二話 選別の儀
更新遅くなってすみません。
闇魔法の骨使い二話です。
「さあ、皆この転移陣の上に立って。」
そう青年が言うと青年の足元に幾何学的な紋様が現れた。
どうすればいいんだ。そんな思いが皆の頭を駆け巡った。
「俺達にはあの人についていくしかないんじゃないか?あんな化け物を倒したんだから俺達を連れ去る位わけないだろ。それでもそんなことはしてないんだから。あの人を信じて見ないか。」
そう、光真がいうと皆も納得したような顔をして転移陣の上に乗った。
あいつは、表面はいい子ぶってリーダーシップをとろうとしているからタチが悪い。
そう思いながら、俺も転移陣の上に乗った瞬間、
空間が歪んで次の瞬間には大きな水晶玉のある神殿のような所に来ていた。
「わぁ~綺麗。」
うちの女子達がそう口々に言った。
確かに、この神殿のような所は一面が白で統一されていて幻想的で綺麗だった。
「ようこそ、光の神ライトの神殿へ。」
そう青年は言って俺達を水晶玉の方へ案内した。
「これは<神種玉>と言って君達がどの神との血縁か見極める物なんだ。」
そう青年は言ったがクラスの中に疑問が走った。
「俺達が神との血縁?どういうことなんだ。」
そう光真は言い。それに対して青年はこう言った。
「あぁ、言って無かったね。すまない。先程も言ったように君達は神の血縁なんだ。少し詳しく言うとね。」
神様というのは実際にいて、しかも一柱だけではなく複数体いて俺達を見守っているというのだ。それで、神様達は昔々に世界を造り人間を生み出したが(生み出したと言っているが実際はあくまで生物の進化に方向性を出して人間の進化を手助けしただけである)
自分達が造った人間達を愛してしまった神達もいて、その人間と神との子供達の子孫の中でも神の血を深く宿した者が神の子と呼ばれそれが俺達という訳だ。
確かに俺達は傷が治りやすい等特異体質の者がいるが医学的にはあまり解らなかったがそれも神の子の性質らしい。
そんなわけで、俺達は今からどの神の血を受け継いでいるか調べるらしい。
「この神種玉に触って魔力を籠めるだけでいいと言っても、分からないと思うからまぁ、力を籠めるだけで今はいいよ。」
「じゃ、誰から行く?」
そう青年が言うと、
「じゃ、お前が行けよ。」
そう光真が言って俺を押した。
しふしぶ、俺が前に行って<神種玉>に触って力を籠めたその瞬間、
誰かに見られているような気がしてブァと鳥肌がたった。
「おいさっさとやれよ。」
そう光真が言うので俺は、感じた感覚を無視してもう一度<神種玉>に触って力を籠めた。
すると、神種玉が黒く輝き出した。
「これは!?」
そう青年が驚いていると、
「おい、これはどういうことなんだ。」
光真がそう言うと。
「あ、あぁこの黒く輝いたのは闇の神ヤミの神の子を表す事なんだ。」
「闇の神?なんか、ヤバそうじゃね。」
「あいつ、暗そうな顔しているしな。」
「敵キャラみたいな感じ。」
口々にクラスメイトは騒ぎ出した。
「別にそんなことはないんだけど…闇の神とは文字通り闇を統べる神でその神の子は闇魔法が使えるのが特徴であとは…今まで、あまり闇の神の神の子はいなくてその少ない神の子もかなり昔にあった戦争で死んでしまって現在は君だけなんだ」
「戦争ってどういうことなんですか」
そう俺が言うと、
「まぁ、今ではそんな大きな戦争起こってないから、それはおいおい教えるよ。」
「じゃ、次の人どんどん行って。」
そう言われたので他の人も次々に神種玉に触っていった。
俺のように青年が驚くことは無かったが光真が光の神の子に選ばれた時は少し嬉しそうな顔をした。
「よし、皆神種玉に触ったね。じゃ、皆に君達の先輩を紹介しよう。」
そう青年は言ったが、
「あのー。私達はいつになったら帰してもらえるんですか?」
クラスの中の誰かが言うと、青年はとんでもないことを言った。
「あっ、それも言ってなかったね。すまないけど、君達を帰す訳にはいかないんだ。」
そう青年は言うと、
「帰してくれるんじやねーのか!」
「もう、帰りたいよ~。」
「もうすぐ、塾の時間なんだ!早く帰してくれ!」
そう口々にクラスメイトは喚き出した。
「ちょっと待って。これには、事情が有るんだ。君達、神の子が長時間向こうに滞在すると、さっきみたいな魔物が君達にさそわれてついてきてしまって向こうの世界を滅茶苦茶にしてしまうんだ。今ではそんなことは無いと思っているかもしれないが、それは今までは君達が幼かったため気付かれなかっただけなんだ。こちら側の世界ではそんなことはないから君達が生きていけるのはここだけなんだ。だから、帰すことはできない。すまない。しかし、ここには皆と同じ境遇な人が多くいるから心配しないでくれ。」
青年がすまなそうな顔をして言った。
「分かりました。皆も、良いよな?」
「そういうことなら仕方ないのか。でも、たまには帰ってもいいの?」
「ああ、短時間ならいいが。君達は神の子と正式に認定する儀をするため長時間は居られなくなってしまうんだ。でも、それをしないと今度はこっち側に居られなくなってしまうんだ。」
そう言われたがもう、騒ぐ人はいなかった。
「異論がある人はいないね。良かった。前回の時はかなり納得してくれるのに時間がかかったからね。」
「じゃ、改めて先輩を紹介しようか。まずは私から、私の名前は香月 光光の神ライトの神の子だ。」
そう青年は言い。いつの間にか現れていた他の8人に自己紹介をうながした。
同じような感じで先輩?の自己紹介は終わった。
「さぁ、自己紹介も終わった所だし。まずは、それぞれの神の子に別れてそれぞれの先輩についていってくれ。それじゃ、解散!」
そう言ってクラスメイトはそれぞれに別れていった。
「あ、あれ俺の先輩は?」
一人取り残された俺を除いて、
前書きでも申しましたが更新遅くなってすみません。
今後は、しばらく最低でも週一更新をする予定ですのでよろしくお願いいたします。
しかし、あくまで予定は未定ですのでご了承ください。
最後になりますがブックマークとレビュー等、有難うございます。ブックマークがあることに飛び上がるほどの喜びを感じました。未熟者の分際ですが感想の方も是非ともよろしくお願いいたします。作品の参考にさせていただきます。