表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お姫様が創造  作者: ひとみんみん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

27/64

27.イケニエだったの?

「……また、別の生贄は、差別のシガラミから人々を解放し、自由にしようと動いていたが、ある日、その解放しようとしていた人々の一人から撃たれ、一言『神よ』と呟いた。生贄は、人々を生まれながらに持っている罪から解放し、自由にする為、大きな力を持って、度々生まれてくる。そして、その存在で多くの罪を浄化する為に、惨たらしく……死ぬ。いえ……死ななくてはならない。神にその血を捧げるのです」

 男は、淡々とそう口にしながら、底冷えするような暗い視線を司から離さない。

 明かりはきちんと灯っているのに、男の纏っている闇で、辺りが暗くなったようなそんな錯覚を起こさせる男だった。

 そして、その闇の深さに、司は惹き付けられるかのように知らない内に、一歩、男の方へ震える足を踏み出していた。

怖いのに、魅せられていたのだった。

『生贄』という言葉に懐かしさすら感じる。

――人々のあらゆる罪を自分一人で、少しでも洗い流す事ができるなら、喜んで……、私は人々を愛しているのです。私がその為に生まれてきた事を感謝します。

司の頭には、自分ではない自分の声が響いていた。

男の言葉は真実だと、分かっていた。

――何故なら、自分には自分の死によって、罪が許され、祈り、高みへと登る大勢の人々が見えるから。

「司っ、何してるの!」

 雪の言葉さえ、司には遠く聞こえる。

自分に向いている銃口さえ、今は怖くなかった。

「あなたは昔、生贄であったことでもあるのでしょうか。生贄であったなら随分模範的な行動だったのに残念です。ですが、今は、私と同じ生贄を生み出すための負の存在のようですので、いりません。私がいるのは……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ