には限度ってもんがあるから効くわけないよね~
スカイ「いいぞ、キリ!」
ランドゴリラ「ウッホホオォー!!!」
茂みの奥から再びランドゴリラがやってくる
サーガ「マズイ、もう一体来やがった!!!」
スカイ「な……んだ……と……!」ゼエゼエ
疲れすぎである
サーガ「キリ!そっちに避けるな!」
ランドゴリラ「ウッホォ!」
キリ「って……もうおせぇよ!
ぐぁー!!」
もう一体のランドゴリラに殴り飛ばされる
サーガ「嘘だろ!キリまで!」
スカイ「サーガ、不味いぞ……」
二人は不安の顔を浮かべる
ランドゴリラ「グキャーアァン!!!」
2体のランドゴリラにサーガ、スカイは
殴り飛ばされるかと思ったその時
二人は攻撃を止めたのであった!!!
わー、みんな~!スゴいね!ね!ね!
サーガ「なんだ?この溢れる力は……」
スカイ「オレもだ、なんか今までと違う……」
謎の力が二人を救ったのである
サーガ「なんかわかんねぇけど
行くぞスカイ!反撃だぜ!」
スカイ「おうよ!サーガ!」
サーガ、スカイ「でりゃあー!!!」
二人の攻撃はランドゴリラの腹を貫いた
痛かったぜ byゴリラ
サーガ「ハァハァ、か、勝ったのか?」
スカイ「あぁそう見てぇだ」ハァハァ
サーガ「いや、まだだ!!!何か来るぞ」
スカイ「マジかよ……もう無理だ……」
もう二人に力は残っていない
ふっ、雑魚め…
ウオォーン!!!
恐竜のような雄叫びが響き渡る
スカイ「う、うる……せぇ」
巨体が突っ走ってきたようだ
サーガ「あいつは、森の主のギラザウルス」
スカイ「行くぞ……うおぉー!!」
ギラ「ギョアァン!!!」ベキベキ!!!
ギラザウルスは周辺の木ごとスカイを狙った
スカイ「に……げ……ろ!サー……ガ!」バタン
サーガ「ス、スカイ!!!
クソがぁー!!!」
ギラ「グォオォァーン!!!!!!」バキャバキ!!!
しっぽで薙ぎ払いサーガを痛め付けた
サーガ「く……そ……!」バタン
はい、残念でした~笑
~三時間後~
キリ「うーん……サーガ?
おい、しっかりしろ!」
サーガ「……ハッ!……ギラザウルスは、
あいつはどこに行きやがった!!!」
スカイ「……あぁ……負けた……結局何も出来な
いままだったな……」
キリ「ギ、ギラザウルス!?」
サーガ「あ、そうか、知らないのか」
シキ「ランドゴリラは!?」
サーガ「へへ、倒しちまったぜ!」
サーガは得意そうに笑う
スカイ「ま、妙な力が湧いたから倒せただけで、普通に戦っても無理だろうな」
シキ「やっぱり、強いよ……僕何かが
敵う相手じゃない……」
そこである事に気づく
サーガ「ちょっと待て、俺たち傷がねぇ!!!」
スカイ「ほ、本当だ……傷がない」
シキ「あり得ない……」
キリ「痛みすら感じないな」
サーガ「まあ、帰るか」
スカイ、キリ、シキ「そうだな(ね)」
この時はまだ不思議な事としか思っていなかった。
~町~
町に帰り、スカイは1人展望台に来ていた
サーガ「どした?スカイ」
スカイ「結局さ必要なのは力なんだよ
弱けれゃ何も出来ない
いつか強くなって見せる
強さを手に入れてやる!!!」
熱い目でそう言うスカイ
サーガ「そっか~……じゃあさ
どっちが強くなれるか勝負
しようぜ♪」
スカイ「そんな甘い考えじゃ何も始ま
らねぇよ……」
サーガ「ま、今日は楽しかったぜ♪
じゃあな~!」
スカイ「あぁ……」
~自宅~
サーガ「ただいま、母さん!」
ソティス「あら、おかえり
随分と遅かったわね~」
このソティス、地元では美人な事で有名らしい
サーガ「ん?そうかな」
ソティス「はい、晩ごはん出来たわよ」
サーガ「おっ!いっただっきまーす!」
ソティス「ゆっくり良く噛んで食べるのよ」
サーガ「ハーイ」ガツガツ
サーガ「じゃ、おやすみ~♪」
ソティス「はい、おやすみなさい」
サーガ「それにしてもあの力は一体……」
そう呟くサーガ
サーガ「ま、考えたところでしょうがないか。寝ようっと……」
~朝~
サーガ「ふー、朝か。」
ソティス「あら、もう起きたの?」
サーガ「今日もスカイ達と森に行く約束
してるから、行ってくる」
ソティス「今日はダメよ!少しくらいじっ
としておきなさい」
サーガ「良いじゃん、オレの勝手だろ?」
ソティス「勉強もしなさい」
サーガ「ハイハイ、じゃあ行くから」
母の反対を押しきり家を出たサーガ
ソティス「ちょ、サーガ!まだ終わって無
いでしょ!………全くもう」
~森の前~
森の前にはシキとキリが待っていた
シキ「あ、サーガ!今日スカイは来れな
いっていってたよ?」
サーガ「えーマジかよ~」
キリ「ま、早速行こうか」
サーガ「そうだな」
~森~
キリ「奥まで来たけど何もないな」
バサバサッ
サーガ「鳥が騒いでる………?」
キリ「まさか、町に魔物が!?」
シキ「そんなわけ………ないって………ははっ」
フラグをたてるんじゃない!(゜o゜)\(-_-)
サーガ「まぁ戻るぞ!」
~町~
ワーワーギャーギャー
町には沢山の魔物がいた
シキ「そんな………本当に魔物が………!」
キリ「どうすんだよこれ!」
サーガ「嘘だろ……!」
そういつつ、三人はそれぞれ走り出した
ガヤガヤ
サーガ「母さん!どこだ!」
家の前まで走ってきた
ソティス「サーガ!こっちに来ちゃダメ!
逃げて!お願い!」
サーガ「母さん………?」
ソティスは人間?のような男に捕まった
ソティス「え?」
?「抹殺だ」
サーガ「てめえ、母さんから離れろ!!!」
?「黙れガキ」
男は冷たい声でそう言った
サーガ「おい、聞こえなかったのか?
母さんから離れろっつってんだ!」
ソティス「サーガ!ダメ!逃げて!!!」
?「もういいや、死ね」グサ
男は腕をソティスの腹に貫通させた
ソティス「あっ…………」バタン
サーガ「っ…………おい、てめえ、何
してんだよ!!!」
目には血管が浮かんでいる
?「うるせぇガキだな、お前も死ね」ドッ,
男は拳でサーガの腹を殴り付けた
サーガ「ぐ、クソォ………………」バタッ
そして、町は魔物によって崩壊した
全員死んだのであろう
たった1人を除いては……
………………………
~現在~
以前の姿を失ってしまった街。
そのなかで1つの声がしていた
倒れているサーガに青年が声をかけている
?「しっかりして!
聞こえる?おーい!」
サーガ「………………ハッ!……あれ、ここは?
お前は誰?」
ジェリー「ボクはジェリー、旅をしてるんだ
魔物が町に向かって来ていたから
着いてきたんだ、そしたら
もう、生き残りは君だけだった……」
サーガ「…………夢……じゃ……なかった…
……のか…………
オレがあの時、母さんの言うこと聞いて
家にいたら………生きてたかもしれない……
オレが殺したんだ………!
オレのせいで母さんは………!くそっ………!
全部オレのせいだ………!うあぁー!!!」
泣いた、これでもかというほど……後悔の涙を流した
ジェリー「………君のお母さんも殺されたんだね………」
サーガ「………そうだよな?オレは生きてる
価値のない人間だもんな?
いっそあの時死んどけば良かったのにな?
あ、今からでも遅くないか………ハハッ……」
パニクりすぎだ
ジェリー「じゃあ………何で今生きてるの?
君は生き残れたんだよ?
それなのに、君が死んだら……君のお母さん
あの世できっと泣いちゃうよ!
君は生かされたんだ!生きる意味があった
から今こうしているんじゃないの?
悔しいって思わないの?」
サーガ「………当たり前だろーが!
悔しいに決まってるだろ!でも………
どうしろってゆーんだよ!!!」
ジェリー「そんな悲しみを無くすために!
生きるんだ!君は生きなきゃダメなんだ!
きっと君のお母さんも
それを望んでいるに決まってる!」
サーガ「きれい事いうな!
オレの事何も分かってねぇくせによ!」
ジェリー「他に出来ることなんてある?
無いでしょ?どうするっていうの?」
サーガ「どうするもこうもねぇんだよ!
クッソオォー!!!」
サーガは怒りに任せて声を張り上げた
………………………………
ジェリー「………冷静になった?」
サーガ「………さっきは悪かった………………
他にどうも出来ないもんな………
母さんの、いや、町のみんなの敵はオレが討つ!!!」
力強く声を出した
ジェリー「うん!」
サーガ「でも………どうすれば………?」
ジェリー「なら、ボクと一緒に行こうよ
世界の異変を探る旅をしているんだ」
サーガ「でも……よ…オレなんかがそんな……」
ジェリー「大歓迎だよ!なんせボク一人だけだったし」
サーガ「……行く…オレも……オレも行く!」
ジェリー「じゃあ早速行こう!
えーと………名前は?」
サーガ「オレはサーガだ」
ジェリー「うん!よろしくねサーガ!」
サーガ「おうよ!こっちこそな」
こうして俺たちの冒険は幕を開けた……
どたばたコメディの、始まりである……