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俺も彼女も結婚不適合者  作者: 高壁護
第1章 1年1学期(4月~5月)
56/112

その頃、一方

「掃除って、大変~」

 私は、学校を休んで(つばさ)の家を掃除することになり、今、リビングを掃除機で歩き回っている。

 皿洗いを終えて、掃除と洗濯をしたり、晩ごはんを作るのも引き受けた。

「まぁ、今日の目的は、他にあるんだけどね♪」

 そんなことを考えつつ、一人掃除をする。


 リビングの掃除を終えて、次は、洗濯をしないといけない。

 衣類を分けて、洗濯機のスイッチを入れる。

「ちょっとま、暇だなぁ」

 少しの間、時間が空くので、何かしようかと考えるのだが、これといって思い付かない。

 捻り出して、風呂掃除だった。

「家事って大変だなぁ、これから少しはお母さんを手伝わないと」

 日頃の家事の大変さを思い知った私は、少しは成長できたかな? 料理ももっと出来るようにならないと・・・。

 洗濯も終わったので、外に干しにいく。


「ちょっと、休憩しよっと」

 大体のことを終え、少しソファーに座り込む。

 晩ごはんも何にするか決めて、材料を買いに行かないといけないし、まだ色々と大変だ。

 でも、やっぱり休みたくなる。テレビを付けて、お昼の情報番組をのんびりと眺めるように見る。


「ふわぁ~あ、眠いなぁ」

 眠気が襲ってくるのを、なんとか耐えて、翼の部屋の掃除に向かっていく。

 今日の「目的」という名の「楽しみ」を始める。

 一応、掃除なので、掃除機を持っていく。


 まずは、色々と探っていくことから始めよう。

 ベッドの下とか、本棚の後ろとか、勉強机の引き出しの中とかを、調べていく。

 怪しいものはないかな~?

 エロい物があったら、説教をしないとね♪

 とか考えて、調べるも、これといったものが全然隠されてない。見つかる気配がない。

 もともと、翼は性的なものにそこまで関心が無いというか、興味が無いっていう感じの男子だ。

 もしかしたら、女性とかそういうものに興味が無いのかな? まさか、三次元じゃなくて、二次元にしか恋愛感情を持てないのかもしれない。

 そういえばと思い、再び本棚を見る。

 教科書や漫画とかは、もちろんあるけれど、それと一緒にアニメの小説みたいなのもある。

 ライトノベルとか言うらしい。

 これは、翼にとっては良くない。

 ちゃんと、現実の女性に興味を持てるように、指導をしていかないとダメになっちゃう。

 よし、何としても私がどうにかしよう。

 そんな決心をついた所で、まずは調べたものを片付けないと、バレたら怒られちゃう。

 引き出しの中に入れようとしたら、持っていたファイルから一枚の紙が落っこちた。

 その紙を拾い、中身を見た。


「何これ」


 そこの紙に書いてあったのは、


「水本翼さんを、『結婚不適合者』に認定することをここに記す」


 私は、大して興味が無かった。

 翼が犯罪を犯したり、ギャンブルとかに()まるような人だったら、多分、嫌いになる。

 でも、「結婚不適合者」の認定は、特に嫌いになる理由にはならない。

 むしろ、私にとっては好都合でしかない。

 翼が「結婚不適合者」と知れば、私のような幼馴染を除けば、翼を好きになることはほとんど無い。

 つまり、ライバルが減るということだ。


 私は、紙をファイルに戻し、晩ごはんの買い物のために部屋を出ていった。

 まぁ、一応、翼が帰ってきたら「結婚不適合者」のことについて、少し聞いとこっと。




 私は悩んでいた。

 どんなメールを翼君に送ればいいのだろうか?

 私、宮本(みやもと)(うみ)は、携帯を片手に朝から悩んでいた。

 まずは、「どうですか?」と打ち込む。

 突然、「どうですか?」と書くのはどうなのか?

 私は、すぐに文章を消していく。

 真のことを聞きつつ、翼君が元気かどうか聞くのが一番良いかもしれない。

「おはよー、元気? 真とは、会いましたか?」

 何だか馴れ馴れしいかも……。

 朝だから、もう少し丁寧な感じが良いのかな?

「朝早くごめんね。真とは、会いましたか? 校外活動は楽しいですか?」

 ちょっと、丁寧過ぎるかな? もう少し、砕けた言い方にしてみよっかな。

「急にメールしてごめんね。真とは、会った? 校外活動は楽しい?」

 これだけで、本当に良いのかな? 最後に何かちょっと付け足した方が読みやすいかな? じゃあ、他に何を書けばいいんだろ。


 考えること約二時間。

「はぁぁ、やっと完成かな。これで送ろう」

 一つのメールにこんな時間。

 やっぱり、恋愛ってすごく難しくて大変。

 でも、ちゃんと頑張らないと♪


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