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チート説明受けていないんですが……  作者: ふ~ん
親孝行編
202/406

食い付いたり喜んだりするのは御主人様の為

こんばんわ。明日もよろしくです。今さらながら、テレビ見ながらコレ書いたらアカン!と思います。ズバッと書いた方が濃い感じがします。はい、独り言です。

「あらバイさん知ってまして?私タダ働きしてますの。」


「まあ酷いメイド長様ですね。本当、○○長って付けば偉いのかしらね。」


 もう直ぐ公爵様の屋敷に着こうかというのに、最前列で愚痴を言い聞かせている。

 まあ、エロい行動は筒抜けだったので案の定キスミさんがパカッと扉を開けるとヒラリと舞って俺の後方へ。


「あ。」


「コラッ!……パンツを覗いたので減給です。寝る所と毎食付いて、小銅貨三枚です。バイさんは、個人契約で過去に主人に支えていた経歴があると聞いてます。日数期間は少ないですが、小銀貨一枚。

 尚、ホタテさんのは小銅貨三枚に入っていますから。」


 ヂャラと手のひらに、人のアカが付いた黒っぽい小さな銅を遠目で見ていると、ホタテが『僕のぶんもあるんだね』と聞いてからアル一つの思いにたどり着く。


「この小銅貨で何か買い物すっか!?」


 即、元気なうん!の返事をもらう。その顔は笑顔が似合うホタテが最も可愛く見えた瞬間だった。俺はその笑顔に、敵わないながらも笑みを交わす。

 そんな中、少し背中に嫉妬という名の悪寒を感じた。多分、おそらく知っている悪寒だが分からないフリでやり過ごす。


「おお!ルティ。そして我が娘のラティ……可愛良いのぉ。」


 なんだかんだとビガー公爵の家に付いた。だから、遊べる!では無かった。


「ホタテ、コレが終わったら遊びに行こうな」


 満面の笑みでホタテと仲良く掃除していると、早く仕事終われば遊びにイケル!と思い『あ!生活魔法使おう』という事にたどり着く。


 魔法内容は簡単だ。生活に必要と思い考え、魔法を発動すれば良いんだ。ゴミと呼ばれるモノを判別してからの重力魔法。


「ふわぁ!お掃除もう終わったよ。」


「ハハハ!しかも、屋敷の小石も回収して尚且つ!風呂のカビも取ってやったぜ。」


 見たか愚民どもよ!と『俺のマグナムが吠えちゃったぜ?』的な感じで、大量のゴミを浮かせ廊下のド真ん中に陣取る。


「何ですか?……その魔法は」


 突然、後ろから声がしたので振り向くとメガネおばさんがいた。確か名前は


「あ!……えーと、キスミさんの実母で……」


「名前、覚え無いのですか?」


 こうもムスッとしているオバサンは近寄り難しなんだと理解する。何故そんなにも直ぐに理解したかと言うと、俺が反論しようとするタイミングを先に読み取って、自分の意見ばかり言うからだ。

 簡単に言うと、苦手……嫌いという奴だ。


「ちょっと待って、えー分かった!」


「キキ・アズナナル・ブチャアです。」


「そう、ブチャアさんだ。」


「ここでは、ブチャアでは無くキキナナ総メイド長と読んで下さいと言いました。」


 正解を言ったと思ったら、即肯定というムカつく奴に成り、最短で嫌いになった。


「で?……その魔法は??」


「生活魔法です。」


 それだけ聞くと目を摘むってから『わかりました』と簡素に応えて去って行く。

 あ、そうそう言い忘れてましたと振り向いて言って来た言葉は、意味深で考えさせる言葉だった。


 ちょっと気になった。イヤ!カナリ気になったので、誰かに頼る為にバイに駆け込む。


「なるほど。王魔様の言う生活魔法は外で乱用するのは控えておいた方が良い……ですか。

 まあ、そうですね。その通りだと思います。」


 バイは料理を作っていた。料理中のバイの横に立ち意見を聞くいてると、やはりオバサンと同意見であった。

 

「その、王魔様が言う生活魔法は生活魔法ではありません。その魔法の正体は想像魔法です。」


 それから、バイの手腕な料理姿を眺めながら話しを聞かされる。

 簡単に言うと、俺はこの国の法律の隙間……生活という名を使い想像魔法で大規模な魔法を発動していること。


 あと、この国は大気中や土地柄もだけど全てにおいてマナが非常に少ない。魔法を使用すると、自分のマナのみが頼りだが、王魔は膨大なマナの持ち主であり、特殊スキル【陰陽光合成】がある。

 この陰陽光合成、常にマナを体内で作り続けている。『マナ漏れ』とは、全てコイツのせいであるが、最近魔力限界が無いのはコイツのおかげである。


「ミドリが光。蒼様が闇とうまく混ざりあって、陰陽光合成が出来上がりました。羨ましいです。

 本当に助かってます。」


「そうか。想像魔法か……俺もそうじゃないかなぁ……って思っていたんだよ。」

(ウソだけど。)


「ウソなんだって。」


 隣にホタテがいるのを忘れていた。ウソの発言はさほど怒られず『そうだと想ってました。コレ以上は不用意に言ってはいけませんね』とボソッと発言する。

 

「キキナナ様からこの街の地図を頭の中に叩き込みました。更に、御使いを頼まれまして銀貨一枚の小遣いも貰いました。」


 アレだね。小銅貨三枚の金額じゃ寂しいって知っての発言だよね。プラプラと下げられたのは銀貨一枚……


「嬉しいですわぁ。お買い物がちょっとしたデートになるなんて。まあ、犬一匹をプラスしてもデートですよね?」


 結果、食いついた。


 犬?→ホタテか?とバイは俺の目線に気付いたようで、『大正解!』と言いながらきつく腕を組んで来た。

 心の中では『違うんだ!ホタテが犬とは一切思って無いんだ!!』と叫んだのち


(犬……あー。)


「酷い!魔王さま、アレは犬に成るための余興だったの?」


 どうやら俺の頭の中を読んだらしい。アレとは、例の【石取ってこい】である。

 怒りとウソの涙を見せながらキャンキャン泣く姿は、なんか……犬である。種類的には、水属性の蛇っぽい奴なのだが。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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