記入日 A,C, 27/04/17
・ライゼさんの怪我、異常なし。片腕ながらも、戦闘力は王都選任三人分の働き。やはりあの方は英雄だと感じた。
・レイメイさんの怪我、奥義さえ使わなければ問題なし。最終決戦となる可能性が高く、当然マクゼルトが居る。奥義使用は必然なれど、後遺症が出るかは、戦闘の規模次第。
・シーアさんの状態、心労が少し気になる。私達の事で気負っていなければ良いけれど、それは楽観だと予想される。シーアさんにも負い目が生まれているはず。明日リッカと共に説明が必要。
私達にとってシーアさんとは、本当に妹の様な存在。しっかりとフォローする事を明記しておく。
彼女は、まだ恐怖心に囚われてしまっている……と、思っている。でも、何とか立ち上がる事が出来た。しかし私としては……複雑。本当は戦って欲しくない。
でもそれは、彼女も一緒。私一人で戦わせるという選択肢を持たない。ならば私は、彼女が明日一杯戦えるように、言葉を尽くす。
私は想いを伝えた。愛している、と。私の運命の人……六花立花、リッカに。雪の花びらを名前に持つ、美しく、儚い少女。
リッカ、貴女の恐怖心。私に抱かせて? ”抱擁”は持っていないけど、私ならば貴女の心を抱く事が出来る。
リッカ、貴女にまた戦えというのは、酷。本当は嫌で嫌で仕方ない。でも……共に斬り開こう?
貴女を守る。今の私ならば、出来るはず。リッカ……リッカ……リッカ……っ!
リッカ……私、やってしまった。本当は……告白は戦いの後のつもりだった。告白せずに、貴女を励まそうと思った。なのに……想いが、あふれてしまった。
傷ついた貴女に告白してしまった。つけこむようで、心苦しい。やってしまった……。リッカ、貴女は私の告白で立ち上がってくれた。だけど……それは、私は……貴女を利用しているようで……私は……私、は……。
私、頑張るから……リッカ……。私に力を……。貴女を利用なんて、しない。共に……。
こんなに辛い事、ない。明日一日は貴女さまの温もりは感じる暇はない。でも、心は通じてるよね? だから、大丈夫。リッカ……明日で、終わるんだね……。
リッカ……どうにか、ならないのかな……。一緒に……居たいよ……。