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六花立花巫女日記  作者: あんころもち
8日目、剣士としての誇りなのです?
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転移8日目 記入日 A,C, 27/03/03



 今日も寝顔チャレンジ失敗でした。なんとか見たいです。


 寝ずに居るにはまずは彼女の誘惑を断ち切らねば…………無理では?


 ギルドへ行くと人への憑依マリスタザリア、『感染者』の対策が決まりました。


 カフェバイトの傍ら、私と彼女で診察浄化。


 バイトの合間に人助けです。

 

 彼女の”光”魔法は強力です。私の数倍の速さで捌けます。完全に彼女頼りでした。ギルドが発表してくれた人数より少なかったとしても、かなりの人を相手にしたのです。彼女の負担が減るように……私に出来る事を考えないといけません。

 

 それに、バイト。そう――給仕のバイトをしたのです。私が先に給仕係をしていたのですけど、皆私を見すぎではないでしょうか。珍しいのは分かりますけど、あまり見られるのはちょっと。

 

 見られた所為なのか、またドジをしてしまいました。彼女に迷惑ばかりかかりかけて……。


 ヒールってこんなに歩きにくいんですね。これからバイトする以上慣れないと。


 彼女と森談義をしました。


 彼女も私と一緒で、初めて森に入ったときに高揚したようです。


 こんなにも共通点があるなんて、運命感じちゃいます。彼女も、私に運命を感じてくれるでしょうか。



 夜になる前にギルドから緊急依頼がきました。


 近くの町にマリスタザリアが出現、その討伐。戦わなければいけません。でなければ多くの人が死ぬ。


 私は、……私は、やるのです。


 あの着流し男、ライゼさんというらしいです。


 その方のお陰で犠牲者はゼロ。上々です。


 感謝してもしきれません。


 戦いは、私がしましたけど……こんなところで、選り好みなんてできません。私が、やるのです。


 ライゼさんは、剣士でした。剣士です。この世界唯一の。


 彼に認められ、一騎打ちしました。結果は……彼は引き分けといいましたけど、明らかに……っ


 負けは、いやです。それってつまり、守れてないってことです。守れない私は……私は――。



 ライゼさんが剣を作ってくれることになりました。


 彼の作る剣は刀に近く、私の求めるものでした。


 代金は……弟子になること。正直代金ではないです。弟子になれるのもうれしい。


 私は、強くならないといけません。強くなるのが一番なのです。彼女を守るために、私は強くなるんです。


 ただこれだけを考えればいいんです。


 でも、ライゼさんには要注意です。彼女を口説いていたかもしれません。


 なるべく彼女から目を離しません。ライゼさんを見張ればいい?


 さて、なんのことでしょうね。



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