お隣の旦那がどう見ても猫の着ぐるみにしか見えないんだが・・・
「あなた~、お隣の方が引越しの挨拶に来たわよ~」
引越しの挨拶に訪れたマンションの隣の家の奥さんが家の奥に声をかけたら猫の着ぐるみが出てきた
・・・「なぜ猫の着ぐるみを着ているんですか?」と言わなかった自分を褒めたい
どうやら隣の旦那さんが猫の着ぐるみに見えるのはオレだけらしい
妻と娘は
「え?カムタク?」
とか言っていたからたぶんそう
いや言わなくて正解だったな
言ったらどうなったことか(汗)
なお隣の旦那@猫の着ぐるみは一切声を出さなかった
イケメン(ただし娘と嫁だけに見える)はペコリと挨拶をするだけでいいらしい
朝、出勤するために玄関のドアをあけると隣の家のドアが開いて猫の着ぐるみ、もとい隣の旦那が出てきた
・・・「暑くないんですか?」と聞きたくて仕方がない
一緒のエレベータに乗って一階のエントランスに行くと小学生達が集まっていた
うちのマンションのエントランスは小学生の登校集団の集合場所になっているんだよ
あ~ネコさん~、そう言って黄色い帽子をかぶった小学一年生達が隣の旦那の足に抱き付いて来た
「わ~モフモフ~」
とか言われた隣の旦那はお腹のあたりを撫でていた
たぶん
「太ったかな?」
って思っているんじゃないんだろうか
だけどオレは言いたい
あんたが着ぐるみを着ているからなんだ、と
なお隣の表札は根枯だった
だから小学生が間違えて『ねこ』と読んでもおかしくはない(のかな?)
・・・ところで一体何て読むんだろう?
そんな不思議な隣の旦那にも慣れたある日、小学校の父兄参観日が来た
うちの娘と隣の娘さんは同じクラスだ
だから小学校には一緒に行くことになった
教室につくと娘の先生がギョッとした顔をしていた
あ~先生も猫の着ぐるみに見える人なんだな、と思った
大変だよね
御愁傷様
そう思った
・・・同士ができたようでちょっと嬉しかったのは秘密だ
隣の娘さんが『ウチのパパ』という題で書いた作文には
パパは休みの日は天気が良くてポカポカしていると座布団の上でゴロゴロしています
そう発表すると
両手を目を当てて恥ずかしがっていた
・・・どう見てもリアクションが猫だった