第2章 あの企業に手を出す
「今度は儲かっている企業を狙う。携帯四社、まず、NYYコドモ、英雄、ハードバンク、楽市の四社ね。まあ、悪い事やってるわけじゃないから政府の半額の五千億円にするね。」ましろは二人の顔を見た。「民間企業か面白そうね。まず、電話止められた顧客が騒ぎだすね。」つむぎが二人の顔を見てニヤリ微笑んだ。「そこが狙い目だよ。かならず成功する。システムを無力化する。ランサムウェア仕込むね。声明文を書いてっと。そして、ポチッとな!」ましろは、独り言を言いながら松田聖子のバラードを一緒に口ずさんでエンターキィを押した。「ましろさん。調子良いね。」ゆずはが言った。「国会議員の金だいぶ搾取出来た。ましろさん。五十億円の国会議員辞めたおやじからも頂いていいっすか?」つむぎが言った。「いいんじゃない!三階の爺さんか?」ましろが言った。「国会では、30人って言ってたけど怪しいの入れると36人で五十五億円になりました。あの海外の架空口座に入れますね。」つむぎが言った。「いいよ。宜しく。」ましろが言った。「ゆずはちゃん。その口座から銀行の通帳の動きから年金だけのお年寄りに一千万円入金してあげて。お昼だからお腹すかない?商店街の中華屋行こうか私が奢るから。」ましろが言った。「ましろさん、私、1時から仕事なんです。食べたら仕事行きます。」つむぎがましろの顔を見た。「わかってる。中華屋行こう!」ましろは二人の顔を見た。三人は部屋を出た。チャリンコにまたがってペダルを漕ぎ始め商店街へ向かった。5分走ると中華や喜楽飯店に着いた。「いらっしゃいませ!」お店の奥さんと厨房の旦那さんが三人の顔を見た。「いらっしゃい。今日はお友達と一緒ですか?めずらしい。ご注文はどういたしますか?」奥さんがましろに笑顔で声をかけて来た。「ラーメン半チャーハンセットで!」ましろが奥さんの顔を見た。「後のお二人はいかがしますか?」奥さんはゆずはとつむぎの顔を見て微笑んだ。つむぎはメニューを見て「私も同じ物。」つむぎは奥さんの顔を見た。ゆずはもメニューを見て「私も同じ物。」ゆずはは奥さんの顔を見た。「ラーメン半チャーハンセット3つです。」奥さんは厨房の旦那さんに聞こえるよう大きな声で叫んだ。「はい!了解!少々お待ちを!」旦那が厨房から皆に聞こえるよう言った。すると鍋を振る音が聞こえて来た。暫くするとチャーハンから出て来た。すぐラーメンも出て来た。お客は三人の他は居なかったから早かった。「いただきます。」三人は声を合わせ合掌してお箸を持つとチャーハンから食べ始めた。「チャーハン、パラパラで美味しい。」ゆずはが言った。「ラーメンも昔ながらって感じで美味しそう?」つむぎが言った。つむぎがラーメンをすすった。「美味しそうじゃなくて美味しいの間違い!」つむぎが言って笑顔でましろを見た。「美味しいでしょう。私のイチオシのお店なんだ!二人もこれから利用してあげてね。」ましろは二人の顔を見て微笑んだ。「ファストフードやコンビニ弁当もいいけど、私はこういう昔ながらのお店が好きなんだ。奥さんとか旦那さんと会話しながら食べる飯って美味いんだよ。」ましろは二人の顔を見た。「柚葉と紬はコンビニ派?ファストフード派?」茉白が二人の顔を覗いて聞いた。「私は、どっちも行くよ。」柚葉が言った。「私は、コンビニ派だな!デザートがあるし。」紬が言った。「そうか?今までコンビニだったけどこれから、お昼はココにしようよ。いいかな?」茉白が二人の顔を見た。「良いよ。喜んで。」二人は茉白の顔を笑顔で見た。「奥さん。二人に気にいってもらえたからこれからチョクチョク利用させてもらいます。」茉白が奥さんの顔を見て微笑んだ。「有り難う。お待ちしております。」奥さんは三人の顔を笑顔で見た。「ご馳走様でした。」三人は合掌した。完食だった。「奥さん。お代、ココに置いておくね。」茉白は2400円をテーブルの上に置くと席を立った。「ご馳走様でした。」三人は声を合わせた。ドアを開けて外へ出た。「すいません。仕事行きます。ましろさんご馳走様でした。今夜はお二人とも帰り遅い日でしたね。私、仕事終わったら直帰します。また、明日。」紬は二人の顔を見てチャリンコにまたがってペダルを漕ぎ二人の前から離れて行った。二人はその後姿を見送った。そして二人はアパートへ帰った。二人は午前中に残した作業を続けた。「つむぎ、まだ、終わらない?手伝わせて。」ましろがつむぎの顔を見たが「終わったから大丈夫だよ。」つむぎがましろの顔を見た。「明日、携帯電話パニックになるだろうな?」ましろが言ってスマホを覗くと緊急ニュースが流ていた。財務省、農水省がハッカーのランサムウェア攻撃でシステムが人質に取られたと。いそいでテレビをつけると緊急特番が流ていた。財務省、農水省業務停止。今、総理の会見が始まる所だった。馬場総理の会見。「トムキャットと名乗る集団に国家の要所を押さえられ、今、緊急事態です。身代金一兆円で復旧出来ますが国民の税金を使う事許してください。トムキャットやら、身代金払うからシステムを返してくれ。この通り、頭を下げる。」馬場総理はテレビの前で頭を下げた。茉白と紬は目を合わせ喜んで抱きあった。「その国民の税金をそのまま生活の苦しい人々にお返しする。私達の任務だよ。つむぎ、つぎは儲かっている自動車産業が餌食だな!明日だな。柚葉ちゃん。これから祝杯だ!コンビニで酒とツマミ買いに行くか!」茉白が柚葉の顔を笑顔で見ると二人は部屋を出ていた。二人はチャリンコにまたがってコンビニへ向かった。