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チート説明受けていないんですが……  作者: ふ~ん
親孝行編
179/406

なるほど、これが釘を刺すってヤツか

こんばんわ。まだまだ遅いですね。この作品を読んで・選んで頂きありがとうございます。では、どうぞです。

 テントの中に、俺とバイとホタテとジュン・ナオ・蒼で、流石に六人も居ると狭いと感じているがしかし、誰も文句も言わずポッかりと空いた中央の料理する場を皆で囲っている。


「蒼、何か食べたい物ある?」


「料理……作れるの?」


 格闘好きで、プロレスは凄い好き=詳しいと理解出来るが、料理云々の話は聞いてないので、母で有りながら息子からの失礼な質問には、少しプンッとし少しツンツンなキャラを演じていた。

 基が、デレキャラなのでたいした期待はせずに、且つ質問しといてなんだけど答えを聞き出す前に王魔が食べたいモノを提示する。


「手巻き寿司が食べたい。」


 蒼は笑みをこぼすと小声で『楽勝』とニヤリ。


「じゃあ、蒼ちゃんが食べたい具材と私が言うモノを出して欲しいの。」


 食材と食器や調理器具を出現させると先に皆様の反応が凄く、バイに至っては『この調理器具、我が王国で広めましょう!』と目を輝かせていた。異世界の食材と食器や調理器具に見慣れている男子二人はテント外へ。

 それ以外の者は、王魔の好きな食べ物!という事で狭いテントで調理を始める事になる。


「……うーん。」


「どうしたんだ?そんな考え込んで。……蒼はああ見えて、本当に料理は上手なんだぞ。」


 オヤジのフォローで母の料理が美味しい確定と成ったが、本当は別の事で悩んでいた。

 その悩みとは


「テントにバイとホタテを置いてきて大丈夫だったか?」


 聞いた途端にオヤジは、直ぐに返事を出さず明後日な方向を向いて呟く。


「大丈夫だろ」


 ちゃんと目を見て話せや!という心を抑えつつ、王魔の考えている事を口から全てを語る事にした。


「例えばで話すけど、俺の理想は魚等の食材は余り手を入れないで欲しいけど、ああも見えないテントでは、中で何が起きていても不思議じゃ無いだろ?

 俺は思うんだ。料理人は[愛情を込めれば込める程に美味しい]という定義が存在するが、アイツ等にはどれだけ愛を?何かを込めるかもしれない!……あと、俺の好き提供は俺が全て食べないと駄目なパターンじゃねぇ?」


 更に話が続いて最終的にバイとホタテ、どっちが居なくなるとしたらどっち?


「バイをこっちに召喚し、ホタテの見張りはうちの料理人が見守るという事にするわ。

 ……という事で、テッカ!バイと入れ代わりだ。任務を与える!早急に本来の調理の王道に戻り、あるべき本当の姿を俺に提供して欲しい!この料理は俺が最も愛する料理だから肝に命じておけ。」


 召喚されたテッカは戸惑いながらも嬉しそうにバイとの交代をハニカミながら待っていた。


 テッカの足元が光り魔法陣の中へと入っていく。それと同時に、テントの内部が少し光っていた。間もなくして目の前にバイが現れ『なんでしょうか?』とキレているのか?と見えた。


 腕にはご飯粒が所々に付いた状態で、手には海苔と何かのかどを持ち巻こうと……俺の直視に気付いてサッと隠す時点で、俺は俺の命を助けたんだなと一安心した。


「蒼様は言ってました。手巻きはナンデモ合うからと。そして、こうも言っていました!愛情込めれば料理は美味しくなると。」


 表情が『知らないだろ?』という感じでヘンッとしている。

 新たな情報を得たのか、しれっと話しをする。


「私は今まで料理は最高級しか使用していませんでした。ですが今回の実習で得ました!本当は、見えていたモノは間違っていて、本当は見ているのでは無く見えないと言うことです!

 だったら!最初から見なければ良いのです!」


「そこは見ろぉ!!」


 バイは一間隔あけて


「大丈夫。愛情は込もってますよ。」


 外部は天使の笑顔。内部はヤクザの笑顔というべきか。

 いや!俺が御主人なのだから、ちゃんと道を訂正しなければと思い話しだし説得をする。


「バイ聞けよ?料理の世界で、愛情を込めるというのは想いも込めるけど、それは手間隙を注ぎ込……アレ!?アレレ??」


 突然、バイの足元が光出した。さっきと同様に魔法陣が展開されている。


「俺は、バイが変な料理作るとかさ……そんなこと一切思って無いし、強制的に食わされるんじゃないかって思ってコノ魔法をしたんじゃ無いからな!?」


 言って気付いてしまった。些細な事だがあえて言おう!目が、今さっきより怒ってらっしゃる。

 『なんだって?』そんな感じでズブズブと沈んで行くバイに弁明を必死に聞かせていると、手を俺の方向へ付き出して抱き付いた。


「……成る程、私のみが対象の転移魔法ですか。」


 転移魔法はある程度近くに誰かがいると、その人も転移出来るみたいだが、今回はバイのみ選定してきたみたいだ。

 そんな、陣の中へ入って行くバイが恋しく成ったのも当然で既に俺の膝辺りまで沈んで行くバイに最後までキスを


「王魔様の料理の話、もっと聞きたかったですが……取り敢えず今はお別れです。」


 最後に『これ、作ったんで食べて下さい。お腹の内部を見るので、捨てるという行為は無駄です』を聞き入れたくは無かったが、沈み行くバイが消えた床を見ていた。

ありがとうございました。明日もよろしくです!

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