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六花立花巫女日記  作者: あんころもち
46日目、最後の都市なのです
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転移46日目 記入日 A,C, 27/04/10



 私を動物に例えるなら、猫だそうです。椿もそう言ってましたけど、彼女とは別の意味だったと思います。たぶん椿は、私の優柔不断なところやフラフラしているところを見て言ったのでしょう。


 では、彼女はどういった意味で? 猫の性質って他にあったかな? 考えても分かりません。それにしても、猫と聞いてから作られた髪形?

 今日のお願いは、私の髪型を変えて、その姿で過ごすという物です。そして自分の姿を見ることを禁止されました。

 

 もちろん。お風呂に入る際、髪を解くまで鏡を見ることを許されませんでした。どんな髪型だったのか、気になって仕方ありません。


 今日はゆったりすごせると思いました。朝はそんな空気だったのですけど、大きな落窪で、私を襲った現象。この世界に根付いたのは私という個の意思。私の魂、存在は根付いていないそうです。そんな私は、落窪の正体である”世界の死”から弾かれてしまいました。


 つまり、私はこの世界の終わりに立ち会えないのです。もし魔王との戦いで死なずとも、いずれは”世界の死”が起きます。そこから私は、弾かれる……。彼女と最期まで居られません。


 勝つか、離されるか。彼女と共に在るには……勝つしかありません。でも、私は……。だって……私は……この戦いが終わったら……。



 今日は、ノイスに行きました。町長はシーアさんの知り合いと聞いてました。あんな屑だったとは思いませんでしたけど。


 マリスタザリアの侵攻もありました。魔王も関わっていたり、色々と忙しい日でしたね。……って、忙しく無い日の方が珍しいですね。


 魔王の事が、色々と疑問に上がる日でもありました。私達をどうしたいのか、分からないのです。それもまた、今考えても仕方ないことなのですけどね……。


 はぁ……。しかし、私も結構……変わりましたね。今なら、見られても…………まだ……っダメみたいです。

 もっと、いるの? これ以上は難しいですけど……。彼女の、ためなら。

 じわじわと、彼女が私を押し倒そうとしています。時間切れですね。明日は家具屋開店の十時まで動けません。早朝訓練はするので、長く寝るならもう寝ないと。


 彼女なら、私に――を、くれるのでしょうか。きっと、そうです。くれます。



 ……花屋、明日いけるかな?



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