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4話

今回は、きりのいいところできらせてもらいました。


7/17 連載。

12/24 修正(葉月の名字変更)。

~亜耶~

あれ、頭になんか乗ってる?

あぁ、そうか。気を失ってたんだ。

「うっ」と僕はうめき、目をゆっくりと開く。

「気付いたか?」そこには晃平と俊兄が居た。

ちなみに今、言ったのは晃平。

「うん。どのくらい寝てた?」

「1日」前よりは短くなったな。

僕は上半身だけを起こす。

「何があったんだ?」と俊兄がようやく口を開いた。

「打倒魔法組織のTOP3が僕に接触して、小規模だけど戦闘になってその際に魔力の錠剤を飲んで今の状況に」

僕は要点だけを俊兄と晃平に伝えた。早弥の名前を出さずに。

「そうか。亜耶に手を出した事を後悔させなければならないな」と俊兄は恐ろしい事を言う。

「開戦理由になるからな。組織の一員に手を出したからな」と晃平も言う。

「平和的に解決しようよ?」

「「いや、男なら戦いだあぁ!」」俊兄と晃平は同時に言った。

あぁ、TOP1とTOP3がそんな事を言ったら本当になるじゃん! それは僕としては避けたい。

「平和的に。ねっ!?」

「いや、開戦だ!!」避けれませんでした。



~早弥~

ちっ、魔術だときついか。

「負けたのか」この声は!?

「閣下。魔術だと何処まで有効か試してみただけです」と私は平然に言う。

「そうか」

私は無言でその場を去った。



~亜耶~

僕は、独り公園に居る。風が当たって気持ちいい。

ここに居ると落ち着くのだ。

「早弥」僕は名前を呟く。

昔、何処かで会った事があるような気がした。

「亜耶。思い出してくれた?」この声は早弥?

「さ、さや?」僕は振り向き名前を言う。

「小さい時の事覚えてる?」

「覚えて……ない」僕は少し嘘をついた。

「そうなんだ」早弥は悲しそうな顔をする。

「なぜ君がそっちにいる?」

「私は孤児でね。そこで引き取ってもらい育てられたんだ」

「だって、僕たちは小学で会ったじゃないか!!」

「小学までは普通に過ごしてたんだ。中学からだよ地獄は」

僕は悲しくなり俯く。

「じゃ、今からでも遅くない! こっちに来て? 僕が保障する!」

「相変わらずだな。昔から変わっていない。だが無理だ。閣下が居るまではな!」早弥は魔力弾を放った。

僕はそれを避ける。

「じゃ、倒せばいいんだよね?昔と同じように過ごせるんだよね?」

「そうなる!」

突如、後ろから"攻撃"が来る。

「っ」僕は舌打ちをして回避した。

「名称『KOKU-D』命令はただ一つ。オリジナルを破壊する事」無機質に語る僕の違法コピー。

「っ、ならば! オリジナル権限『命令削除』!」僕は権限を使いその命令を削除しようと試みたのだが。

魔力弾を僕に向け放った。

僕はそれに魔力弾を投げ相殺させる。

「組織か?」と僕は短く早弥に言う。

「あぁ。お前の能力110%で使う事が出来る」

僕、暴走しないと勝てないじゃん。あれ、僕いつからバトルジャンキーになったの?

早弥、なんで離れているのかな?

「まぁ、いいや。僕にはむこうとするなんて100年は早いよ?」と僕は『KOKU-D』に殺気を当てながら言う。

殺気を当てた瞬間、僕は周りに被害を与えないために結界を張った。

思考を戦闘モードに替えた。その替えた瞬間に魔力,能力が一気に上がる。一種のリミッターなのだ。

「僕を楽しませてよね」魔力弾を数発『KOKU-D』に放つ。

『KOKU-D』は避けたが、魔力弾に当たった。そう追尾型魔力弾なのだ。

「技名『魔力弾』属性付与『闇』発射」と『KOKU-D』は言い魔力弾を放つ。

「重力変動!」僕はイメージする時間が惜しいので技名を言い発動させる。

重力が変動して魔力弾が地面に落ちる。

「対象を『KOKU-D』に!!」僕は重力変動の対象を『KOKU-D』に変更して魔法人形の核である『魔法エンジン』を無理やり破壊させる。

魔法エンジンが重力に耐えられなくなり爆発して身体は蒸発した。

僕は、気配が完全に無くなったのを確認してから結界を解いて、思考を元に戻した。



「はぁ...はぁ」少し息が荒くて深呼吸をして落ち着かせようとする。

「亜耶!」この声は晃平の声だ。いつの間に"察知"して来たのかな。

早弥は目つきを鋭くして晃平に殺気を放った。

「二人...とも...ダメだよ」と二人に向け言うが聞こえてないらしい。

急いで呼吸を整えないと、戦闘になってしまう。

「お前か。亜耶をこんな風にしたのは?」晃平も声を低く出して殺気を放った。

「君さ、亜耶のなんなわけ?」と早弥は言う。

「てめえぇ!!」晃平は魔力弾を両手に造りそれを放つ。

早弥はバリアを張って笑っている。

僕は新たな気配を感じた。

僕は念話を使い、(新しい気配がこっちに向かってるから気をつけて)と伝える。



伝えた瞬間、真上から焔弾が飛んでくる。

「「くっ!」」晃平と早弥はそう言って焔弾を避ける。

「二人とも、大丈夫!?」ようやく声が出せるようになった僕は大声で言った。

「「ああ。大丈夫だ」」

「お見事」拍手をしながら空からおりてくる(多分)少年。

「「てめええ!」」晃平と早弥は少年に向かって魔力弾を放つ。

その少年は身動きも防御もしなかった。魔力弾を跳ね返して晃平達にぶつかり爆発した。

「「ぐっあぁ!」」

「晃平! 早弥!」僕はその少年を睨む。

「僕に戦いを挑むつもり? でも初めて会ったら自己紹介だよね?」

「僕は、桐原 亜耶。君は?」

「及川 葉月」自己紹介を終えた瞬間に僕は闇を弾にして葉月に向け放った。

それを見た葉月はスイッチが替わったように感じた。

僕の弾を避けて「亜耶は俺には勝てない」と葉月は僕に告げる。

分かる。"戦闘思考""通常思考"が今のままでは勝てないとそう僕に伝えている。

だけど。だからこのまま終わらせるわけにはいかない!!

「うおおおお―――!」僕は辺りに結界を張りビームを数発放つ。

が、全てかわされてしまった。

「ちっ!」僕は思考を"戦闘思考"に切り替えた。

「自分の世界!!」僕は自分の世界を結界内に造った。

「葉月の能力はこれで幾らか落ちた。これでどうだっ!」ビームを放った。

「この程度か」葉月はそう言うと右手を僕に向けた。

まずい!来る!ビームがっ!!

「強くなれ」ビームが右腕を掠った。

我慢出来ないほどの痛みがこみ上げてくる。

「ぐああああああ!」僕の意識はそこで途切れた。




~葉月~

「強くなれ」と俺は言いビームで右腕を掠らせる。

「ぐああああああ!!!」亜耶は叫んで気を失った。

亜耶は覚悟が足りないな。これでは本当の力が発揮できない。

俺は気絶している3人に治癒魔法を掛けてからその場を離れた。



~亜耶~

初めて負けた。まぁ自分の力を過信してたわけじゃないけど。

思考も負けるってわかってたし。何が原因なのかもわかっている。

さてと、そろそろ起きますか。

「晃平。早弥」僕は二人を優しく身体をさする。

「「ん?」」よかった、二人とも起きてくれた。

「晃平の家に連れて行くよ。良いよね?」と僕は晃平に伝え、僕達はワープした。


疲れるよ。3人をワープさせるのって。

「亜耶、どうしたんだ! その傷は!!」と俊兄は僕を心配して大声で言ってくる。

「大丈夫。治してくれたし。それと僕もそろそろ覚悟を決めないといけないかも」

その覚悟とは、"殺し"。僕は今まで撲滅魔法とか使ってはいるが一度も殺した事はない。

大体は、眠らせているのだ。

「俊兄。2人を治してあげて」と言い僕は晃平の部屋に行く。


僕は部屋に入ると同時に防音魔法をかけて泣いた。

覚悟の怖さに。



~俊~

少し時間をさかのぼる。

(なんだこの魔力量は!! 亜耶以上だとっ!)

膨大な魔力を所持している人間の気配を察知した俺は、亜耶の事が心配になってくる。

いや、今は信じよう。それに亜耶を傷つければ、俺が鉄槌を下してやるさ。

数分後、膨大な魔力の所持者の反応が消えた。そしてその数十分後、怪我をした亜耶が帰ってきたのだ。

「亜耶、どうしたんだ! その傷は!!」と慌てて言った。

「大丈夫。治してくれたし。それと僕もそろそろ覚悟を決めないといけないかも」と亜耶は言う。

覚悟とは"殺し"の事だろう。亜耶は撲滅魔法を使ったりするが、対象は全て建造物だ。

人間には一度も使った事がない。俺は今でこそ殺しに慣れているのだが、最初の内は怖かった。

亜耶にはそんな物に慣れてほしくは無いが、自分で言っているので仕方がないか。



~葉月~

桐原 亜耶。……"神の子供"。僕と同類の存在か。

さっきは、ひどい事しちゃったな。時間が経ったら謝りにいこう。



この時、神界に居る神が動きはじめた。

亜耶の正体がだんだんわかってきました。



それにしても、設定増えてきているような感じがしてならない。

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