その頃、一方
「掃除って、大変~」
私は、学校を休んで翼の家を掃除することになり、今、リビングを掃除機で歩き回っている。
皿洗いを終えて、掃除と洗濯をしたり、晩ごはんを作るのも引き受けた。
「まぁ、今日の目的は、他にあるんだけどね♪」
そんなことを考えつつ、一人掃除をする。
リビングの掃除を終えて、次は、洗濯をしないといけない。
衣類を分けて、洗濯機のスイッチを入れる。
「ちょっとま、暇だなぁ」
少しの間、時間が空くので、何かしようかと考えるのだが、これといって思い付かない。
捻り出して、風呂掃除だった。
「家事って大変だなぁ、これから少しはお母さんを手伝わないと」
日頃の家事の大変さを思い知った私は、少しは成長できたかな? 料理ももっと出来るようにならないと・・・。
洗濯も終わったので、外に干しにいく。
「ちょっと、休憩しよっと」
大体のことを終え、少しソファーに座り込む。
晩ごはんも何にするか決めて、材料を買いに行かないといけないし、まだ色々と大変だ。
でも、やっぱり休みたくなる。テレビを付けて、お昼の情報番組をのんびりと眺めるように見る。
「ふわぁ~あ、眠いなぁ」
眠気が襲ってくるのを、なんとか耐えて、翼の部屋の掃除に向かっていく。
今日の「目的」という名の「楽しみ」を始める。
一応、掃除なので、掃除機を持っていく。
まずは、色々と探っていくことから始めよう。
ベッドの下とか、本棚の後ろとか、勉強机の引き出しの中とかを、調べていく。
怪しいものはないかな~?
エロい物があったら、説教をしないとね♪
とか考えて、調べるも、これといったものが全然隠されてない。見つかる気配がない。
もともと、翼は性的なものにそこまで関心が無いというか、興味が無いっていう感じの男子だ。
もしかしたら、女性とかそういうものに興味が無いのかな? まさか、三次元じゃなくて、二次元にしか恋愛感情を持てないのかもしれない。
そういえばと思い、再び本棚を見る。
教科書や漫画とかは、もちろんあるけれど、それと一緒にアニメの小説みたいなのもある。
ライトノベルとか言うらしい。
これは、翼にとっては良くない。
ちゃんと、現実の女性に興味を持てるように、指導をしていかないとダメになっちゃう。
よし、何としても私がどうにかしよう。
そんな決心をついた所で、まずは調べたものを片付けないと、バレたら怒られちゃう。
引き出しの中に入れようとしたら、持っていたファイルから一枚の紙が落っこちた。
その紙を拾い、中身を見た。
「何これ」
そこの紙に書いてあったのは、
「水本翼さんを、『結婚不適合者』に認定することをここに記す」
私は、大して興味が無かった。
翼が犯罪を犯したり、ギャンブルとかに嵌まるような人だったら、多分、嫌いになる。
でも、「結婚不適合者」の認定は、特に嫌いになる理由にはならない。
むしろ、私にとっては好都合でしかない。
翼が「結婚不適合者」と知れば、私のような幼馴染を除けば、翼を好きになることはほとんど無い。
つまり、ライバルが減るということだ。
私は、紙をファイルに戻し、晩ごはんの買い物のために部屋を出ていった。
まぁ、一応、翼が帰ってきたら「結婚不適合者」のことについて、少し聞いとこっと。
私は悩んでいた。
どんなメールを翼君に送ればいいのだろうか?
私、宮本海は、携帯を片手に朝から悩んでいた。
まずは、「どうですか?」と打ち込む。
突然、「どうですか?」と書くのはどうなのか?
私は、すぐに文章を消していく。
真のことを聞きつつ、翼君が元気かどうか聞くのが一番良いかもしれない。
「おはよー、元気? 真とは、会いましたか?」
何だか馴れ馴れしいかも……。
朝だから、もう少し丁寧な感じが良いのかな?
「朝早くごめんね。真とは、会いましたか? 校外活動は楽しいですか?」
ちょっと、丁寧過ぎるかな? もう少し、砕けた言い方にしてみよっかな。
「急にメールしてごめんね。真とは、会った? 校外活動は楽しい?」
これだけで、本当に良いのかな? 最後に何かちょっと付け足した方が読みやすいかな? じゃあ、他に何を書けばいいんだろ。
考えること約二時間。
「はぁぁ、やっと完成かな。これで送ろう」
一つのメールにこんな時間。
やっぱり、恋愛ってすごく難しくて大変。
でも、ちゃんと頑張らないと♪




