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チート説明受けていないんですが……  作者: ふ~ん
再度転生編
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地球育ちが良い

こんばんは

「へぇ。これが、お父さん達の甥なの?」


正座されているお父さん達から『そうだと言っている』と聞かされながら、他の親族達に軽い会釈をして横切って俺の真横へ来た。その人は……そう!着地と共に俺に近付いて来ながら人化して行く。


「へー。あんた若いし、かなり裕福そうだけど?私と付き合わない、」


ジュンとジュリもさることながら、幸せいっぱいのテッカの笑顔を見れば誰だって裕福に見えたのだろう。テッカには、そういう力さえアルのかもしれないなと俺は思った。


☆「違う違う。女性が多いという事は、それだけ収入源がアルと言うこと……ただソレだけだよ。」


「(ふん。オマエにテッカはあげないもんね。大事な!大事な心の拠り所だからなっ!)」


という事で『イヤだね』という返事をしたものの、やっぱり目の前の竜人はどこかで見たことがアルような……。

そんな感じで見上げていると


「ハッ!?……七海ちゃんがここにいると言うことは、無限神様に行き返して貰ったということか?まだそんな寿命ではないのに何故死んだ!?」


ガタッと居眠りから夢オチで目覚めた学生の様に、素早い反応で初上は言ってみせた。


「確かに死んだけど寿命ぢゃ無いよ。私がこの世を去ったのは、理解不能だけど子供を二人産んだからなのよ。不思議だわ……確かにお腹の中には一人だと思っていたのにね。ま、遊びほうけていたから悔いは無いけど」


その時!俺の心の中で"まさか!?"と思うよりも早く


☆「新八ちゃんのお母さんだよ。」


そっスよねー。


瞬間。俺の脳内に、つい最近の嬉し恥ずかしの記憶が甦ると同時に"このタイミングなの!?"と焦ってしまうのだった。

そんな、些細な反応に気付く者達がいた。


「アナタ。ちょっと私、魂の調べものしてきますから」


と、仕事に出かける者


「新八さん。私達、只願いを叶えただけですからね。」


と二人、目が泳いでいる者。


そして……


「オイ。……どんな格好だろうと、一目で分かってしまうんだよ!オマエ、この母から背を向こうとしたな!?」


そう言って、グワシ!と俺の頭部を掴み取って引き上げ


おもっ!」


引き上げれない。

もう、頼れるテッカも出稼ぎに行ってしまったし二人の愛人は目を合わしてくれない。

そればかりか、リアル祖父むとうが!真面目な祖父が!?目が点となっていたのだ。


ならば俺は、最善の一手をせねばなぁ。

すかさず脳内で叫ぶのだ


☆「え?家族の問題は、家族で解決してよ。」


返事が普通だな。

家族の問題は家族が!か。まあ、そうだな。知ってたよ。

でも……ちょっと位。話だけでもネ?


「(返事が無いな。ダメなんだな。)」


その時!俺の中で小さく『ガンバレ俺達がついているぜ』と暖かく応援しているかのような声が聞こえて来たのだ。

そうか!この頭部を掴んでいるのがドラゴンお母さんだろうとも!お母さんはお母さんなのだ。話し合えばきっと理解してくれるに決まっている。

世の中のお母さんは、そういう風に出来ているんだよ!と俺は言い聞かせて立ち上がるのだ。


「聞いてくれ。確かに俺はアンタの子供だろう。しかし!今はそんな事をしている場合ばやいじゃ無い。

話しても信じられないだろうけど、一天王城に前世……本当は前々世の母親が働いているんだ!助けに行きたいんだよ!!」


さっき重さを解除したからな。

俺は、プランと吊るされながら言ってヤった。


「偉そうね?……」


ああ。知ってたけど、地球育ちのお母さんな性格ぢゃ無かったネ。


「ととっ。とりあえず!もうお母さんを失いたくないんだよぉ。」


ギラリと睨むのが母ぢゃ無かったら、女だろがブッ飛ばしてヤるのによぉ。

グググッと拳を握り込んだものの、やはり目の前にいる人は俺が生まれ出た時にはもう目を閉じていた人である。それなのに、俺の心は地球育ちのははに一直線であるから直に目の前の彼女は母とは言えないような気持ちに思えて仕方がないのだ。


だけど、何故か思って止まない。

俺が、悪いことをしたな……と。


☆「そうだね。新八ちゃんが生まれる為に亡くなったから……不慮の事故では無いよね。」


うん。

どっちかと言うと。俺のせいだ


彼女はジタバタするワケでも無く、かと言って必死に抵抗するワケでも無い実の子に不満感を抱いていた。

なぜなら、彼女はこのような性格だったとしても子を育てたかったからだ。なのに、この子は


「自分勝手な子だね。誰に育てられたんだい?」


初めて触れた子は、名さえ知らないライの弟。ライは産まれて直ぐに抱いた我が子なのに、今掴み取っている子は……ナンダロウと思ったら


「いや。私の間違いだな。ホラ坊や、お母さんを助けに行くのでしょ。だったら行きなさい。ほらほら……」


彼女は俺の頭部から手を放してくれた。

俺は武術家だから、彼女がソッと下ろしたワケでも無くお相撲さんの様に塩を撒くかの様に放置されたとしてもクルリンパと着地して見せた。


「……。」


俺が無言で振り返り彼女を見ても、今度は彼女が俺に背を向け祖父達と話し合っていた。

だけど、ソレが普通では無いと俺は知りつつ無言で想像魔法を駆使して転移魔法を発動したんだ。


前々世の母の元へと


「オッス!助けに来たよ」


どうでも良いかも知れないけど、コレが普通の母とのやり取りだろうと思い挨拶をした。

やはりというべきか。

想像魔法を駆使するとははの目の前に飛んでしまう。


ありがとうございました。次は2日後の9日です。


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