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8話

ぐだぐだ注意。

 皆さん、久しぶり! 桐原 亜耶だよ。

この前、葉月が兄を限度を超えてボコボコにしていたので、葉月に撲滅魔法を使ってやり返しちゃいました。てへっ。

でも"神の子供"だからなのか次の日には、完治してました。


「亜耶! 現実逃避するなっ!」と晃平に言われ頭を叩かれる。

僕は叩かれた場所をさすりながら、晃平を睨んだ。痛みで、目からは涙が出ている。

「ひどいじゃないか。今のでかなりの脳細胞死んだよ!?」

ちなみに今は、男だ。この姿でいられるのは、今日はあと2時間。

「仕事をしないでボーと(現実逃避)しているのが悪い」と言いながらも僕の机に溜まっている依頼書や請求書などを片付けてくれている。

「仕事が多すぎるから…って、晃平は終わったの?」

「こうゆう仕事はまわされてこないから」そうですか。

さて、僕も真面目にやるかと思いパソコンにむかおうとした時にアラート(襲撃警告)が鳴る。

「なんでこんな時に…!」

「他の奴に任せおうぜ」

押しつけるか。

「呼ばれてるみたいだから。後は頼んだっ!」僕はそう言い残して、端末の情報をもとに敵が居るだろう場所に走った。



 敵を目視で確認した僕は、どれ程の技量を持っているかをみるために魔力弾を発射する。

「くっ…あれはっ!」と相手は端末を弄り、誰かと連絡を取る。

「…敵地でぼんやり連絡取っていていいの?」と敵―仮面を付けていて声も偽装している男―に薄ら笑いを浮かべながらさらに魔力弾を3発発射する。

「ちっ…終わったさ!」と敵は言うと後退を始める。

「そうは…させない!」僕は敵の後ろに瞬間移動(ワープ)して手刀を放つ…が相手に止められて気づいた時には、鳩尾を殴られて僕は意識を失った。




 俺は、鳩尾を軽く殴って気絶させて倒れないように身体を支える。

「格闘は素人の域か…さてと、こいつを連れ出すか」と独り言を呟いてから、気絶させたTOP2を連れて組織(打倒魔法組織)に戻った。


「混沌…。戻りました」

「よくやった。してそれが亜耶(TOP2)か」

「はいそうです。どこに置いておきますか?」

「ここのソファに置いておくといい。下がっていいぞ」

「……」俺は一礼してから、部屋から出た。


自分に割り当てられた部屋に戻った俺は、顔に付けていた仮面を外してTOP2について考える。

―あれは偽の姿。本物の姿を現すのも時間の問題だ。変身している時とは顔が変わっていて同一人物だと考えにくい。

―姿を現す前に、逃がすか。

考えた瞬間、俺の身体は勝手に動いていた。


カチャとドアが開いた音に気がつきこちらを見てくる上司。

「どうしたんだね。混と…」上司は俺のコードネームを途中までしか言えなかった。なぜなら俺が気絶させたからだ。

俺はまだ意識を失っている亜耶の身体を揺すり「起きろ!」と怒鳴る。

「うぐっ…鳩尾が痛い……ってここは!?」と亜耶は言っている途中で目を開けて俺を見る。

「っ! 早弥…ぐっ」

「安心しろ…。逃がしてやるから」

「わかった……。あれ結構、効いたよ」

「……」

「魔力波長」あぁ、魔力波長偽装するの忘れてたぜ。

「…すまなかった」

「まあ、いいけどね」亜耶の身体が光り出し変化していく。

光りが収まるとそこには、男用の服を着た女の子が居た。

「はぁ…家に帰って服着替えなきゃいけなくなったよ」と女の子―亜耶―は着ている服を見る。

身体が縮んでいるのか指先しか出ていなかった。

「それより早く逃げたらどうだ? これ、起きてしまうぞ?」と俺は気絶している上司を指で差しながら言う。

「早弥も来ない? 此処に居たら十中八九、反乱者として捕まってしまうよ」

「…あぁ」

こうして、俺は亜耶を打倒魔法組織から逃がしたのだった。




 早弥は僕を逃がした時に、監視カメラに撮られた事と上司を気絶させた事により手引きした事がバレてしまいそのせいで打倒魔法組織から脱出した。

魔法組織に自室として割り当てられている部屋で打倒魔法組織の事を兄さんに話した。

「今話した通りなんだけど、どうかな」

「そんなことはどうでもいいんだ。亜耶が無事ならば」

「……僕のことはいいから。兄さんは結婚でもしたらどう?」

「それは、俺に死ねと言っているのかっ!」兄さんは重度のブラコン―今はシスコン―だったのだ。

「それより、早弥を僕のところに配属してくれないかな?」喚いている兄さんを無視して要件を伝える。

「亜耶の頼みならば、やってやろう!」

さてと報酬ぐらいは用意しないといけないよね。

僕は空気を吸ってから、兄さんを見て笑顔で「兄さん、大好きっ!」と言ってから部屋を出た。




兄さんの助手が、気持ち悪い笑顔を浮かべているのを見て引いたことはいうまでもない。

8/25 投稿。MF文庫の新刊発売日だあ。




次回もお楽しみに。

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