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チート説明受けていないんですが……  作者: ふ~ん
親孝行編
241/406

手乗り○ンコ

こんばんは。

「その唇!やはり私が探していた唇に違いない。どうか、私に貴殿の唇を奪わしてくれないだろうか?」


 確かに『ヒッヒッフー』としている唇は非常に潤っている。

 だがしかし、少し考えてみてくれ。これは、俺手や指の股を舐めていたから潤っている様に見えるだけ。


 さっきから、この貴族は何を言っているのだろうか?隣に彼氏かれぇしぃがいるというのに……何を調子くれとんじゃい!?

 これは制裁が必要と感じ取れるので、ソッとムサシノさんに肩をトントンとノックする。


 そして、何も知らず振り向いた時に発動!ブチかました。

 秘技!幻魔針拳げんましんけん


「ああ……なんてキレイな唇なんだ」


「なんだテメェ!俺とやろうってのか?!」


「やった!良いのかい?」


 俺の幻魔針拳というのは、俺が開発した十三仏の内の閻魔・地蔵菩薩から来ている。

 効果は、その名の通り。闘聖気とうせいきを針の形に整形して相手に放つ技。受けた本人は、幻術耐性があっても幻術にハマってしまう。


 だから今は、バーカウンターで一杯飲んでいた飲兵衛のんべえに言い寄っている。

 そして『では御言葉に甘えて』と言い、ぶちゅー!……とは行かず。


「酔っているからって舐めるな!」


 不二○ちゃーんと言いながら飛んで行って、ビールジョッキで殴られ飛んで行った。

 それを見て俺は爽快な気分である。気持ちは『悪が栄えた試し無し!』とハシャいでいた。


 そんな、ニヤニヤした俺を見てバイは冷静にボソッと言って来た。

 それを言われた事で後悔する事になるのだった。


「あのムサシノ……生きていますかねぇ。アレでも、私達のキーパーソンですよねぇ?

 死んでいたら、私達は家に帰るという選択しかありませんねぇ?」


 俺の後悔をよそに、ぶっ飛ばされたムサシノ氏。すぐさま、メイドさんが駆け寄る姿はなんとも良い。


「これは面目無い。目が泳いで、どうやらおっさんへとたどり着いたようだ。」


 ……なんだ?今のブームはコレなのか?


 このムサシノというのは、相当気楽で呑気で女の唇に御中心。

 それに、誰も恨まず憎ま無い様な性格をしている様だ。


「もう!怪我をしてないでしょうね?……怪我をしたら治療代とかで、又ダンジョン攻略に時間が掛かってしまうじゃない!

 というか、ビガー公爵様の使いの者が来るらしいと聞いて飛んで帰ってきたのに……何処にいるのでしょうか?」


 王魔は無音の足取りでメイドさんに接近する。

 片ヒザを着いて手を取り同じ目線になりキリッとした上で発言する。


「御怪我はありませんか?おお、ソナタの唇に舌を入れたい。」


 流行ブームに乗ってみた。


「……直ぐ後ろに白髪鬼の般若が、目を光らせているのが見えます。」


 直ぐに『ゴホン!言い間違えました』と言い『本当は、嫁と久しぶりに濃厚キスを』と途中ながらも般若の気配は消え去っていた。


……

「よ!蒼馬。で?どうだった?」


「わかりましたよ父様!」


 これは、あの後に蒼馬とテイマー達が遅れて入って来た所で話はトントン拍子で進んで行く。

 この貴族、色々と変な所が存在する。


 それは、成人の儀式でのダンジョン攻略という目標なのに御手伝いクエストをしている所。

 そして、俺達が来るまでに何日か経過しているハズなのに、現状維持を保ち続けているっぽい雰囲気……ヤル気がないのか?


 そんな、弱そうで軟弱者でヒモみたいな奴に対して、真面目な蒼馬に打ち合わせたところである。


 【わかりましたよ父様!】何が分かったのか?それは①来て最初にダンジョンに行った所、失敗してしまう。

 その際、雇われ冒険者の怪我の治療費に資金が低迷。更に、宿泊費で更にギリギリの生活に成ったという。


 そして現状は、ダンジョンに入る資金が無いうえに冒険者を雇う資金すら無い。

 その日……その日を暮らすのに精一杯なそうな。


「あー。とりあえず……まあ、サクッとダンジョンクリアしようか?」


「私メイド騎士のメイサと言います。ありがとうございます。

 で、このパーティーはどんな様式に成っているのでしょうか?」


「見れば分かると思うけど、俺が天才テイマー使いの王魔八平衛……王魔って呼んでかまわない。

 コッチの奴は俺の嫁のイナリで多分幻術系が得意な魔法使い。

 ムサシノが色目使っているのが息子の蒼馬で魔法使い。

 で、銀髪の彼女も俺の嫁のバイで回復が得意の魔法使いだ。」


「魔法使いが多いですね。」


 『アッそうそう』と言い忘れていた……と、ワザとらしくテイマーの元で働くミニ魔物達を自信満々で紹介して行かなきゃな。

 フフフと笑みを浮かばせ『聞いて驚け!』と心に叫ぶ。


「彼女の名前はテッカ。見た目は、妖精にしては珍しい巨乳美人さんだ。……こう見えて、神様なんでよ。

 それと、この手の上に乗っかっているインコの様に大人しくしている蛇の名はホタテ。

 実は飛べるし結構なんでも出来るんですよぉぉ!!」


 手に乗っけて説明するも、ホタテはクルクルと巻き巻きし形状はピラミッド型へと成っている。

 更に言えば、熱々ホカホカでホタテの体温が伝わってくる……この気配!これは!?棒があればツンツンしたくなるかもしれない。

明日もよろしくです。

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