番外編―夏だ! 海だ! えっ、水着!? (下)
時間開けてすみませんでした。
私は、桐原 亜耶です。
今、気付いたんですが一人称変わってますよね? なにかに意識が浸食されているみたい…でも今は置いておこうかな。
あれから私達は、海で遊んだ後に一晩泊るために海から離れている旅館に行って、今は旅館のは部屋に居るのだ。
「ねえ、葉月。私がこうなったの知っているんでしょう?」私がそう聞くと葉月は身体を微かだが震わした。
その反応だと知っているみたいだけど、はぐらかして話してくれない。
「はぁ……後ででいいから、ちゃんと教えてね」と言って私は身体を洗いに温泉に入りにいった。
温泉といったら…… 覗きですよね? 俺…こと晃平は、露天風呂に亜耶が居るとの情報が入ったので早速向かっていた。
―ステルス…OK 魔力波偽装…OK 魔力波隠ぺい…OK
よし、万端だ! いざ、楽園へ! 俺は男湯と女湯を隔てている壁をよじ登り、堂々と覗く。
亜耶はどこだろう…… と必死に探してみるが居ない。
はて? ここに居るはずなんだが? 突然、背筋が寒気に襲われた。
「…ここで何してるのかな?」と浴衣姿の亜耶。
「ナンデモナイデス」俺はここから逃げようとするけど拘束されてしまう。
「覗くなんて最低だね。晃平?」
良い笑顔をしている亜耶が魔法を放った。
俺は、回避しようとするが拘束されている訳で……。風船が割れたような爆発音がして衝撃波が襲ってくる。
拘束が解けたのか俺の身体は、支えを失って地面に力なく倒れた。
「晃平のばかやろう…」と亜耶が小さく言ったが聞こえずに闇に吸いこまれていった。
晃平は、朝になるまで部屋に帰ってこなかったという…。
僕は、背伸びをしながらうーん、と唸りながら起きた。
まだ、寝て起きたばかりの思考がぼんやりした状態で昨日の事を振り返る。
――――と、ある場面が出て思考が一瞬ではっきりしてしまう。
昨日の僕は何をやっていたんだ? 何かの影響に違いない。でも、何かの影響だとしても僕がやったことだ。
……憂鬱だ。
その後、朝食を食べて行きと同じように電車で家に帰った。
夜中に、一人で廃墟された世界に行って魔法を乱射してストレスを解消したのは云うまでもない。
【番外編―夏だ! 海だ! えっ、水着!? 終了】
初の番外編いかがでしたでしょうか?
本当は、もう少し長い予定だったのですがうだうだ書くよりはここで終わらせても…と思い終わらせました。
最後になりましたが、読んでくださってありがとうございます。
12月29日 加筆修正。