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ひまわり

作者: 杜氏

もう少しで暑さがやってくると言う時期に

「これを家の庭に蒔いて大切に育てなさい」そう言って私はお母さんから小さな一粒の花の種を貰った。そして、私はお母さんの言った通りに庭に一粒の種を蒔いた。

種から双葉がもう少しで出ると言う頃、お母さんのガンが発見された。お母さんのガンは転移していて、先生が言うに余命は長くて半年だそうだ。けれども、お母さんは病気なんて嘘のように元気に振舞っていた。

全国に暑さが到来した頃、花がとても綺麗に花びらを開いていた。

けれども、それから数ヶ月すると花は弱々しく地に顔を落とし、空気は少し乾燥して来た。

けれどもある時花は綺麗だった色を茶色へと変えて言った。そして、それからは日に日に弱っていくばかりだった。

そして、とある雨の日花は地に身体を倒し、最期を迎えた。

それから数十年後私は結婚して子供も出来て大人となった時、まだ小さな娘に母と同じ様にあの雨の日に沢山取った中の小さな一粒の種を手渡した。

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