転移4日目 記入日 A,C, 27/02/28
朝起きると、顔を朱に染めた彼女と目があいました。そんな些細な日常に幸せを感じます。
でも一体どうして赤くなっていたのでしょう。体調は悪くないと言ってましたし。寝言は言っていないとは、いっていましたが……。
んー。何故か知ってしまうと悶えそうなので、気にしないことにしましょう。
王国のことについてのレクチャーを受けました。
その結果、日記に記入日がつけられるようになりました。
王様は、十七歳で人々を救うために行動し、そして成したといいます。私たちも、そうなれるでしょうか。
行動は違えど、動機は一緒です。人々を、森を、世界を守りたい。きっと王様も応援してくれる、と思います。
彼女に、頭を撫でられました。恥ずかしさはなく。ただただ、幸福感に包まれたのです……。
武器が必要ですが、今はどうにもできません。光の魔法を使いこなすことが、今できる最善でした。
彼女のスープが進化しました。あんなにもおいしかったものが更においしく。彼女の料理を食べて談笑する。そんな毎日が続いてほしい。
私も彼女を喜ばせたくて、料理を一緒にする約束をしましたが、果たして私は、無事に彼女の料理を邪魔することなく終えることができるのか。
……神さま、どうかご加護を。
と、都合よくお願いしてしまう。卑しい私がいました。
こんな毎日を、送りたい。
ずっと……ずっと……このまま――。