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チート説明受けていないんですが……  作者: ふ~ん
親孝行編
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ほぼ知らないオッサンの話

こんばんわ。少し早く書き上げましたので投稿します。よろしくお願いします。

「エレベーターでいきなり百階に到達なんて!」


「と言っても、たった三割。あと六割強あるんだから先は長いですよ蒼様」


 都会のエレベーターとは違い、どこかで誰かが人力で手押し車を押しているかのような。それくらい、石とロープが擦れるような音。たまに砂利が擦れる音が聞こえてくるんだもん!

  扉が閉まってからと言うもの皆さん黙っているのも何か悪いという感じで『何か話しましょうか?』となり、今は蒼を中心に絡むハジメとカケルの相槌となる。


「蒼?今さっきから黙ってるけど何かあった?」


 新八はホラーが嫌いというのは知っていると思うが、ホラーにも色々ジャンルがあると思う。

 そのジャンルの中で、今がその時!このエレベーターで事は起こっていた。


「まあ、お母ちゃんに隠しても仕方がないから言うけど、俺ホラー全般嫌いなんだよね。」

「俺、思うんだ……いや言うのやっぱ止めた。」


 『ちょっと!隠して無いで言いなさいよ』という蒼はある意味ドツボな女。


(分かって無いな。ソレを言ったら、本当になるのがパニックホラーなんだよ!)


 なおも『ねえねえ』とつついて来る。こんなやり取りの中に入ろうとする奴は早々いないだろう。

 俺でも嫌である。こんな、白井家バリヤーが見えそうな場面でコイツは入った来たんだ。


「もしかして新八さん、このエレベーターが急に止まるとでも思ってたりします?……ナイナイナイナイ。」


 この話し方、このノリ……間違いない!コイツはホラーが好きで好きで、ホラーに金を払う奴だと俺は見抜いた。

 それでは終らず、良いタイミングで相槌野郎が


「あー、なるほど!パニック系ですか。ソレだったら、いきなり床が抜けたり床から突然化け物が出て来たりする場合もあるな。」


(フフン。一人が二人になったか!)

「ふわぁっあ!?」


「ちょっと家の子にチャチャ入れないで!」


 コヤツ等……何をしたのかと言うと、エレベーター内でジャンプをしよった。

 縄のロープっぽい音がギシギシと千切れそうな、そんな音と共に石と石がぶつかる音は『これはヤベェよ』と心底感じる。


 だけど、こんなにも狭い箱の中でジャンプする奴を見ていると『このガキんちょ野郎がぁ!』とホラーよりアクション系へと変化していくのも事実。


 ここまで来ましたらネ!?『ヤってやんよ』な気持ちになった新八は、亜空間ポッケから


「おわぁぁぁ!!」


 いきなりオッサンが出現したことにより、コイツ等は余裕の心をへし折るが如く!オッサンは叫ぶ。

 というか、ハジメとカケルもそうだが蒼もオッサンより声を大にして叫んでいる。小さな石の箱の中で。


 このオッサン、冒険者でありたしかザザーランドの武器屋で絡んで来た奴である。ボッコボコにナオとやって、後処理が面倒だったので偶然亜空間ポッケに入れていた。

 オッサンの出現のお陰で、皆さんテンヤワンヤな様子は見ていて面白い。


 俺の笑顔に気付いたのは、オッサンと初対面ではない蒼だった。蒼は『武器屋のオッサンだ!』と声に出したおかげで、一瞬にして冒険者から武器商人へと変化する。


「蒼!武器屋のオッサンを拐ってきたの?」


 この発言を聞いた一番驚いていた二人は俺を責めるのかと思いきや


「俺!この二刀の手入れをして欲しいんです!」


「はぁ……」


「ハジメの次で良いから。急がなくても良いぜオッサン。」


「え!?へぇ!?」


「良かったな。ボロ儲けだな」


 新八の掛け声にはオッサンもイラッとしたのか『お前が全ての元凶だ……』と最後まで言い終わるまでに、オッサンの話は終わる。

 よく見るとオッサンの後方には影が潜み、小声で『ソレ以上話したら……ブスッと』と聞こえて来る。


 あの二人はと言うと、絶対武器を売って貰おうとして交渉に入っていた。

 重力が軽くなりエレベーターが止まるのを感じると、ゴゴゴと扉開くとソコは森!鬱蒼うっそうとした密林地帯である。


 皆、無言で周りを見渡していると『へん!俺は武器屋じゃねぇよ!あばよ』と二人の呼ぶ声を無視して走って行かれた。


「お?以外と新八さん勇気あるんですね?」


 皆がエレベーターより外へ出るのを留まっている中で、新八のみがスタスタと外へ歩いて行く。そんな勇気ある行動を尊敬の眼差しでみるハジメだが


「いや、オッサン走っていったじゃん。罠は無いだろう。」


 皆『うん。そうだね』と考えたに違いない。少し新八の外道っぷりが垣間見えた。それから、どんどんと新八のヒールがチラチラ見えて来るのだった。


「今更だけど、新八さんの武器は一体何ですか?」


「俺?俺は、熱い拳さ。」


「そうなんですか。」


 この受け答え的に察するに、全然信用してない様子。だから『因みにナオが持っている魔剣は俺の私物だよ』と日の当たらなかったナオに光が差し込んだ……と思った。違った


「ナオ?蒼ちゃんの私物を借りパクしてるの?」


「している分けないだろ?……レンタルだよ。」

「それに、新八も強い装備類をしているしな。」


 『オヤジの言っていること本当だから』と釘を差したのは良いことと思い、母の絡みも終わるだろ?……そう思って


「蒼ちゃんの武器を見たいな?」


「!」


「どうしたの?」


「なんか聞こえる!」


 一瞬にして静かなパーティーとなり、周りの音を拾い集めていると蒼が音に気付いたようで『何か、しゃぶっている音がする!』と発表


「いや母ちゃん。ここは冒険風に、何か食べている音にしようよ。」


「一緒でしょ!手羽先食べるなら、こんな音がするでしょ!?」


 とても声がデカイ母。なにか譲れないようだ。

最後まで読んで頂きありがとうございます。明日もよろしくです。

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