〜独特のプレイヤースタイルで駆け上がります〜
どうも、こんにちはぷろめです
最近書いたみたい衝動が収まらず遂に投稿に踏み切るといる暴挙をしでかしました(?)
稚拙な文章ですが、頑張って投稿できたらなぁと思います!
では感想などお待ちしております!
何時ものように部活を終え、自宅へ帰る。
しかし、その足取りはいつもよりも軽い。
鼻歌を歌いながら夜の道を進んで行く、理由は単純明快、帰るといいことがあるという理由だ。
とはいっても、楽しいことばかりではない。
勉強もしなければならないし、色々とするべきことがある。
それでも今は夏休み手前で、テストとかがあるわけではないから高校生の鈴木羚としても–––
そして “Dest"としてもありがたい
これからは大変なのだから。
◯
家に着き、ドアを開けると良い香りがしてくる。
何かが焼かれている音と炒められている音とその芳香で腹と背中がくっついてしまった気分になる。
明日から親にも忙しくなることは伝えてあったからだろうか、いつもよりも早く晩御飯を作っている、
それにこの時間からご飯を食べられるのはありがたい
「羚ー?お帰りー、服だけ着替えてご飯食べていった方がいいわよ」
「ん、ありがとー今回も活躍できるといいけどね」
「その為に羚の大好きなエビチリとステーキといろいろつくったんだから」
「母さん…そんな作られても食べられないって言ったのに」
「二日は戻ってこないんだからカロリーくらいは付けときなさい」
「…まぁ、そうだね」
そう会話をしながら着替え終え、食事を始めた。
〇
「えっ、今回は日本人の人達だけと一緒じゃないの?」
と、妹の薫が驚いてそういう
「今回は180人制のmapになってるからね、日本人だけで揃えようとしても参加基準のレベルに足りないプレイヤーが多くてね…大体86人くらいだよ」
「じゃあどうするの」
「何を?」
「残りの94人だよ」
「流石に30人のmapで優勝してるせいか組みたい外人はすぐ見つかったし楽だったよ」
「因みにその…ええと…チーム同士として組む所は?」
「前回優勝のAsyE,NoTLCって所と…LiteYかな後の四人はぼちぼち確保するよ」
「むぐ…んぐ…ふーん…
未だによくゲームの内容分かってないんだけど…基本的には装備を揃えて相手と戦って勝って、期間途中のイベントに勝って特別なアイテムを手に入れて、最後の大きなイベントに勝つって感じだよね?」
薫はそう言いながら唐揚げを口に放り込む
「まぁ、基本的にはそうだな。
俺みたいな後方支援と近接の組み合わせは少ないみたいだけど、今回は味方にもいるしありがたい限りだな
…薫、そんな食べてると太るぞ?」
「美味しい料理を逃すわけないじゃん?」
そう満面の笑みで返してくる薫。
兄としてはもうちょっと…いやもっと女の子っぽく振舞ってほしいものだけど…
「お前は容姿も結構良いし運動もできるし勉強もできるんだからもう少し俺への遠慮ってものをだな」
「お兄ちゃんに遠慮って必要だったの?」
この返しはなかなかに精神にくる…
「…なぁお前って俺のことそんなに嫌いか?」
「いは?ほんなほほはいへほ」
「ちゃんと食べ物を飲み込んでから喋ろうな?
取り敢えず俺は行こうかな、お腹もいっぱいだし。」
「お兄ちゃんのやってるHTSも有名になって、テレビで中継されてるわけだしいい活躍を期待してるよ」
「できると良いけどな…じゃあ、行ってきます」
「お兄ちゃん、頑張ってね!」
「あぁ、頑張ってくるよ」
「ふぅ…」
いよいよWCTの決勝戦、180人のチームを4つ作りその相手同士で戦うHTSの世界大会決勝が始まろうとしている。
自分の部屋に入り、水、食べ物、加湿器、エアコンの設定や残りを確認する。
「…よし、問題なしか」
自分のベッドの近くの棚には白いVRのフルダイブ機のエントフォロシーが置かれている。
このエントフォロシーは頭に装着リンクをすることによって自分がゲームの世界に入り込んだかのように脳へ伝える。
その結果、ゲーム内に入り込みプレイをするといったようなことが出来るようになった。
つい最近まではVRができたということで話題沸騰ではあったがあっという間に出来てしまっていたのだから驚きだ。
「…行くか」
そう一言だけ呟いて、ベッドに仰向けで寝転び、エントフォロシーを頭に装着した。
「コネクトスタート!」