表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
チート説明受けていないんですが……  作者: ふ~ん
再度転生編
332/406

ピョンピョンってさ

こんばんは

「はぁぁ!」


ウミが忍遁の術をしているかのような手格好をして、今まさにド派手な召還魔法をしようかという所。周囲にはドラゴン達を従わせ、皆で力を術者へと力を注いでいる最中のように伺わせる。


「ポコペンポコペンだーれのばんだ!ポコペンポコペンだーれのばんだ……」


汗だくに成りながらも目を閉じて叫び続いているのにはちょっとした"理由"が存在する。

"理由"とは、皆がどう動くかの作戦をしていた間に、ウジャウジャいる敵側を見ていた新八とホタテが呟いた事から発端となっており、聞き耳を立てていたシバが『あのー』と手を上げてからの!始まる作戦の変更に次ぐ変更となり。今に至る。


何故、荷物持ちが召還魔法をするといった事になっているのか?これには我が主の発案の元に発せられたのが原因となっているからだろう。


「俺よりホタテにしよう!ホタテは悪評があるから、ホタテと結び付く第五魔王のシステム、つまりウミが召還するって事にしよう。」


ぶっちゃけの所、ウミにたどり着いた理由とは忍者とはいえ『サササッ』と言いながらウロウロしたり別に呼び出して無い時だって側にいるしな。パチンをする初動見てからのニュッ!と出て来る人なのだ。

そんな人を皆はこう言った"弱そう"と。因みに俺は"胡散臭そう"らしい。


そんな"弱そう"な人が汗を流して、精一杯に熱狂しているのだ……暖かく見守ろうではないか。

ま、ホタテは俺の腕輪として既に出現しているのだけどね。


そして『ギャオオ!』と飛び出した普通サイズのホタテは、必殺の浣腸構え……では無く忍遁の術の指先から出現し天空を覆うのだった。


「私の名は第五魔王ホタテ……なるほど目の前の魔物を蹴散らせと?理解したがお前のマナが尽きるまでだぞ!」


(うん。セリフ完璧だな)


「滅する!」


口を大きく開けてあくびをした後、長い尻尾でハエ叩きのような叩く。叩いた所は、一瞬で魔物消え去る。

そんな圧倒的な力を見た民衆は『おお!・もっとやれぇ』等の声を頂いたところで、打ち合わせどうりに事は進む。


「ああ。苦しい。私のマナが尽きようとは……ハァハァ」


プルプルと右手を伸ばして先に飛んでいるホタテを大事そうにソッと撫でてみせてからの!パタ。直ぐホタテは『マナが尽きたようだ』とか言って消えて行かれた。


「あ!第五魔王ホタテの従者さん!?どうされたか!」


第五魔王を売り込む作戦は終了に至った。

程なくして、全体的に魔物が五割程消滅し閑散とした風景へとなり俺達ドラゴンパーティーは絶賛の嵐……とはなら無い。

何故ならば、ウミや俺が"弱そう・胡散臭そう"ならばシバやテッカは"強そう・神々しい"と言われているから、そっち方面で祝賀会となって行きそうだ。現に二人は城の方へ行っており、俺達も少なからず中央のギルド本部へと招かれて食事会へと来ていた。


(というか、テッカとシバが居なきゃ一人になっちゃうのだなぁ)


人が入れる屋敷とあって、ミニヴァージョンと成っている俺は隅っこの方に座る。案外中央の席と、品が出て来る付近は大勢集まっているのだが、出入口付近や近くの隅は座っているのが少ない。

『ホタテ様ありがとう』という声援を聞きつつ、出てきた小皿の食べ物を摘まみニョロと直径十五センチも満たないホタテにポイっと口へ投げ込んでいる。


(ひ。暇だ。ウミも呼び出した所で、ワイワイ成るのも面倒だしなぁ。ホタテを可愛がる癒しは永遠に出来るのだけど、このオツマミは無くなるし……外へ行くか。)


「おかわりどうですか?」


特に目の前を見ずに『ウス』と"ありがとう"を省略した挨拶をして小皿を取ろうとした際、皿が取れなかった。

当然の如く"ん?"と正面を見て判明した。


「イナリっち!」


俺が叫ぶ前にホタテが『イナリっち』と声が出たのは驚きだが、ソレ以上に驚いたのがバニー姿なのだ。ホタテの声にイナリは軽く手を振って挨拶してみせた。

イナリというのは、ダンジョンのシステム兼魔王的な存在で姿は獣人の馬モデルだ。そう!馬なのにバニー姿なのが、マジで似合っていた。


「どおして!?」


兎に角、何が何だか分からないけど真実を知りたいのか口から"どおして!?"という言葉が出てしまった。聞きたいのは"ソレ"では無いと気付くも遅く、イナリは口を開け話出す。


「私、今までダンジョン側のボスの一人でした。けど、新八さんに会いたいと思って一旦戻って来たんです。

ああ、結界というのは魔物を阻害して魔族は阻害しない仕組みに成っていましたね。私も近づくまで、気付きませんでしたから。テッカ様やシバちゃんも理解してそうだけど、新八さんは理解してなさそうだから説明しますね。」


【結界】

ほとんどか防御結界と呼ばれているが、使い手が上位な程に種類が増えると言われており、普通他者が結界をした際はその他の者が結界をしないとされている。何故なら、結界同士は直接当たると強い方が残る。しかし、消えた貧弱な結界は消えるだけで無く、弱い結界に使われたマナ量が失われてしまう。だから、テッカやシバといった結界が得意な者だろうが、ダンジョンの者だろうが結界同士の接触を拒む。


「ほえー。」


「わかって無いみたいですね。論より証拠!私がココに来た経緯ですが、まず結界まで近付いて明らかに弱い結界を接触させます。弱い結界は直ぐに破壊されますが、強い方も当てられた部分は弱くなっていますので、その隙に私が通って来ただけです。」


「……ほぇー。ま、とりあえずイナリという訳か。」


難しい話は後でも聞けるので、さっさと契約書を想像魔法で作成しテーブルの上に置いた。

店の厨房からは絶えず『豚の丸焼きと大魚の丸ごと焼だよ』の声があり『さっさと持って行ったぁー!』と言うのに反応したのか、サッ立ち上がるイナリ。"はーい"と返事したかと思えば『新八さんちょっと待っててね』と発言し行動に移っているところを見れば、定員として雇われているかのよう。


「お待たせです。ああ!書類が汚れてしまいましたね。安心して下さい。私が代わりの物が在りますので。」


サササッとサインして、亜空間へ飛んで夫婦の契りをしようとした時にボソッと『バイ様すいませんね』と言ったのだけど、特にイナリの対応や体の変化には無かったのを感じ取って、いつもの結界ギリギリの城壁に座り待っていた。


そうそう。夫婦の営みをしている時に『契約書、読み返した方が良いよ』という神仏の声が聞こえて来たのでフンフンと読んでいる最中なのだが……


「イナリ!何か悪い事をしたのか!?」


スララァと読んでも分からないのなら!本人に聞いた方が早いというのにたどり着く。

イナリはビクッと成りつつ、ソッと少し文面が違う所へ指を差して『ココです』と、がっかりと成っている姿を見ては、俺の心にイタズラしたくなったのは言うまでもない。


いや、待て待て。じっくり行こうではないか!


ここは城壁の屋上。天井が無いので俺は身長二メートル超えのドラゴンとなり、小さくなったイナリの顔近くでブフーと鼻息をかける。

イナリというのは、テッカやバイと比べると身長が小さいのだ。小さい女性が、高い所に手を伸ばしてピョンピョンする姿を見て『ほら、バニースーツだよ』と手渡した程に、可愛い(ハート)となった。

小さい人が更にビクビクして小さくなるなんてぇ……たまらん!小さい女性に栄光あれ。

俺は、イナリを見ては日夜思っているのだ。とりあえず、俺の一部分のフェチ自慢は無視して構わない。

よし、飛ぼうか。


城壁の上でイナリと空を見上げるのだった。


☆「書類の見直しは!?」

明日もよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ