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「そろそろ、昼にしようかな。」 


血抜きのために獲物の山鳥の首を切り落として木にぶら下げ終えたアルはつぶやいた。連れはいないので独り言。食事を終えたらすぐに獲物の解体を始められるように小川のほとりにやって来た。



尚、


主人公のアルは成人前の10歳。


「さあて、かかってるかなあ。」

またまた独り言。ここはアルの魚獲りの秘密の穴場でもある。常に罠を川に沈めてある。

仕掛けてあった拾った底の抜けた壺を引き上げる。底が抜けてると言っても入った魚はでられないくらいの穴。入口からも出られないように細工をしてある。中を覗けばまずまずの大きさの魚が一匹。とりあえず今日の昼の分は確保できたので火を起こして内蔵を取り出した魚を火にかけて炙り始める。準備が出来たら他の罠も見に行く。あと2匹かかかっていたのでそちらも内蔵を取り出して火にかけたら最初の一匹がちょうどいいくらいの焼き加減になったので食べ始める。うーん、成功、まずまずの火加減で美味しく焼けている。


おもわずにんまり。


ここに来れば、ほぼ毎回魚を食べられるが捕れなかったら焼き締めた味気ない乾パンだけですますしかない。今日はあと2匹とれたので夕飯も確保出来たし、少し長めに焼けば明日が雨で外にでられなくても1食は乾パン以外の物が食べられる。


食べ終わったら山鳥の解体。その前に肉は売り物にはならないリスを解体。毛皮は売れるので丁寧に剥いでいく。自家用の保存食にはなるので肉を程よい大きさに切り分けたら火にかけて炙る。それからいよいよ山鳥。こちらは肉も売り物。羽をむしってむしり切れない分は火で炙って燃やす。むしった羽も売れるので回収して袋に入れていく。内蔵を取り出し川で身を洗いながら丁寧に売り物になるように肉を切り分けて防菌防腐とその他保存効果のある葉っぱに包んでいく。

今日は絶好調で午前中だけで山鳥が3羽捕まえられたし切り上げて帰ろう。リスもちょうどいいくらいの焼き加減になった。


荷物をまとめて街に帰ろう。


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