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六花立花巫女日記  作者: あんころもち
18日目、守るための力なのです
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転移18日目 記入日 A,C, 27/03/13


 刀を手に入れました。すごく出来がいいです。ライゼさんは何でも出来ますね……。

 アンネさんとのデートは苦労してしまうでしょうけど。

 

 刀を手に入れて、これでちゃんと戦えるという思いでいっぱいです。

 でも、……。

 全力の抱擁強化は大成功でした。強くなるという想いと守りたいという想いでどんどん強化されていったのです。

 きっと、あの時の私は人間の動きを超えていたでしょう。

 彼女を守れる力です。もっと強く、もっと、もっと。


 兄弟子さんが、まさか子供たちのために動くなんて。どんな人なんでしょうね、兄弟子さんって。まだ分からないことだらけです。

 私を襲わなくなったら、聞いてみたいですが……一生聞けそうに無いですね。


 宿にまさか、エリスさんとゲルハルトさんが来るとは……。今日街につくだろうとは思っていましたけど……。


 彼女が私のことを、最初から信頼していてくれたことを知りました。

 彼女が実の父親であるゲルハルトさん相手に本気で怒ってまで、私を守ってくれました。


 こんなにも想ってもらえて、私は本当に、本当に嬉しいんです。

 だけど、彼女がゲルハルトさんを怒るのは、いやです……。彼女には幸せであって欲しいです。だから、家族とはずっと仲良く居て欲しい。

 彼女が私を想ってくれる。それだけで私はまだまだ前に歩ける。


 戦える力を手に入れたんです。しっかり戦果を上げます。

 戦うのは……好き、ではありませんが。私の想いを果たすために、全力で……。

 

 今は、核樹搬入のことを考えましょう。

 あぁ……どんな姿をしているのでしょうか。

 やはり少し黒ずんでいたりするのでしょうか。それとも、綺麗なままなのでしょうか。ずっとずっと、遥か昔の代物です。生きている核樹は見ています。


 荘厳で、逞しくて、見ているだけで心が満たされる。神林と神の森の違いは、森全体の質もさることながら、核樹の生命力が段違いです。

 そんな核樹の欠片。木刀や杖に加工されたのは見ていましたが……。

 楽しみで仕方ありません。でもちゃんと寝ないと……。

 

 もしかしたら、この興奮のお陰で朝早起きできるかもしれません。

 彼女の寝顔をやっと見れるかもしれない。

 一度失敗したからか、余計に見たくなってしまいました。

 ……彼女の寝顔のほうが楽しみになってきました。

 まるで修学旅行前の学生。

 私の中学時代の修学旅行は、学校で自習でしたけど。


 彼女の寝顔見て、核樹見て、明日は楽しい一日になるでしょう。


 

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