恋愛とは大福だ!!
この作品は自分が好きな実況者の「白雪真白」さんをモデルにした作品です。
※ですが真白さんはこの作品に出てくるキャラよりもずっといい人です。
ついでにこの作品は自分の処女作ですので、文法や文字がおかしいものがあると思います。
ですがあまり気にせず「こいつまた間違えてるよw」とおもってくれると嬉しいです。
あるところに、恋愛が出来ない少年がおりました。
「はぁ、恋愛ってどうやってするんだろう」
―すると。
「HA!HA!HA~!少年!!なにやら悩んでいる様じゃな!」
突然どこからか声が聞こえてきた。
「だ、誰だっ!?」
少年が辺りを見渡すが誰もいない。
「ここじゃよ、ここ」
後ろから聞こえ、振り返ると···!
(···誰だ?コイツ?)
そこには見たことのない杖を持ち、真っ白なローブを着て、これまた長い髪とひげを持って雲の様なものに乗った老人が居た。
「誰だコイツ···と言う顔をしておるの」
心を読まれ動揺する。
「そんなことはどうでもいいのじゃ。お主、恋愛がしたいのか?」
コイツ···いきなり現れてなんだ?
と言うか―。
「ちょっと待て。お前は誰だ?質問に答えろ」
知らない老人にこの口調はどうかと思うが、何故かコイツならいい気がした。
「どうでもいいと言ったのじゃが···まあいいじゃろう」
その老人は「こほん」と咳払いをしてからこう名乗った。
「わしは白雪真白!!恋愛を司る神じゃ!!」
「ナ、ナンダッテー」(棒)
胡散臭すぎる。
「む、なんじゃその声は」
「いやだって、唐突にトイレの神だな―」
「恋愛じゃ!!れ·ん·あ·い!!」
「あ、そう」
「おいっ!!」
なんだこのじじい、いきなり現れて···。
何?恋愛?
確かに俺はそのことで悩んでいるが。
「そっちが誰じゃと聞いてきたから答えてやったのに···ぐすん」
「···まあお前が何者なのかは理解した」
「おぉ!理解してくれたか!!」
「いちいちうるさい、そして質問させろ」
「ひどっ!!」
「つまりお前は俺に恋愛のなんたるやを教えに来たのか?」
そんなことならいい迷惑だ。
「まあ、そうなるかの?」
「ならいらない、老人ホームに帰ってくれ」
「まあまあそう言わずに、今じゃったらなんと洗剤も付いてくるでの」
「新聞の勧誘かよ!!」
「それにわしはこう見えても二十代じゃよ」
「うそーん!!」
びっくりだ。
「その白い髪とひげは?」
「カツラと付けひげじゃよ」
「そのしゃべり方は?」
「キャラ付けに決まっておるじゃろ~。HA!HA!HA!」
ムカつく~~!!
「―っと、話が逸れたの。それでは」
するとそいつは「気を取り直して」といって指を俺に向けた。
―そして。
「お主に恋愛のなんたるやを教えてしんぜよう!!」と言った。
俺はもう、NOと言うのも面倒くさくなっていた。
「では、まずは女性とは何かを教えてやろう」
俺の気疲れを知ってか知らずかそいつは話を続ける。
「女性、それは···大福じゃ!!」
「···はぁ?」
こいつ···なに言ってんの?
「だから大福じゃ」
「···なぜ?」
「そこを聞くとは!!いい質問じゃ!!」
そこ以外で聞くところはあるのか?
こいつはバカなのか?
「いいか?大福はじゃな、餡と言う内面と餅と言う外面を持っておる。そして種類も千差万別、見た目から中身から違う物がたくさんあるのじゃ!!」
な、なんだこいつ···?
「待て、いつの間にか恋愛についてから大福についてに変わってないか?」
「まあ待つのじゃ少年よ、そう焦るでない」
そいつは俺を落ち着かせるように手を前に出す。
「大福はじゃな、草、いちご、豆などのオーソドックスなものから、コーヒー、プリン、アイスなどの変わった物まであるのじゃ。それは女性も一緒じゃ。そうじゃろう?」
いや、俺に言われても···。
「女性にも色々な人がおる。デレデレ、ツンデレ、クーデレなどもおれば、無表情、ヤンデレ、ロリッ子などの個性的な女性もおる」
いや、それは二次元だけだろ···。
「じゃが、先程も言った通り女性には内面と外面があるのじゃ」
お、何だかそれっぽくなってきたか?
「外面が綺麗でも内面が真っ黒じゃと嫌じゃろ?」
女性ならそれは嫌だが、大福ならそれが普通じゃないか?
「じゃが、そこにいちごのような甘さが入れば百ほどにも味を変える」
いや、いちご一つじゃ百も味は変わんねぇよ。
「結局お前は何が言いたいんだよ」
俺は痺れを切らして聞いた。
「···まだ言いたいことはあるのじゃが、まあいいじゃろう」
そう言うとそいつは···。
「つまり!女性には大福のような内面と外面がありどちらも良い者でないと後悔することになる。じゃから見極めるための目が必要になると言うことじゃ!」
はぁ···?
「じゃあその目とやらはどうやって付ければいい?」
その目があれば俺は恋愛が出来るんだよな?
「それは···無理じゃ」
「···は?」
こいつ、今なんて?
「無理じゃと言ったのじゃ」
「な、なんでだよ!!」
「じゃって『目』は普通、生まれつき持っておるはずじゃ。なのに持っておらんと言うことはお主には恋愛は出来ないと言うことじゃ」
じゃあなんで···!!
「じゃあなんでお前は俺のところに現れた!!」
するとそいつは意地悪く笑う。
「それはじゃな。無駄だと言うのに足掻こうとしておる者に適当な事を言って希望を与えてから絶望させる、と言うわしが考えた遊びをするためじゃ!!」
「てめぇ···!!」
「まあ一言で言うと、わしの暇潰しじゃよ、ひつまぶし♪」
「―ふざけんじゃねぇ!!!!」
怒りゲージMAX!!!
俺はじじいに向けて拳を振る、がすり抜けた!?
「HA!HA!HA!それは残像じゃぞ!!」
ムカつく~~!!
「ではさらばっ!!また会おう!!」
そう言うとそいつは「ポンッ」と音を立てて消えた。
「もう二度と会いたくないわっ!!」
俺は虚空に向かってそう叫ぶしかなかった。
「くそっ!!なんなんだよあいつは!!」
人をイラつかせるだけイラつかせて消えやがって。
「少年!!君に恋について教えに来たよ!!」
そんなことを考えていると後ろから声が聞こえてきた。
「帰って来やがったかク○ジジイ!!」
俺が「バッ!!」と振り返るとそこには···。
「ん?じじい?」
神々しいオーラを纏った青年が立っていた。
「だ、誰だお前···?」
俺は警戒心ビンビンで聞いた。
「誰って···恋の神様だよ!!」
デジャブを感じる···。
「それにしても君はなんでそんなにイライラしているのかな?」
そいつは優しい声で聞いてきた。
「さっき、『恋愛の神』とか言うクソ○ジイが来たんだよ!!お前もそいつの仲間だろっ!!」
どうせこいつも···。
「やだな~。ボクとあいつを一緒にしないでくれよ」
と考えていたが···なんだ?こいつは違うのか?
「あいつは···なんだ?天界のセールスマンでさ、たまに下界に降りてはそうやって悪さをするんだよ」
「セールスマンなのかよ!!」
「なのに腕のたつヤツだから墜とすに墜とせなくて···」
なんて迷惑で厄介なっ!!
「その証拠に···ほら、君のカバンの中を見てみて」
「···?」
俺は言われるままに持っていたカバンの中を見る···って!!
「SE★N★ZA★I!!」
「話を聞いたら洗剤」って本当だったのかよ···。
まぁいい、話を戻そう。
「―で、お前が本物なのか?」
もう、あんな思いはしたくない。
「ボクかい?ボクはね···」
聞き逃さぬように俺は耳を立てる。
「ニセモノだよ☆」
「地獄に堕ちてしまえっ!!!!」
―なんだこの酷い話は···。