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19章……爽奈と言う存在

 そこには山盛りの蟹があった。暗赤色あんせきしょくだった体色は、茹でられたので今や赤々とした色となり、圧倒的な存在を誇示している。種類は冬の味覚として人気を誇るズワイガニである。

 他にも、茶碗蒸しやら炒飯やら刺身やらサラダなどが並び、華やぎを見せている。

 本来なら全部爽奈が調理する予定だったが、おびただしいと形容してもいいぐらいに、ズワイガニが台所に所狭しと放置されていたので、成佳と侑治郎も手伝う事にしたのである。

 紗弥菜と真優は、前者がからっきし駄目で後者はそんなに出来ないので、料理や皿や箸等の運び役に徹した。

 完全に終わったのが午後5時だったから、少し早い晩御飯時になるかと思われた。しかし、爽奈の父親と弟の光樹が不在の為に、好き勝手食べる訳には行かなかった。

 そして今、1時間経って午後6時に時計の長針が指し示そうとしていた。その間5人は出来上がった数々の料理前に座り、凝視・沈黙の態を保っている。まさに蛇の生殺しであった。

 誰かのか細く空腹を告げる音が鳴り、静寂によく通った。

「もー、とーちゃんも光樹も何やってんだろう。料理が冷めちゃうよー」

 その音を契機と捉えたのか、沈黙と空腹に耐え切れなくなり、爽奈は眉を困らせてぶうたれる。

「本当ねぇ。道路が混んでるのかしら」

 成佳がたちまち心配顔になって言った。

 その時がらがらがら、と戸が滑る音が玄関先から鳴り渡った。次いで、床を強く踏み鳴らす音が聞こえたと思えば、突然ふすまが開かれた。反射的にみなの視線が集中する。

「ようこそいらっしゃいました。そして、ご無沙汰してます」

 そこには正座をし、仰々しく且つ折り目正しく体を曲げ、指をついて挨拶する野球のユニフォームを着た少年が居た。

「では、後ほど。こんな格好で失礼致しました」

 すくっと立ち上がると、一礼をして辞していった。

「……今の誰?」

 少年の若年ながらも礼儀正しい挨拶に驚いた侑治郎が、感心したように爽奈に問うた。

「今のが光樹だよー。結構可愛い顔してたでしょ?」

 答える爽奈の面輪が自然と誇らしげになる。

「ん? ……ああ、どちらかと言うと女性寄りの顔だった気がするな。髪は俺より短かったけど」

「でしょー? あーあ、このまま声が高いままでいてくれればいいんだけど、どうにかして第二次性徴を止められないのかなー」

「さらっと危険なことを言うな」

 そんな会話をしていると、階段を小気味よく駆け下りる音が聞こえ、一拍間をおいて普段着に着替えた光樹が部屋に入ってきた。

「光樹――っ!」

 すかさず爽奈が押し倒さんばかりの勢いで抱きついた。

「お、お姉ちゃん……抱きついてくれるのは嬉しいんだけど、みなさんが見てるし……」

 弱りきった声をあげる光樹に、爽奈はにかっと仰ぎ見る。

「むしろ見せつけてんのっ。そんなに恥ずかしがるなよ~」

 腕を伸ばしてぽんぽんと光樹の頭を軽く叩く。

 何も知らない人から見れば、この光景は調子の良い妹が常識人の兄を励ましているように見えるだろう。実際は反対なのだが、十中八九は信じられないと言うに違いなさそうだった。

「にしても、あんたまたでっかくなったねー。なるさんと同じぐらいじゃないの?」

「えぇ~、どれどれ」

 成佳が光樹の隣に並んだ。しかし、まだまだ成佳の方が若干高く、見下ろす感じであった。

 照れ笑いをしつつ目線を成佳に移す光樹。

「ようやく160cmなので、当分は成佳さんを超せませんよ」

「あら、そんなことないわよ~。ねえ、紗弥菜ちゃん」

 振られた紗弥菜は、得たりとばかりに顎を引き寄せる。

「そうよ。光樹はまだ小6なんでしょ? 運動もちゃんとやってるみたいだし、余裕で私達を超せるわよ」

 羨望の眼差しを送る真優。

「私もこーちゃんぐらい欲しかったなぁ……」

「ありがとうございます。真優さんは今のままで充分魅力的ですよ」

「えーっ、そんなことないよ」

 などと言いながらも、満更でもないのか隣席の侑治郎の背中を、照れ隠しでばんばん叩いている。

 ふと、光樹が訝しげな表情になった。どうしても、見慣れない人物の存在が気になるらしい。

「ところで……お姉ちゃん。真優さんの隣に座っている方って、どちら様なの?」

 光樹のスポーツ刈りの頭を触っていて、恍惚としていた爽奈が視線の先を追う。

「あー、紹介すんの忘れてたね。あちらさんは、円城寺侑治郎。私らよりも1歳年上だけど、ダブったから同学年になったんだ。あんななりだけど、なかなかの良い男なんだよ」

 すると、たちどころに光樹の顔が真剣味を帯びたものになった。抱きついている姉を優しく引き離し、ゆっくり侑治郎の許へと歩み寄り、端然として座った。

「ど、どうも。お姉さんにはいつも世話になってます」

「いえいえ、こちらこそ姉がお世話になっています。と言うよりも、姉がご迷惑ばかりかけてしまってすいません。かなり子どもっぽい姉ですが、これからもどうぞ宜しくお願いします」

 言い終えるや、うやうやしく頭を下げた。

「あっ、よ、宜しくお願いします。何もそこまで丁寧にならなくても……」

「いいえ。いずれは義兄・義弟の関係になるのですから、今から敬意を払って行かないと駄目だと思うんです」

 脊髄反射的に侑治郎は、気になった言葉を聞き咎める。

「ん? 『義兄・義弟』……?」

「え? ……侑治郎さんは、姉とお付き合いしてないのですか?」

 お互いに疑問符を頭に浮かべ、眼と眼を合う。第三者から見れば、何とも間抜けな光景だろうか。

 暫時、部屋一帯が水を打ったように静かになった。

 頬が破裂せんばかりに笑声を溜めていて耐え切れなくなった爽奈は、とうとうぷはっと開口。大笑し始めた。釣られて他の女性陣もおかしいのか、部屋中に笑いを響かせた。

「ちょっとちょっと、光樹。私と侑治郎は恋人同士じゃないんだよ。……そうだねぇ、親友と書いて"とも"と呼べる関係かな」

「え……ほ、本当に……?」

「うんっ。まじで」

 爽奈は爽快な笑みを湛え、明るく言い切った。

「……すすす、すいませんでしたっ!」

 叫ぶように頭を尋常じゃない速さで下げ、侑治郎に謝る光樹。

「ははははは、確かにいきなり知らない男が家に来たら、そう勘違いしてもおかしくないよ」

 かぶりを横に振り、侑治郎は思う存分に笑い飛ばす。

「光樹くんはお姉さん想いなんだな。爽奈、良い弟を持って幸せじゃないか」

「そ、そんな……」

「そうでしょー。だって私の弟だもんっ」

 恥ずかしそうに謙遜しているが嬉しそうな光樹に、相も変わらず平面のような胸を張って、鼻高々の爽奈。

 と、突然すっとふすまが開かれた。開けた人物が、思わず後ずさる。

「おおっ、びっくりした。……爽奈の友人方だね。遠路遥々ようこそいらっしゃったね。私は爽奈の父、江里口常康つねやすです」

 初対面組は、一様に頭を下げる。

 穏やかな微笑みを満面に広げ、常康も一礼する。それから進み出てから折り目良く正座した。

「爽奈がいつもお世話になっております。光樹から聞いた話では、相当ご迷惑を掛けていたとのことで申し訳なかったね。今日は私からのねぎらいの意味を込めて、蟹をたくさん食べてゆっくりしていって下さい。ささ、冷めないうちにどうぞどうぞ」

 すっくと立ち上がり、上座に座してテーブルの中央に据えて置いた鍋の蓋を取った。

 爽奈はさっさと適当な場所に座り、他の面々もそれに倣う。

 全員が座ったことを確認した常康は、おもむろに手を併せた。

「それでは、みなさんも手を併せて下さい。……頂きます」

 念じるように言うと、爽奈も快活な調子で言う。

「いっただきまーす!」

「頂きます」

「あ、い、頂きます」

 光樹は四六時中父・常康と居ると言っても過言ではないので、特に動じもしなかった。が、4人はまさか今時分にきちんと挨拶をして頂くとは思っていなかったので、箸を慌てて置く結果となった。


 数時間後。

 蟹に加えて酒も振舞われたので、酔いが五臓六腑どころか全身に染み渡った初対面組は、なかなか良い感じで出来上がってしまっていた。なんせ、ほぼ全員20歳になったと言うのに、普段から酒を嗜む習慣が皆無と言っても過言ではない連中だったからである。

 しかもアルコール度数の高い日本酒を飲んだことから、1合ほどだけの量で思考回路が吹っ飛び完全に幼児化した爽奈は、紗弥菜と成佳の胸を揉むだけ揉みつくし、真優と侑治郎に抱きつき回るなど狼藉を散々した挙句、早々に寝くたばってしまったのだった。

 爽奈はこのように痴態を演じてしまったが、4人も結構危なかった。かろうじて正気を保っている状態でこれ以上飲もうものなら、その場に寝てしまうか、自分の中の誰かが騒ぎ出してしまうかもしれない。自分も爽奈みたいになったら……と、考えるだけでも粟が生じる思いに駆られる。そう思うと、しきりに勧めてくる常康をどのようにしてかわそうかが問題となる。しかし、そんな心配をする必要もすぐになくなった。光樹が上手く両者の間を立ち回って、酒の飲料を何とか許容量を超さない程度までに抑えられたからである。こうして現在、4人は酔い潰されることなく、かっかする熱くなった頭を何とか抑えつつ、常康のいつ終わるか検討もつかない話を延々と聞いているのだ。

 会った当初は、温厚そうな雰囲気を周りに振りまいていた常康だったがしかし、酒の杯を重ねるごとに段々と温厚な笑みから豪快な笑みに変貌し、謙虚且つ丁寧だった態度もほぼ真逆なものとなってしまった。すっかり饒舌になり、自分のことや光樹のことを喜怒哀楽をふんだんに使って、まるで噺家はなしかが戯曲を客に聞かせているようであった。

「おい、光樹。このコップに水を汲んできてくれ」

 愉快そうにげらげら笑いながら、常康は光樹に命じた。

「うん、分かった」

 間もなくして水が並々と注がれたコップを、光樹は常康に手渡した。

 常康はそれを一気に飲み干すと、4人の顔をさっと見渡しつつ、おもむろに口を開いた。

「爽奈は……今も小さいけど、幼稚園に通ってた時から身長が低いほうでね。でも、その分ちょこまかと動いてなぁ。まあ、快活に日々を過ごしていたんだよ。しかし、13年前に母親が死んでからは、しばらくの間は嘘のように大人しくなってしまった。

いくら機嫌を取ろうとも、悲しげな顔を向けるばかりで情けない話、俺だけの手には負えなくて病院に連れて行こうとしたものだ。そんなことを思ってた次の日の朝、爽奈はまだ眠っていた俺の背中に乗っ掛かってきて、嬉しそうな声で『夢でお母さんが出てきたんだよー』と、言ってきた。爽奈の話では、笑顔を絶やさず人に優しくするように、と言われたらしい。その日から明るい爽奈が帰ってきて良かったんだけど、己の無力さを強く感じさせられたね。その後、家では年の割に結構元気一杯だったが、学校では年相応に落ち着いたんだろう。小学校では少しは落ち着かせて下さいだった通知表の担任の一言も、中・高ともなると見られなくなって、学校ではかなり自我を抑えているんだなって思った」

 一旦口を閉じて唇を舌で舐める。そして、苦笑いを浮かべつつ言葉を継いだ。

「しかしなあ、光樹から聞いて驚いた。何しろ、去年帰ってきたこいつの開口一番が、『父ちゃん、大変だ。お姉ちゃんがぶっ壊れて、幼稚園児みたいになってたよ』だから、一瞬言った意味が理解できなかった。だがね、よくよく考えれば、爽奈の年齢不相応とも言える有り余る元気が、いつまでも抑えられる訳がなかった。君達の人柄や雰囲気が凄く良いし、温かい。これは俺の憶測に過ぎないんだけど、多分、爽奈にとってやっと安息の場を見つけられたんだと思う。ただ、中・高の時に抑えていた欲求が爆発したみたいだから、君達には多大な迷惑をかけたことを親としてすまないと思う。……でも、本当に感謝している。きっと爽奈も素晴らしい親友が出来、一緒に過ごせて幸せな2年間だろう。寝顔を見るだけで一目瞭然だからな」

 吐露しきって満足そうに1人頷いた途端、壁掛け時計からぼーん、と言う重低音が響いた。時計の長針は12を指している。

「おっと、長々とすまんね。さて、俺は先に休ませてもらうよ。歳のせいか、もう眠くってね。それじゃ」

 4人は会釈する。

「お休みなさい」

 よっこらせ、と親父全快の掛け声とともに、立ち上がる。しかし、酒のせいもあってか足元がおぼつかない。

 見かねた侑治郎と光樹が、ふらついて倒れそうな常康の体を支えた。力が全然入っておらず、ぶらぶらしている腕を2人はそれぞれの肩に回す。

「おお、わざわざすまんね。侑治郎くん、君は気が利くねえ」

「いやいや、そんなことありませんよ」

 謙遜しつつ侑治郎は、ふすまを開ける。

「侑治郎さん、すいません。全く、人様の世話になっちゃいけないって言ってたのに……」

 光樹が唇を尖らせて極々ぼそっと言ったのだが、常康は聞き逃さなかった。凄みのある笑顔を閃かせ、光樹の顔を覗きこむ。

 しかも無言であるから、普通の人間ならば詫びの1つも入れたくなるだろう。だが、これも酔った時の常康の常套手段なので、光樹は軽く流した。

 ふすまが閉じられ、居間は嘘のように静かになった。

 3人の間に会話はない。壁掛け時計の秒針の進む音と、爽奈の小さい寝息が聞こえるのみだ。

 みな、常康の話の内容を心中で復誦し、それぞれに感じ入っている様子だった。

 やがて、紗弥菜がおもむろに腰を上げた。

「私達も寝よ」

 成佳と真優はそうだね、と首肯する。

「じゃ、私はテーブルを拭くから、紗弥菜ちゃんと真優ちゃんは、コップを台所の方に持って行って」

「分かったわ」

「はーい」

 因みに、テーブルにあった食べ物や食器類などは、既に光樹が随時片付けていた。なので今は、酒が入ったコップが人数分あるのみで、他に何も片付ける必要がなかった。

 コップを洗い終え、紗弥菜と真優は居間に戻ってきた。無防備にも大の字で体をぴんぴんに伸ばして寝ている爽奈を、紗弥菜が抱きかかえて3人は揃って居間から出た。

 そこに、仲良さげに雑談する侑治郎と光樹が、2階から降りてきた。

「お、寝るのか?」

 ほぼ素面に近い侑治郎の問いに、紗弥菜は頷きつつ少し面映そうに視線を逸らしながら、投げるように答える。

「少量とは言え慣れないお酒のせいで、眠くなったのよ」

「はははは、まあ、日本酒だからな」

 侑治郎が苦笑した。酒に強いのか分からないが、常康に大量に勧められたのにも関わらず、全く酔わなかったのである。

 やや顔色の悪い女性陣に比べて血色も良く、本当に何もなさそうだ。

「……あんたは沢山飲んだくせに、大丈夫なのね」

 卒然としてこみ上げてきた気持ち悪さを、唾を飲むことで治め、紗弥菜が更に突っ込んだ。

「何でだろうな」

 侑治郎は渇いた笑いを発するだけである。

 会話が途切れた所で、満を持したように光樹が進み出てくる。

「今日は本当にありがとうございました。父ちゃんも『若い女の子と話せてよかった』と、言ってましたし、僕もみなさんとまた逢えて楽しかったです。それに」

 一旦声を止めてにこりと微笑み、みなの顔を順繰りに見つつ、続けた。

「姉のことも改めてよく知ることが出来ましたし、みなさんとの仲もますます良いことが分かって安心しました。これからもご迷惑をおかけすると思いますが、どうか宜しくお願いします」

 誰かが返答する前に、丁寧にお辞儀し、お休みなさい、と、一言言い残すと階段を軽快に上がって行った。

「本当に良い子だね。こーちゃんは」

 真優は、目を細めて純粋に光樹を褒める。 

「そうねぇ。日本でナンバーワンの弟と言っても過言じゃないわね」

 成佳も重ねて褒め称える。

「爽奈も爽奈なりに、大変な人生を送っていたのよね……」

 腕の中ですやすや眠る爽奈の無垢な顔を見ながら、常康の話を述懐する紗弥菜。

「ま、親父さんの言った通り今は自分を思う存分出せてるみたいだし、いいんじゃないか」

 あくびを噛み殺し、若干間の抜けた調子で侑治郎が言った。

「そーちゃんと居て楽しかったねー。私は今まで生きてきた中で、最高の2年間を過ごしたと思うよ」

 真優に言われてみてみなが、爽奈と過ごしてきた日々を心に浮かべる。嫌な出来事が皆無と言ってもいいほどであり、良い出来事だけがどんどん脳裏を埋め尽くして行く。

 自然と表情が柔らかなものになり、心根が温かくなる気がする。

 察知したかたまたまなのか、爽奈が幸せそうに相好を崩した。それはまるで過ごしてきた日々を思い出してくれる親友達に、感謝するような可愛い笑顔であった。


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