格好良かったのに理由は最低
毎度、何回も読んで頂きありがとうございます。では、お疲れとは思いますがどうぞです。
元竜が会場に登場すると、地面が揺れ動く活気なのか快楽が混じったような歓声が鳴り響いた。その後、元竜の紹介が始まった。
(スゲェ声だなぁ。)
(……え!?元竜は元日本人!?)
おそらく、モックレが知っている情報をアナウンサーに渡しているのであろう。今さっきから、アナウンサーの声だけが聞こえる。
次に、元竜のスキル関係に入ると『では、私自身が舞台に降りて聞いてきますね』と言い出す
「私の武器は、この刀と闘聖気と少々の精霊魔法が使える。」
「ほー。では、その刀という武器には何か特殊なモノが有ったりするのですか?」
「いや!ない。」
「だが、一応の皆伝はある。知らないとは思うが、名を[山川神陰流]である。」
「なるほどー。」
「では、王魔さんの紹介が終わり次第アピールタイムに入りますから!何か考えて下さいね」
『なんだそれは!?決闘にアピールなぞ……』と聞こえてきたのだが『仲良く!親善試合だよ!?……何をかけたのかは分からないけどね』と言うと
「さー!東から出てくるは、元第八魔王にして現在第二魔王の王魔八平衛だ!」
スタッフの方に入場の合図がくる。
王魔は一人で入場するのが嫌だ。シバの手を放そうとはしなかった
「呼ばれていますよ御父様?行かないのですか?……危険しますか?」
「入場一緒に来てぇ……」
王魔はオネダリをすると
「わかりました。……ですが、少し志向を変えた入場しましょう!」
……
「おーい。第二魔王王魔八平衛?」
「出て来ないのかー?」
観客達から怒濤の罵声を浴びさせられる。
が!!
東口から雷の様な轟音が鳴り響いた。よく聞くと、その轟音は雷では無い!テンポ良く鳴り響いて皆の心音を震わせる。
その正体は、第四魔王の悪友に誘われ天下無双の名を背負う……特攻服がよく似合うスポーツバイクである。
バリバリと音を出して、二人乗りで参上する。運転手は、本人が大好きなヒーローの御面をかぶっている。前世界で、だからスポーツバイクなのかー……っていうのは誰も気付いてくれなかったけど、大好きな正義のヒーロー御面を被ったんだもの……
(満足さ。……よし!特攻するぜぇ)
「ぞわっと来たぞ!」
「シロシロ!ブッ込んでイっけぇー」
第四魔王のアキが会場にいたのか、王魔に声援を送ったと同時に、静まり返っていた会場がドッ!とわき上がる。
何に?……何を見て何に感じて、こんなにも会場がわき上がっているのか分からない。しかし、これだけは言える!華やかさは無いが、今一番の絶頂の人気ぶりである。
王魔はバイクを降りるとアナウンサーがかけよってくる。
「やー、王魔さん!まず何から質問しましょう?」
「じゃあ、魔王さんの服の後ろ……何の呪文なんですか?」
「呪文じゃ無いです。志?いや、俺の道は俺の思いとか全てを乗せて突き進む!って想いを書いたヤツだ。」
「でも、これは若い時代の時だから今は違うけど……」
「は、はあ……。」
「それに、俺は一人で入場したく無かったから娘に無理言って乗って来たんだ。」
その後、『バイク貸してやるよ。バイに渡しといてね』と言うと特攻服を脱いでバイバイしてお別れする。
超個人的な理由に、アナウンサーも次の言葉が出ない様子。
『おい!俺にもカッコイイ紹介しろや』とアナウンサー男子の凸にデコピンをかますと『は!私としたことが』と言ったうえで王魔の紹介が始まった。
「前世の名前は白井新八。今の名前は王魔八平衛
。私は異世界の転生者!ですが、何も聞いてません。字も読めません。金銭感覚無い。作った魔物はたった一匹。自分城の結界、割ること七十八回!同じ回数が野宿と一緒。お金はバイが持ってます!王魔の持ち物、魔物一匹!他の人はバイが実は主人!」
(思い出すなぁ。二日で金貨百枚を焼き鳥屋で使って合計で二百本以下だったよな?)
(今考えたら、スゲェぼったくられてるなぁ。あれは、バイが切れるわけだな。)
「得意の魔法は重力魔法と想像魔法、最近の想像魔法は一食金貨五千枚する白竜の卵弁当を前世の食べ物、焼きそばに変化させる。その前は、大陸を浮かせ諦めて他魔王領地へ下ろす。」
「重力魔法は、幾千幾万の魔物潰してます!最近では天界を半壊させました。」
(一番最近だったら、バイクを作ったのだな)
(そういえば、重力魔法は即死が多いような)
「更に更に!白井鳳凰流の格闘家。前世では無敗。現世では、エロにかけては負けなし!口癖は、エロこそ最強!と大声でいう!そんな、御主人様が大好きです。」
「……えー、バイより。」
バイが『エヘヘ』とニコやかな微笑みをしている。王魔は対して『俺は!バイが……好きだー!』と大声を出していた。
アナウンサーは王魔の紹介が終わる。
で、来た
「おのれ!お前の全てをかけるハズだぞ!」
「そんな魔物一匹とて要らぬわぁ!」
「で!?なんなのだ、重力魔法?想像魔法??」
なんか、元竜がアナウンサーともめているのが見える。
「ワシはモックレ様の全てをかけるのだぞ!?しかし貴様は何故に魔物一匹なのだ。」
元竜は怒ってらっしゃる。
「おいおい、俺にとっちゃあ思い出たっぷり詰まった魔物なんだぜ。当初は、その魔物と俺で二人揃えば最強を目指して作ったんだぜ。」
「悪く言わないで欲しいな。」
「そんな魔物なぞ、欲しくもないわ!叩っ斬ってくれるわ。魔物を出して、一緒に戦うことを許そう。同じ墓へ送ってやろう。」
「え!?いいの!?」
「両者いいでしょか?」
「では、次はアピールタイムに入ります。」
『お願いします!山川元竜さん、どうぞ!』と元竜に話をふられていた。『了承した!』と言い、元竜は刀を抜き始めた。
遅くまでごくそうさまです。明日も、よろしくお願いします。




