第四話
ーーー数ヶ月後
『みんな合格おめでとー!』
鏡がいつものテンションで高らかに宣言をする。
いや、いつもより高いな。
そして、真里亜とマルコスの2人は相変わらずそのテンションについては行けず。
だたら、声にならない声でおーって言わなくていいんだよ?
『天洋が受かったのは俺たちのアドバイスがあってこそだしな。』
俺が防衛隊試験を受けると決めた日から、定期的に対策会議を行っていた。
試験に合格出来るようにお節介をする。
なかなかに余裕な3人であるが、余裕であるための実力もある。
『テンション高くない?鬱陶しいぞ。』
マルコスさんのど直球な言い回し。
『まぁ、受かったんだしね?』
真里亜さん、相変わらず聖母である。
第一次試験から1ヶ月後に合格者は最終試験に移っていた。試験と言っても、身体検査や運動計測、光力の把握や光量の測定などごく一般的なものであった。
一次が落とす試験であるならば、二次は落とさない試験である。
『そうだなぁ。』
しかし、俺の心は晴れない。
危険区域での戦闘、一次試験から数ヶ月が経ち、練習を重ねているのだが、相変わらず成長は見えてこない。
当たり前だが、爆発的には強くならないし、特別何かできるようにもならない。今までの十数年できなかったことがこの数ヶ月でできるようになるのは、相当難しい。
『まぁ、ガムシャラに頑張るしかないだろ。火力も光力も拙い天洋がやれる唯一のことだろ。』
マルコスが指摘をする。
というか、こいつ会議でこれしか言ってない気がする。
実際そうなんだけどね。
『受かったからって背伸びして焦る必要はないだろう。人には向き不向きがある。天洋はたまたま光力が向いてないだけだ、気にするな。』
もう、致命的なのよそれが…酷い言いようだなおい。
『うーん、そうねぇ。モンスターも分からないから、対策の立てようもないし…そうだ!お茶にしましょう!』
真里亜がパンと手を叩く。
『そうしよう!』
その言葉に2人が同調する。
大声で叫びたいけど、おーーい!と心中だけでツッコムことにした。
会議は、こうしていつも唐突に終わる。
こいつら、ただお茶したいだけだろと思ったり思わなかったり。
4人はいつもど通り円になってお茶を囲んでて座る。
実はお茶会が楽しいだなんて言えない。
『しかし、本当にどうする。なんや環や前日まで来てしまったけど、何か対策はあるのか?』
マルコスがお茶を片手に尋ねる。
お茶のお供感覚で聞いてるのかおい…
『んまぁ、あるにはあるんだが、これが出来るかどうかは未知数。』
『ん?どういうことだ?』
『まず、フィールドに穴が沢山開いてること。前の人が沢山あける。それから、赤い点が見えることが必須条件だな。』




