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六花立花巫女日記  作者: あんころもち
3日目、しばしの別れなのです
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転移3日目 記入日 A,C, 27/02/27



 今日、旅立ちの日です。不安だらけですが……彼女と共に居られるのはうれしいのでした。大変、不謹慎とは、思いますが、ね?


 朝食は少し、静かに進みました。


 私は彼女ばかり見ていましたが、私の感情はバレていないでしょうか。彼女は私の気持ちに敏感です。でも、この気持ちとあの感情だけはバレたくないのでした。


 エカルトくんとエルケちゃんと談笑します。


 エルケちゃんは彼女のことを大切に思っているようです。嬉しい気持ちでいっぱいになりますが、私は同時に……。


 集落の方全員からのお見送り、私はオルテさんから守護長だけに許された剣を託されました。


 この剣で、私は彼女を守りきるのです。


 神さまはついてこれないとのことです、少し不安がよぎりますが、神さまからの激励をいただきました。


 ありがとうございました、神さま。


 

 一歩森から出ると、そこは別世界のように空気がかわりました。


 彼女は困惑していました。そんな彼女に私は手を差し伸べました。少しは、力になれたでしょうか? 彼女にはもっと、してあげたいと思いました。


 あるすくーら。綺麗な花でしたね。あの花が一面に敷かれたお花畑とか、見てみたいです。向こうの世界にも、菜の花畑とか、チューリップ祭りとか、あるんですよね。見た事ないですけど、こちらでなら……似たような、景色も見れるでしょうか。二人で――。



 二度目の、そして外に出てからは初めての戦闘です……。初戦が、あんな……っ死闘だったからか、恙無く終わりました。でも、いくつか気になることがおきました。今は気にすることではないでしょうが、後ほど彼女へ伝えなくては。


 彼女がお風呂を作ってくれました。


 魔法をいくつも駆使して作られる露天風呂。本当に便利な魔法ですが、それを使いこなす彼女はかっこいいです。


 彼女と、また約束しました。彼女との約束は、私にとってはつながりです。彼女との約束は、すればするほど私を満たしていきます。

 

 裸を、見てしまいましたが、一緒にお風呂に入った仲ですし……私は、寝ている間に見られたのでお相子です、ええ。お相子です。


 寝る前までの、少しの間ですが。魔法を教えていただきました。新たな力で、約束を守るための戦いへ思いをはせます。

 


 でも……本当は、私……いえ、なんでもないです。今日はゆっくり、やすめそう……。



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