第13章 つくばでの生活が始まるパート2
明くる日、茉白の気持ちはウキウキだった。ピアノが来るからだ。朝6時に起きて、昨日帰りに買った、食パンを焼いていた。コーヒーを飲みながら。「おはようございます。」柚葉と紬が同時に起きて来て、ダイニングテーブルの椅子に座った。「パン食べるでしょう。」茉白は二人の顔を見てコーヒーを二人に出した。「どうぞ!パンは少々お待ちを」茉白は二人の顔を見て微笑んだ。「茉白さん。有り難う。」二人は同時に言った。「柚葉ちゃんと紬ちゃんも買いたい物あるならお金下ろせるように現金にしようか?今日、振込先教えて振り込んでおくから。」茉白は二人の顔を見た。「私は、車が欲しい、GTRが欲しい。2000万くらいする!」紬がニコニコしながら二人の顔を見た。「私はこれってないな?」柚葉は二人の顔を見た。「お金って言えば紬ちゃん。これ40万円、社長に渡してね。」茉白は冷蔵庫の中から封筒をとって冷たい封筒を紬に渡した。「茉白さん、何故、冷蔵庫なの?」紬が茉白の顔を不思議そうに見た。「昨晩、用意した時忘れない為。」茉白は紬の顔を見てニコリ笑った。柚葉は、7時からバイトなので急いで着替えてとんで出ていった。「行ってらっしゃい。」二人は見送った。ノーメイクでも全然大丈夫な整った可愛い顔をしてるから心配してなかった。茉白は長身、超細身の体型でツンとした美人で男が敬遠しそうなお高そうな女。紬は小柄で可愛い系の童顔な女の子。柚葉は美人、長身細身、体育会系のりのよい女。皆、男にはモテそうにみえるが茉白に会ってレズビアンへの道に引きずり込まれた。「紬ちゃんは何時から?」茉白が紬の顔を見た。「9時から5時まで。」紬が茉白の顔を見た。「そっか?8時間労働だね。頑張るね。」茉白は紬の顔を見て微笑んだ。「私も9時に出る。ヤマハへ行く」茉白は紬の顔を見た。茉白と紬は着替えを始めた。紬はカッコいいつなぎを着ていた。茉白は白のシャツにジーパンでベーシックカジュアルで決めた。何を着ても似合う女である。茉白はパソコンの電源を入れてちょちょと触って柚葉の口座と紬の口座に5千万円を振り込み、自分の口座へ一千万円を振込んだ。「紬ちゃん。5千万円振込んだから後で確認して!」茉白が紬に怒鳴った。「有り難う。」紬が茉白に怒鳴った。紬は自分の部屋に居た。8時半になったから二人はマンションを出て茉白は駐輪場へ向かった。チャリンコにまたがりペダルをこいでヤマハへ向かった。途中で銀行で1340000円を下ろして封筒に入れてバックにねじ込んだ。そして、チャリンコにまたがりペダルをこいでヤマハへと向かった。電動アシストだった。ヤマハへ着くとドアを開け店内に入った。昨日の女性が受付に立っていた。「いらっしゃいませ。昨日は有り難うございました。ピアノはもう、運び出しました。午前中には着くと思われます。」係員が茉白の顔を見て微笑んだ。「約束のお金支払いに来ました。お確かめ下さい。」茉白は係員の顔が見て現金の入った封筒を渡した。自動でお金を数える機械に入れた。凄い速さでお札を数え金額が1300000円と出た。「確かにございました。有り難うございました。領収証発行いたします。お名前は柊さんでよろしいですか?」係員は尋ねた。「はい。楽譜見せて下さい。」茉白が係員の顔を見て微笑んだ。「どうぞ、ご自由にご覧下さい。」係員は茉白の顔を見て右手で楽譜コーナーを案内した。茉白は楽譜を一冊一冊手にとって見た。ショパンの楽譜とベートーヴェンの楽譜、ジブリ映画の楽譜の3冊を手にして受付に持って行った。受付のテーブルの上にあった。月刊ピアノという本も追加した。会計を済ませた。「有り難うございました。」係員が笑顔で見送りをしてくれた。「また、来ます。ピアノレッスンはイイアスいかなきゃ駄目だよね。」茉白は係員に尋ねると係員は首を縦に振った。店をでると本をカゴに入れてチャリンコにまたがりペダルをこいで走り出した。途中スーパーカスミでお弁当とお茶を買ってマンションに向かった。マンションに着くと駐輪場にチャリンコを停めた。エレベーターで7階まで上がった。暫くするとインターフォンがなった。「常総梱包です。ピアノを届けにまいりました。」男性が3人でピアノを運んで来た。リビングの出窓の左側に置いてもらった。「こちらでよろしいですか?」男性が茉白の顔を見た。「はい。お願い致します。」茉白は男性の顔を見た。「キズないですよね。お客様も確認してください。」男性が言うと三人でピアノを眺めていた。茉白も加わり「はい。大丈夫です。」茉白が男性の顔を見た。「有り難うございました。我々はこれで失礼いたします。」男性が茉白の顔を見た。「すいません。つまらない物ですが車の中でお飲み下さい。ご苦労さまでした。」茉白は男性にお茶を3本手渡した。「有り難うございます。」男性は頭を深々と下げた。茉白はすぐ家の中に入りピアノの前に座ったが買って来た楽譜の中からショパンをとり、ふたを開けてピアノの椅子に座り楽譜を広げノクターン第ニ番を選んだ。そして鍵盤を叩いた。室内が綺麗なピアノの音色が広がった。一通り弾き終わると茉白は動かなかった余韻に浸っていた。思い出したかのように立ち上がると電子レンジでお弁当を温め終えるとダイニングテーブルの椅子に座りお弁当を食べ始めた。「バイトの時間までピアノを弾いて見るか。」茉白は頭の中で考えていた。「ご馳走様でした。」合掌した。弁当のプラケースは水で流して、プラスチックゴミの袋に入れた。「ゴミ箱買わなきゃな。」独り言を言った。燃えるゴミ、ペットボトル、缶、瓶。プラゴミの5個必要だと思った。「いよいよ、つくばでの生活はじまったな!」茉白は心の中で思った。「考えようだが悪くない所だ。」とも思っていた。ジブリ映画の楽譜とベートーヴェンの楽譜を持ってピアノの前に座った。そして、ジブリ映画の楽譜を広げた(アシタカせっ記)「もののけ姫」を選んだ。ふたを開けて息を整える。手を鍵盤の上にかまえた。楽譜を見て音を奏でた。「このピアノ最高!」心の中で叫んでいた。一通り演奏を終えた。次は(あの夏へ)「千と千尋の神隠し」をソフトなタッチで奏でた。演奏が終わった。ひと息をついた。続いて(鳥の人)「風の谷のナウシカ」静かにメロディーを奏でた。「うーん。自分に最高!」心の中で思いニヤけた。次は(人生はメリーゴーランド)「ハウルの動く城」両手の指を振って演奏を始めた。一通り演奏して終わった。「疲れたか?でもピアノって良い物だよな!」心の中で呟いた。茉白はビアノのふたを閉めた。楽譜を閉じた。パソコンの電源を入れた。紬が欲しいと言っていた、35GTRの中古車相場を覗いた。「800万円から3000万円するんだ!高いなあ?でもカッコいいなあ!私はいらない。」茉白は独り言を言った。そして、ネットパトロールを始めた。すぐに「サムソンとヒョンビン自動車をやってくれ!あの国を潰してくれ。」と投稿を見つけた。「嫌韓の人、多いな?」心の中で思った。「国会議員の金も根こそぎやっちまってくれ!」と新しい投稿も見つけた。時計を見たらまだ、時間はあったから声明の下書きをした。ポチッとは明日に回した。茉白は今日は気分が良かったから仏心が出た。パソコンの電源を落としてピアノの椅子に座った。ベートーヴェンの楽譜のピアノ・ソナタ第8番悲愴を選んだ。ふたを開けて、ふぅ~と息を吐いた。指をボキボキと鳴らして手を鍵盤の上にかざした。優しく静かに音を奏で始めた。ピアノに触る事が今日は気持ちが良かった。一通り演奏が終わり、息をふぅ~と吐いた。そして、(月光)(田園)(テンペスト)と続いて弾いた。部屋の中にピアノの音の余韻が漂っていた。ピアノのふたを閉めた。ご近所の挨拶まわりが済んでない事を思い出し、東京土産を持って同じフロワーの家に一軒ずつ挨拶まわりをした。後下の階の人にも最後に顔を出した。お土産を8個持って部屋を出た。各家に奥様が全室居てくれたので助かった。「ピアノの音で迷惑をおかけします」茉白は、そこを強調した。「いえ、ドンドン弾いていただいて結構です。素敵な音でしたよ。聞き入っちゃいました。」隣の柴原さんの奥様が言ってくれたので茉白は少し安心した。みなさん。茉白が今、日本を騒がしいる、トムキャットのリーダーとは誰も思ってもいなかった。茉白は部屋に戻らずそのままバイト先に向かった。




