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チート説明受けていないんですが……  作者: ふ~ん
親孝行編
173/406

話をまとめる人は良い人

こんばんわ。では、どうぞです。

 現在はバイとは手を繋ぐことはせず、肩を組んで『チョット体育館裏まで来いや』的な感じでつれ回している。

 バイと手を繋いだことで、羨ましく思ったのか母の日の詳細を自ら発言してきた。


「母の日とは、その日である!日没し又日が上るまでの事を経過と言います!」


 ああ、だからプレゼントあげたからって母の日は終わりでは無いと発言に至った。

 母曰く、母が求めるのなら母の日と定めた日は母は絶対王者となり願望を聞いて欲しいと、暇で窮屈な身なので了承された。


「ねぇ?そんな事より蒼からのプレゼントにまさかガーターベルトを頂く事になろうとは……お母さん嬉しいわ。」


 バイと俺をカップルと見立てるなら、母は俺達を付け狙うかのような動きをするダフ屋のオッサンなのかもしれない。

 俺が球場入り口が分からないからと言って、なにもダフ屋のオッサンに話し掛けたのが運のつき!


(ミスったぜ!バイと同じじゃあイケナイと思ったのが仇になるとは)


「あの?王魔様、お気付きでしょうか」


 この質問にどれだけ冷静な判断が出来たのか定かでは無いが、俺だけが母の日の蒼の言葉に踊らされていたに違いない。だから、スウッ……とバイの質問は俺の中に入って来たんだ。


「なに?」


「あ、いえ。やはり止めときます。」


 言え!


「あ?……いいよ。言ってね。」


 俺の中にスウッと入ってきただけに、言い返しも早い。俺は『俺?怒ってなんかないよ……早く……早く言えやぁぁ!』な気持ちを抑え、リゾート地で一服しているかの様に振る舞う。


 ココナッツの匂いがしたかどうかは定かだが、バイは俺の雰囲気を良い方向に感じ取って話し出した。


「先に命令をしたのは王魔様です。私なぞが、勝手に発言にするなんて……もっての他です。」


 バイは確かに根深く、簡単には折れない女である。だから、意味は理解不能だが俺は答えの求めていたんだ。

 バイを促す為に『世の中には固定されながらにして何故そうなった!?という憤りがある』と言うのを説明する。


 それは俺が低学年の時、学校で野外BBQをしたときに事件は起こったんだ。


「俺の父ナオは『BBQなら着火材だよな!』そういって野菜・肉持参と共に大量の着火材を持って来たんだ。」


 真面目に聞いているので話しは進む。


 大量と言ったが、大量過ぎて学校の先生は大変おかしく思ったのか俺のカバンの中身に興味を持つようになった。しかし、俺の『昨日、父が河川敷で食べれる肉を調理したんだ』で一旦停止しリターンとなって結局『俺の肉は俺で終らすように』そういう指示だけ貰った。


「なにそれ?肉くらいスーパーで買いなさいよ!……で、何の肉だったの?」


 ダフ屋の発言は無視にかぎる。


「会場に着くと天気は雨だった。でも問題ない!雨天決行だからな。屋根つきで俺達のパーシャル班は、BBQに必要な火を起こす事にしたんだ。」


「あー。思い出すな、BBQなのに天井火事事件……だったか?」


 オヤジに無言で頷く。


「バイ!聞け。たとえ世間がBBQで着火材を着けるのは良しとしていても、着火材と共にアニメの見すぎはリアルでやってはイケナイって事だ。」


 『わかるな?』そうバイに促すが分からない様子だったのでオヤジから優しく追加された。


「パーシャルが分からないだろう?新八の班に料理人の息子がいてな、その息子が最近知ったカッコええ横文字だったらしいんだ。意味は分からないが、料理に関する名称だ!」


 バイが停止している!?仕方無い。答えを言ってやろうではないか!


「猪の丸焼きは火事のもと!そう言うヤツだ。たとえBBQの会場だったとしてもな。」


「バイちゃん?……おーい。」


 ダフ屋は参加していないのだが、何故か理解したようで全てをまとめて発言に至る。


「要は、主人の命令だからってしていても悪いことばかり!だから、悪い所を見つけたなら言わなきゃ!……ネ!?そうだよね蒼?」


「よくぞ言った。さすが敏腕弁護士……いえスイマセンもう言いませんから。」


 オヤジにもアノ鉄球は見えていたんだな。取り出し、用意してたら謝り出していた。


 母のお陰様で停止していたバイは動き出して、ようやく口が動き出した。


「マスターに先の展開は言うなと命令されていましたが、面倒な事態になりそうなので言います。このフロアに、団体の冒険者が住み着いています。

 更に、一天王配下男二人は罠にはめられ拘束……今!されました。尚も、遠くから此方の様子を伺い中でございます。」


「え!?見られているの?……じゃあバイの生着替えとか」


「丸見えです。」


「私の着替えとかもぉ?」


「丸見えです。」


「覗きまくっていたのか。」


「その通りです。」


 蒼は一天王である。自分の配下である、男子二人が捕らえられた云々の話は一切出現無かった。

 バイの口は更に動いた。


「更に、ホタテの刺激でイッた所も丸見えです。」


 いや!ソコはお前が覗いていたんだろがぁ!

明日もよろしくです。

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