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第一滴プロローグ

紫水晶のような翼をはためかせながら、幼い少年は暗い暗い森の中を夢中で飛び続けた。


「坊ちゃま!どこですか!?坊ちゃま?」


「クッ!ボクはまだこんなとこで連れ戻されるわけには...」

自分を探す声が後ろから聞こえてくる。正確な場所までは分かっていないらしいが、とにかくこの場所から離れなければ。この宝石をどこか安全な場所へと...



「ねぇ?」


「...!!!」

突然の声と共に肩に手を置かれる。見つかってしまったのか?いや、完璧に息は潜めていたはず...


(...。)

恐る恐る振り返ると、それは追っ手ではなかった。赤い髪の自分と同じ年くらいの少女が不思議そうに自分を見つめていたのだ。


「人間?なんでこんな場所に!?」


少女は少し困ったように笑い、


「森に入ったら迷っちゃって...」

「坊ちゃまー?出て来て下さい!!」


そうだ。すぐ後ろまで追っ手が迫っている事をすっかりと忘れていた。


「まずい!とにかくどこかに逃げなきゃ!」


「どこかって?」


「とにかく安全な...森を抜けた人里とか!きみも...」

「分かった。」


「え?」


ヴァサアァッ!!


突如として少女の背中から炎と真紅のコウモリのような翼が出現する。そして少年の手を引き空高く舞い上がった。


「こっ!これは...?きみは人間じゃないのか!?でもバンパイアもヴァンピールの気も感じられない...」



「きみは...いったい?」



幼い少年と少女は霧の濃い空へ消えて行った。










名前や特徴には意味を埋め込みたいと思っています。不慣れですが宜しくお願いします。

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